セイタロウデザインの山崎がCDOを務める、鋳造事業、3Dプリント事業、産業用CT事業を行う株式会社JMC。挑戦的な姿勢と上場企業としての公共性をバランスさせた、指向性を持ったサプライヤーを目指しリブランディングを実施しました。
経営理念やロゴの刷新から、オリジナルフォントの開発。サービス業を意識した工場の設計。ブランドブックやインナーコミュニケーション用の行動指針・ポスターの制作など幅広い領域を新しいブランドトーンで刷新しています。作業着は、ファッション性と機能性の両立を目指し、総合ダンス用品メーカーのチャコット株式会社との共同開発で制作しました。
B to B企業のトータルデザインブランディングとして、デザインが中長期的な経営に寄与する事例とし、多くのメディアに取り上げて頂いています。
01理念の設計
02ロゴとフォントの設計
オリジナルのフォントから生まれたJMCロゴ。世界中に多数存在するフォント(書体)は、それぞれに明確な役割を持ってつくられてきました。例えば、ドイツで生まれた「DIN」は、もともとは工業製品の型番などの表記を標準化するためにデザインされたものです。この「DIN」の例にならい、JMCでも独自のフォントを開発。鋳造品などに入れた際の文字潰れによって可読性が落ちないことを条件としつつ、愛着が湧くような個性を持ち、そして日本のものづくりのアイコンになれるようなフォントであることを目指しました。
03VIツールの設計
04行動指針ポスターの設計
05ブランドブックの制作
06会社案内の制作
07作業着の設計
作業着で出社して、作業着で帰る。そんなシークエンスが恥ずかしくない、むしろ、誇りに思えるようなデザインの制服を目指したプロジェクトです。デザイン性を追求しながら、ポケットの中に長尺を止めるためのマグネットを仕込むなど、ものづくりの現場で働くための機能性も重視。バレエのステージ衣装という究極の機能服を手掛けるチャコット株式会社と連携し、完全オリジナルパターンの制服を実現しています。
08工場の設計
浜松市に新たに建設したミーリングセンターは、JMCブランドを体現したフラッグシップファクトリーとしてデザインしています。従来の製造業のイメージを一新する工場で、工場外壁には社名のロゴを使用した特殊なタイルを使用することで、特徴的で目を引くデザインになっています。内部も同様で、製造スペースについては、設備導入による生産能力の飛躍的な向上を叶えながらも、シンプルかつ合理的で洗練された空間です。
一見してカフェやレストランに思える洗練された空間となっています。また、会議室をガラス張りのアイランド形式で配置するなど、コミュニケーションの活性化を目的とした新たな試みも数多く挑戦しており、ご来社頂く皆様にワクワクして頂ける工場を目指しました。
09コーポレートサイトの制作
https://www.jmc-rp.co.jp/