CREATOR INTERVIEW VOL.200
納品はゴールではなくスタートライン。ビジネスの結果までコミットするUI/UXデザインコンサルティングファームProximoの流儀


株式会社Proximo
デザインは「作る」ではなく「で考える」。プロダクトを届けて終わりにしない伴走型デザインコンサルティングとは
デザインを作って納品して終わり、そんな仕事のやり方がまだ業界の主流だとしたら、その対極にいるのが株式会社Proximoです。名だたる大手企業のUI/UXを手がけてきた同社が大切にするのは、クライアントのビジネスに本気でコミットすること。デザインの納品はゴールではなく、ビジネスの成果を出すためのスタートラインに立ったに過ぎないと言います。 単なるデザイン制作会社ではなく、ビジネス設計の上流から実装・リリース後の改善まで、一気通貫でクライアントに伴走するスタイルが特徴の株式会社Proximo。同社の代表取締役CEOの吉澤康平氏、取締役CDO デザイナーの荻野博章氏、デザイナー兼ディレクターの栗原竜也氏に、自社の強みや求める人物像について聞きしました。
コンサルティングファームとして、ビジネスにコミットするUI/UXを
まず、Proximoの事業内容を教えてください。
荻野:当社はUIやUXを駆使してクライアントのビジネス課題解決に取り組むコンサルティングファームです。Webサイトやアプリの見た目の美しさをただ追うのではなく、それらに触れるエンドユーザーがどう使うか、目的をスムーズに達成できるかを徹底的に考えながら、クライアントと一緒にプロダクトを作り込んでいます。 プロダクトを単発で制作するというより、半年や1年と長期でクライアントを伴走支援する案件が多く、ビジネスの本質的な課題まで踏み込んでビジネスを加速、成長させられる のが当社のスタイルです。
なお、当社ではデザインのコンサルティングだけでなく、その後のプロダクト開発も担っており、プロジェクト全体を統括するPMも在籍しています。さらに、アニメーションを含む挙動もユーザー体験の一部と考えているので、最終的なアウトプットにこだわるために開発まで内製できる体制を整えています。

御社の強みを教えてください。
荻野:少人数ながら上流から実装、その後のフォローまで一気通貫で対応できることです。コンペティションで競合する他社の中には、5~8名のチームを提案してくる会社が少なくありません。しかし当社は1~2名で提案することがほとんどです。なぜなら、各メンバーがクライアント対応からUX設計、UIデザインまで幅広く担えるスキルや経験を有しているからに他なりません。
栗原:クライアントへの新たな提案も、その1~2名のメンバーが継続して担当します。クライアントにとっては担当となる窓口が変わらないので安心して相談しやすいでしょうし、クライアントのこれまでの経緯や社内事情を理解しているメンバーが継続して担当するため、より実践的な提案や円滑なプロジェクト推進を見込めるのも強みです。
ディレクターやデザイナーが営業も兼ねているのでしょうか。
荻野:当社では営業活動を実施していません。 コーポレートサイトからの問い合わせのほか、クライアントの別部署から声をかけてもらったり、クライアントの担当者が転職先で改めて相談くださったりするケースがほとんどです。コーポレートサイトにはこれまでの成果物だけでなく、具体的な作業プロセスも細かく掲載しているので、当社の支援内容を理解した上で問い合わせをいただくことも少なくありません。これまでの実績や多くの人との関係が次の新たな仕事に結びつくサイクルになっていると思います。

納品してから本当の意味での「成果への伴走」が始まる
プロジェクトはどのような流れで進むのですか?
荻野:まずはヒアリングを通じて、クライアントが何を目的にしているかをしっかり把握します。そうした場合でも、ビジネスの観点から課題を整理したり、ワークショップでメンバーそれぞれの潜在的な課題を洗い出したりして、クライアントの立場になって目的を明確化するようにしています。
仮説検証にも余念がありません。 この施策で本当にエンドユーザーに刺さるのかなどを考え、実際に多くの人にインタビューして仮説の正当性を探るようにしています。施策の妥当性が認められれば次工程でプロトタイプを開発し、再び使用感を検証します。このように仮説と検証を数回繰り返し、実際の設計や制作に落とし込むようにしています。
栗原:大企業の場合、プロジェクトの予算が妥当なのかを証明するエビデンスを用意したり、すべての関連部署のコンセンサスを取らなければならなかったりすることがあります。こうした場では、「こう考えました。なぜならインタビューや分析の結果がこうだから」という根拠を示して初めて納得してもらえます。 プロジェクトを推進する上で起こり得るあらゆる事態を想定し、事前に対策を講じておくことも当社の役割だと考えます。
「UI/UXに力を入れています」と謳うデザイン会社も多い中で、Proximoはどこが違うのでしょうか。
吉澤:一言でいうと、納品はゴールではなくスタートラインだということです。デザインして納品したら終わり、という会社が今なお多いのが実情ですが、当社では、プロダクトを世に送り出した後こそProximoの真価が問われると考えています。
栗原:プロダクトのリリース後、実際にエンドユーザーが使ってみると必ずギャップが生まれます。そこで当社では、UXについての調査やユーザーへのインタビュー、収集したデータを分析するなどしてさらに仮説検証を繰り返します。 プロダクトの納品にとどまらず、プロダクトを通してエンドユーザーが目的を叶えられるか、クライアントのビジネスが成功するまでコミットすることが当社の役割だと思っています。
荻野:クライアントの要望をただ聞くのではなく、間違いも含めて必要なことを言える関係性も育むようにしています。クライアントの利益や成功を最優先に考え、そのために必要なプロダクトや施策、さらにはこれらを生み出すクライアントとの対等な関係づくりも含めて考えられるのが、競合他社との一番の違いだと思っています。

求めるのは、自分の仕事に線を引かない人とビジネスモデルに共感できる人
採用において、どのような方と一緒に働きたいとお考えですか?
荻野:クライアントの立場に立って物作者を前向きに捉えられる方ですね。クライアントの業種や規模を問わず、クライアントのビジネスや業務に好奇心を持って楽しく向き合える人なら、Proximoで成果を出せると思います。
スキルに限ると、「UXしかやりません」や「UIしかできません」などのスタンスの方は、正直難しいと思います。自身の専門分野や得意領域を持ちつつ、それ以外の業務まで幅広く関わりたいという姿勢を示すことがProximoでは必要です。どんな職種の人であってもビジネスを俯瞰できるか、さらに職種を問わず新たな領域に挑戦できるかが強く求められています。
栗原:自分の担当はここまでと、線を引かないことも大事だと思います。大切なのは、クライアントの成功です。自分の「できる」「できない」を線引きするのではなく、クライアントのニーズを満たすためにできることを探して実践できる人こそProximoに向いています。
コミュニケーションスキルももちろん重要です。なぜこうしたデザインにしたのかの根拠を言語化し、クライアントとロジカルに合意形成を図るスキルが不可欠です。Proximoのメンバーは全員、クライアントに自分の考えをきちんと説明することができ、それが当たり前と考えています。こうした姿勢がクライアントとの長期の信頼関係につながっているのだと思います。
UXの経験がなくても応募できますか?
吉澤:もちろんです。過去の経歴や実績に関係なく、新たな分野に挑戦しようとする強い意欲を持った方に応募いただきたいですね。
栗原:私はエンジニアからキャリアをスタートして、前職でUIデザインも担当するようになり、上流工程に関わる機会を増やしたくてProximoに入社しました。エンジニア時代の技術的な思考が、「なぜその形なのか」「なぜこの色なのか」という根拠に基づくデザインを生み出す力につながっていると感じています。

幅広いスキルを身に付けながらクライアントの成果へと伴走する人材を育てる
入社後のサポート体制を教えてください。
荻野:スキルや経歴が十分でないメンバーには、先輩デザイナーがメンターとして業務をサポートします。「Figma」などのデザインツールの操作が不慣れな方には先輩がコーチとして丁寧に教える環境も整えています。
栗原:他のメンバーがクライアントとどんな話をしているのか、何をアウトプットしているかを実際に見学することも可能です。入社早々に現場の雰囲気を体感できるので、言語化しにくい「空気」を学ぶのに有効な機会だと思っています。
転職活動をされている方は社内の雰囲気が気になると思いますが、どのような社風でしょうか?
荻野:ツールを使って些細なことも質問したり相談したりできるため、風通しのよい環境だと思います。さらに週に1回、各プロジェクトの担当者が自分の状況をシェアする時間も設けており、情報を全体でシェアしてナレッジを蓄積しています。メンバー全員が幅広く動く業務形態のため、縦割りになりにくく、困ったときに相談しやすいのがProximoの特徴ですね。
最後に、Proximoで働いてみたいと思っている方へメッセージをお願いいたします。
荻野:UIデザイナーとして腕を磨きつつビジネスに近い場所で仕事がしたい。UXに挑戦したいが今の環境ではそもそも機会がない。そんな人は、ぜひ一度話を聞きに来ていただければと思います。今後はUXコンサルティングの専門性をさらに深めていきたいと考えています。クライアントにも深く入り込み、経営の武器としてデザインの強みを打ち出せるような環境を一緒に作り出せる会社にしていきたいですね。


