産総研様が推進する、G20各国・地域の連携強化を目指した国際規模の枠組み『RD20』のWebサイトのリニューアルを担当しました。
■グローバルサイト制作（リニューアル）の背景
産総研様が推進する『RD20（https://rd20.aist.go.jp/）』とは、カーボンニュートラル（温室効果ガスをゼロにする取り組み）の実現に向け、G20各国・地域の連携強化を目指した国際規模の枠組みを指した言葉です。
今回、GIGは『RD20』のWebサイトリニューアルに携わりました。「閲覧するユーザーにとってわかりやすく、かつ運用しやすいWebサイトに」といった要望に合わせて、上流設計とPM/ディレクション、デザイン制作、CMS開発（WordPressカスタマイズ）などを担当いたしました。
■UI/UXデザイン制作・CMS開発のポイント
サイトリニューアルにおける機能面の目標は、既存のWebサイトに載っている情報が古く、見づらい仕様となってしまっていたため、ユーザーにとってわかりやすく、かつ運用しやすいWebサイトにすること。
くわえて、「RD20らしさ」を広く認知していただくため、次の3点のキーワードを表現する、デザインやブランディング面の目標もありました。
1. クリーンエネルギー
2.イノベーティブ
3. 全世界の叡智の結集
これらの目標を達成するため、まず前者の機能面については、専門的な内容に明るくないユーザーでも、負荷なく読み進められるWebサイトを目指し制作。
定期ミーティングはオンラインにて実施し、デザイン共有ツール『Figma』を使用しながら、プロトタイピングモード（実際にブラウザ上での見え方を確認できるモード）でフィードバックしていただく形で改善を繰り返しました。GIGでは、資料を用いながら開発背景やご状況をご説明し、クライアント様とご認識をあわせながら制作を進めることを心がけています。
デザイン面の目標であった「RD20の正しく広い認知」については、以下のように解決に繋がる提案をしました。
もともとのWebサイトデザインを分析した結果、ロゴやキービジュアルなど既存のグラフィックエレメントにより、「1.クリーンエネルギー」と「2.イノベーティブ」を想起させる性質（クリーンエネルギーを表すナチュラルな配色と、イノベーティブを象徴する流線型のオブジェクトやタイポグラフィetc）の性質はすでにもっていて、それに対して「3.全世界の叡智の結集」に関するものがないということがわかりました。
このことから、今回は既存のデザインに「全世界の叡智の結集」を表現する要素をバランスをとりながら織り交ぜることで、クライアントの目指す「RD20らしさ」を表現することをご提案。「3.全世界の叡智の結集」= 権威のあるシックさと解釈、世界的な認知を狙っていることもあり、海外のギャラリーサイトを中心にリファレンスを集め、タイポグラフィや配色を参考にしています。一方で、ターゲットに専門的な内容に馴染みがないユーザーも含まれていたため、角丸やベースカラーのベージュを使い、権威を感じさせながらもハードルが高くなりすぎないよう設計しました。
さまざまなトレンドを取り入れ、視覚的にも新しいデザインになるよう、工夫を重ねました。英語で表示されることが多いWebサイトでもあることから、グローバルサイトとして適したデザインに仕上げています。
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