システムエンジニアとは、瞬間的に全てを悟ってしまう人

システムエンジニアとは端的に表現すれば、依頼主の要求を具体化させる窓口になる人です。
依頼主から特定機能を実装の可否について問われれば、答えます。
但し、その返答する時間はシステムエンジニアの熟練度によるのです。
例えば、自社で開発したシステムについて熟知しているシステムエンジニアが、機能追加を要求されたとしましょう。
「サイトの一部動画を乗せて、商品価値をビジュアル的に訴えたい」このような要求があったとします。
すると、アクセス頻度やトラフィック、サーバ負荷、機器追加、設計からテストまでの期間がパッと頭に浮かびます。
本当に、一瞬の事です。
プロならば、考えるまでもなく感覚的に分り、後は他者に説明するだけに過ぎません。
依頼主を前にしてその場で答えることも出来ますが、通常、社内に持ち帰って社内調整のうえ書面化して返答します。
その場で非公式と断った上で答えると、依頼主は見通しがたって安心するかもしれません。
すると、打ち合せが一通り済んだ後、彼等は笑顔でその場を後にするのです。
これが、その後の取引がスムースにさせます。
こうした窓口としての役割もまた、プロならば容易くなるでしょう。
また、実装時にもシステムエンジニアは強みを発揮します。
Webプログラムをしていると、サーバのメモリを使い果たすプログラムが出来てしまうのです。
当然、アクセスが多いサイトならば、応答しなくなるでしょう。
これを見つけたシステムエンジニアは、これの原因を作ったと思われるプログラマに伝えるだけで終わりません。
冒頭で示したとおり、システムエンジニアの役割は「依頼主の要求を具体化する窓口」です。
依頼主を喜ばせなければ役割を果たしたことにはならないのです。
プロのシステムエンジニアならば、簡単に原因箇所の想像が付くので、担当プログラマに伝えた上で、他のプログラマにも周知徹底します。
場合によってはソースコードをローカルで編集して確認して伝えることもするでしょう。
システムエンジニアはスゴイ！と思うかもしれませんが、特別な才能が必要という訳ではなく、勉強や実績を積み重ねればどなたでもチャンスはあります。
入社して3年もすれば、そのレベルに達するでしょう。