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CREATOR INTERVIEW VOL.10

デザイナーだけじゃない。未経験フロントエンドエンジニアが エヴォワークスで成長できたワケ

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EVOWORX Co., Ltd.

社会人5年目のキャリアチェンジから、プロジェクトをリードし後輩のマネジメントに至るまで。フロントエンドエンジニアの3年間を追う。

クリエイティブとテクノロジーを駆使して、モノ・コト・ヒトを繋げ、新たな価値を創造するプロダクション・カンパニーEVOWORX(エヴォワークス)。Webサイトの企画・デザイン・開発だけにとどまらず、サーバー運営管理、更新頻度の高いコンテンツ運用まで、ワンストップマルチサービスを実現している裏にあるのは、徹底したクライアントのためのものづくりへの姿勢だ。ANAやワコールなど、名だたるクライアントの案件を手がけ、さらにアートディレクター森本千絵が率いる「goen゜」のインタラクティブ部門としても活動し、デザイナーからの応募を多く獲得しているエヴォワークスだが、話を聞いてみるとフロントエンドエンジニアにとっても成長できる環境があることが伺えた。今回は「エヴォワークスらしい」成長を遂げている、入社3年の坪内さんを中心に、先輩である大木さん、佐藤さん、大越さんを交え、エヴォワークスで得られる成長について伺った。


入社直後、右も左も分からない自分に上司が多くのことを教えてくれた

社会人として数年経ったタイミングで、今後のキャリアを考える人も多い。エヴォワークスでフロントエンドエンジニアとして活躍している坪内美郷さんも、その一人だった。前職ではIT企業のSEとして4年弱働いていた彼女だが、よりクリエイティブな仕事に身を投じたいと考えキャリアチェンジを決意する。フロントエンドエンジニアとしてエヴォワークスへ入社した際、実装に関してはほぼ未経験だったという。

坪内:前職では広く浅く知識は付くものの、実際のスキルが身に付いていない気がしていて不安でした。そこで、技術の範囲を絞ってスキルを付けるため、フロントエンドエンジニアへのキャリアチェンジを決意したんです。以前からクリエイティブに興味がありデザイナーへの転身も考えたので、デザインにも重きを置いているエヴォワークスに入社が決まったときは嬉しかったです。

フロントエンドエンジニア 坪内 美郷さん
フロントエンドエンジニア 坪内 美郷さん

入社後、初めて担当したのは、スルガ銀行が新しいライフスタイル創造をコンセプトに運営している「d-bank」の案件だ。

大越:d-bankは通常の銀行支店とは異なる”コミュニケーションスペース”を持っていて、ブックコンシェルジュが選んだおすすめの本が置いてあったり、イベントやセミナーも開催したりとユニークな手法で個人の夢をカタチにする資産運用などを提案しています。

大木:この案件は他の案件でご一緒した外部パートナーさんからの紹介です。弊社から営業活動を行うことはほぼなくて、携わった案件が次の案件を連れてきてくれることが多いですね。エヴォワークスではd-bankのWebサイト「d-labo」のリニューアルを行い、坪内には運用を担当してもらいました。

スルガ銀行 d-labo
スルガ銀行 d-labo

大越:Webとリアルを連動させていて、サイトも読み物コンテンツがメインと、銀行っぽくない柔らかなサイトです。しかし専用の端末で更新する必要があったり、コンテンツをUPする前にリーガルチェックが入ったりと、見えない部分では堅実な作業が求められます。

仕事を進めていく上で、すぐに上司に相談ができることがありがたかった、と坪内さんは語る。

坪内:わからないことは大越さんにひたすら質問していました。隣の席で聞きやすかったですし、1を聞いたら12くらいまで教えてもらえる環境でしたね。丁寧に教えてもらえるのは、心配性の私にはとても合っていて、技術も一つ一つ身につけていけました。

大木:少人数の会社ですし、大手企業のような立派な研修制度はありませんが、必ず上司やメンターが側について技術を教えるので、着実にスキルアップできる環境だと思います。


大型案件への抜擢で、チームで働くことの喜びを実感する2年目

2年目に入り、数ページ構成のサイトを一人で担当するようになっていた坪内さんが次に任されたのは、スマホアプリ開発などを手掛けるUNITEDのコーポレートサイトのフルリニューアルという大型案件だった。経験のないボリュームというだけでなく、仕様書の作成や進行管理などチームの中心に立ちプロジェクトをリードするポジションへの抜擢だ。

ユナイテッド株式会社
ユナイテッド株式会社

大木:UNITEDさんは採用サイトの制作を担当させてもらい、コーポレートサイトのリニューアルも当社にお声がけいただきました。UNITEDさんからのオーダーは、採用やIR活動にまつわるコンテンツを充実させたいということと、CMSを社内できちんと活用できるようにしたいということ。目的が明確でしたので大丈夫だと思い、早い段階で坪内と、同時期に入社したデザイナーの若手2人にメイン担当を任せることにしました。

坪内:構成を再構築したところ、ページ数が75ページあって、担当したことのない規模感に驚きました。正直、「任せるの早くない?」って思ってました(笑)でも大木さんと大越さんがひたすら「できるから大丈夫だ」って言ってくれたので、思い切ってチャレンジできたんです。いざとなったら頼れる先輩がいるんだから、信じて頑張ろうと。前職で感じられなかったチームプレイの良さをこのとき実感しましたね。フォロー体制が整っているのはこんなに働きやすいんだなと。

大木:会社として仕事を受ける良さって、助け合える点だと思うんです。一人で仕事をしているわけではないんだから安心して伸び伸びやってみればいい。エヴォワークスでは案件に携わるチームメンバー全員で意見を出し合って企画を考える手法をとっているんですが、坪内に任せたのは「決める」という部分です。メンバーの様々な意見を吸い上げ、最終的にどう作っていくかの決断をしてもらいました。

ディレクター 大木 健二さん
ディレクター 大木 健二さん

新しい挑戦はもちろん楽ではなかったが、周囲を巻き込み、支えられながらチームでの仕事をカタチにしていった。

坪内:ボリュームのこともあり、全体をまとめるのに苦労しました。うまくいかない部分はデザイナーと何度も話し合ってやり直したのを覚えています。励みになったのは「大丈夫だ」という言葉ですね。最終的に2ページほど自分には経験のない技術を使う部分があり、大越さんに実装を依頼しました。

大木:それを聞いたときに坪内の成長を感じましたね。自分ではできないことを判断し、周囲に依頼するのも仕事の一つなんです。一人で抱え込んでリリース直前に判明するのではなく、チームメンバー皆で完成させるという判断ができたのは成長です。

大越:いざとなったら巻き取ろうって準備してたんですが、ほぼ坪内一人でできるようになってましたね。UNITEDさんが社内でサイトを更新しやすいように、CMSで特殊な組み方をする必要があったんですが、そこもきちんと作られていたのでもう大丈夫だと感じました。動的な部分ができているなら、他の部分のコーディングは時間をかければ必ずできるので。

テクニカルディレクター 大越 俊輔さん
テクニカルディレクター 大越 俊輔さん

坪内:正直、いつも案件が終わった瞬間は、力がついた!という実感は特にないんですよ。でも次の案件に取り掛かるときに「あれ?前は苦戦したところがスムーズにできるようになってる、やりやすい!」って感じることが多いですね。そのときに一歩進めたんだなって思います。


3年目に独り立ちし、振り返るとこれまでに乗り越えてきた壁が見えた

一歩一歩着実にステップアップし、2017年1月で入社丸三年を迎える坪内さん。今では大越さんの下から独り立ちし、後輩のマネジメントにチャレンジしながらワコールのサイトリニューアル案件をメインで担当するなど活躍している。

大木:今、坪内には新人のフロントエンドエンジニアを一人マネジメントしてもらっています。国立大学の文系学科出身で、アプリエンジニアの経験はあるけれどWebは未経験。社会人3年目の転職と、坪内と経歴が非常に似ていたので、お互い共感し合えるだろうと思い、即決で坪内の下についてもらいました。坪内みたいに育ってもらいたいという期待もあります。

坪内:それも「早くない?」って思ってます(笑)大変ですが、教えるという経験を通して、自分の新たな課題に気付けました。一人で作っていると、どうしても得意なやり方や慣れているやり方に偏りがちになってしまいます。教える立場になったことで、自分も違う手法を学べますし、技術の幅が広がったと思います。責任も増し、大きな転機を迎えた気がします。

佐藤:相変わらず謙虚でストイックだね(笑)今は、私と一緒に4名のチームでワコールさんのWebストアのフルリニューアル案件を行っています。ワコールさんは、もう8年くらいお付き合いをさせていただいていて、エヴォワークスの歴史が詰まった案件でもあります。

アートディレクター 佐藤 貴子さん
アートディレクター 佐藤 貴子さん

長期間継続して制作を任されることには、クライアントからエヴォワークスへの厚い信頼が伺える。今回は幅広いターゲット層へリーチするため、イメージの一新を図る。

佐藤:これまでのワコールさんのサイトは女性らしさを出したデザインだったのですが、男性向け商品やスポーツ商品も取り扱っているため、男女問わず見やすいデザインにしたいというご依頼があり、大幅にイメージの変更する必要がありました。先方のシステム部の方と連携をし、今後2年ほどかけて取り組む長期的なプロジェクトですね。

坪内:この案件は、性別世代問わずターゲットが広いのが特徴です。自分の主観による偏りが出てしまわないよう、チームメンバーやワコールさんの意見をしっかり聞き、フラットな目線を保つことを心がけています。誰にとっても使いやすいサイトになるように試行錯誤しています。

システムに関してはクライアントとのやり取りも坪内さんがメインで担当しているそうだ。

佐藤:商品が主役になるように、ストアはプラットフォームに徹するというコンセプトでのリニューアルです。先日の打ち合わせはワコールさんの本社がある京都で行いましたが、先方の担当者の意向に沿ったデモをその場で調整し見ていただくなど、こまめにご要望を確認しながら進めています。

坪内:クライアントの担当者さまとしっかり連携を取るのは今回初めてだったので、学びが非常に大きいです。今後ワコールさんがストアを運用していく上で使いやすいものを作らないといけないなと思い、土台を整えておくことは徹底しています。

WACOAL WEB STORE
WACOAL WEB STORE

入社4年目となる2017年では、また新たな課題に挑んでいく彼女の姿が見えた。

坪内:私は入社以来コーポレートサイトなど比較的堅めの案件に携わることが多かったので、リブランディングをしながら商品の魅力を伝えるというワコールさんの案件は、プロモーションへの初チャレンジなんです。これから4年目に入りますが、また新しく大きな課題をもらったので、頑張らなきゃって思っています。

佐藤:また謙虚(笑)一緒のチームで心強いですよ。

坪内:いやいや、まだまだできないことも多いし、越えなければいけない壁もたくさんあります。でも成果物ができる度に越えてきた壁も後ろに見えるので、今の仕事にやりがいを感じています。


大切なのはこれまでの経験よりも、クライアントのためのものづくりを貫けるか

異業種からの挑戦者もポジティブに受け入れ、現場で人材を育てているエヴォワークス。立派な研修制度はないんですよ、と言いながらも、実際に成長している人材の存在が事実を表している。最後に、エヴォワークスに向いている人とは?という質問に答えてもらった。

大木:まずはクライアントのために頑張れる人ですね。メンバーは、自分が前に出て目立つのではなく、クライアントが求めるモノを確実に作りたいという人ばかりです。派手なことがしたい、最先端の技術を使いたい、という人もいると思いますが、クライアントにとって必要かどうかが何より重要で、地味に見えるようなことでも、必要なことを重要視できる感覚を大切にしています。僕らも結構地味な作業を粛々とやっていますからね。

佐藤:確かに情熱を奥に秘めてる系が多いですね。みんな少し落ち着いた雰囲気です。自分のやりたいことに対する気持ちが強い人よりも、クライアントのためになることを寄り添って突き詰められる人が向いていると思います。そして、チームで働くことが好きな人ですね。

大越:流行りだからという理由で、最新の技術をやみくもに使うことはありませんが、クライアントのために必要であればもちろん取り入れます。なので、情報へのアンテナは貼っておいて欲しいですね。あとはデザインに興味がある人かな?エヴォワークスはデザインに重きを置いています。デザイン経験は不要ですがデザインをコーディングで起こすときに、行間とか色味のニュアンスとか細かい部分に気を配れる人に来てほしいですね。

坪内:転職活動をしていて感じたのですが、Webの制作会社にいる方って、アグレッシブなタイプの方がとても多いんです。そういう方を見て本当にすごいなって思うんですけど、私はじっくりと課題や目標に取り組みたいタイプ。そういう人の受け皿がなかなかないなって感じていたので、私みたいなタイプの人にとってはエヴォワークスはピッタリだと思います。まだまだ課題だらけですが、入社時に目標だった「スキルをつける」ということは少しずつ叶ってきているなと思います。着実に成長できる環境なので、新しいチャレンジがしたいという方に、来てもらいたいなと思っています。


取材を終えて

個性の主張が求められることが多い中、重要なのはそこではないと語るエヴォワークスは異色の存在だ。坪内さんの「じっくりと課題や目標に取り組みたい人の受け皿はなかなかない」という言葉が印象的だった。主張を無理に探す必要なんてない。ただクライアントのために、頑張れる環境がここにある。
取材・文:井澤 梓 撮影:川島 勇輝