プログラマーからSEへ、どんな準備が必要なのか

元々は開発現場では、プログラマーが全てクライアント対応から設計まで担当してきましたが、非効率であるため作業を分散させたのです。
そして、クライアント対応と設計するものをシステムエンジニアとして置くようになりました。
このような発生過程があるため、必ずしも明確に分業できている訳ではありません。
設計担当者であっても実装を行うこともあるのです。
そのため、プログラマから、一旦「兼業」システムエンジニアを経て、次に「専業」システムエンジニアになるのが通例でしょう。
「兼業」は実装に近い作業をメインにしており、「専業」は対クライアント作業がメインになります。
これが日本のWeb開発の実態です。
「兼業」はプログラマとして経験を経ると誰でも機会を与えられます。
詳細設計から実装だけではなく、テスト・運用等、幅広く実務をこなしており、プロジェクト内で円滑になるよう評価されれば、次のプロジェクトからは「兼業」になれるかもしれません。
ですが、「専業」となると違います。
対クライアントも行わなければならないため、対外スキルも必要になってくるのです。
クライアントの要求を如何に満たすかが仕事ではなく、プロジェクトの構成員として報酬を得ている以上、開発側の利益も伝えなければなりません。
出来ない仕事を持ち帰って「実装しろ」では、「専業」としては難しいと社内評価される恐れがあります。
クライアントが不信感を抱かないように、開発側として理解するような話の進め方も学ばなければならないでしょう。
そして、「専業」ならば英語力は絶対的に不可欠です。
ブリッジSEが一人居るから必要なしと考えていると、プロジェクト内外に外国人がいると滞る危険性があります。
「兼業」を目指すのならば自然となれるでしょう。
ですが、「専業」となると、対人スキルの方が圧倒的に必要になります。
どの道を目指すかによって、準備するものが異なるのです。