
プログラマーを11種類に分類して解説!仕事内容や職種の選び方を解説
- 更新日 : 2010/04/17


現代社会において、IT技術はあらゆる産業の根幹を支えています。その中心的な役割を担うのが、コンピューターを動かす「言葉」を操るプログラマーです。
一口にプログラマーと言っても、活躍するフィールドは多岐にわたり、Webサイト制作からスマートフォンアプリ開発、最先端のAI技術、さらには家電や自動車の制御まで、その専門性は様々です。
この記事では、多種多様なプログラマーの種類とその仕事内容、求められるスキル、そして自分に合った職種を選ぶためのポイントなどについて、詳しく解説していきます。


プログラマーの種類
プログラマーは専門分野によって様々な職種が存在します。代表的な11種類のプログラマーを挙げ、それぞれの役割や特徴を詳しく解説します。
1.Webプログラマー
Webプログラマーは、私たちが日常的に利用するWebサイトやWebアプリケーション(オンラインショッピングサイト、SNS、ブログ、予約システムなど)の開発・保守を担当します。
ユーザーが直接目にする部分(フロントエンド)と、裏側でデータを処理する部分(バックエンド)の両方、あるいはどちらか一方を専門とすることがあります。
【主な業務】
・Webサイトの設計
・コーディング
・テスト
・デバッグ
・データベース連携
・サーバーサイドの処理実装
・既存システムの改修・保守など
【使用言語例】
・HTML
・CSS
・JavaScript
・PHP
・Ruby
・Python
・Java
・SQLなど
【活躍の場】
・Web制作会社
・システム開発会社
・自社サービスを持つ事業会社
・フリーランスなど
【特徴】
・トレンドの移り変わりが早く、常に新しい技術を学び続ける姿勢が必要
・ユーザーの反応をダイレクトに感じやすい
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2.アプリケーションプログラマー
アプリケーションプログラマーは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどで動作するソフトウェア(アプリケーション)を開発します。
業務効率化を図るためのビジネスアプリケーションから、ゲーム、学習用ソフト、ユーティリティツールまで、その範囲は非常に広いです。
【主な業務】
・アプリケーションの要件定義
・設計
・プログラミング
・テスト
・リリース
・アップデート対応など
【使用言語例】
PCアプリ
・Java
・C#
・C++
・Pythonなど
スマホアプリ
・Swift(iOS)
・Kotlin(Android)
・Java(Android)
・Dart(Flutter)
・JavaScript(React Native)など
【活躍の場】
・ソフトウェア開発会社
・ゲーム会社
・アプリ開発専門会社
・企業のIT部門など
【特徴】
・開発対象とするプラットフォーム(OS)に関する知識が必要
・ユーザー体験(UX)を考慮した設計・開発能力が求められる
3.ゲーム系プログラマー
ゲーム系プログラマーは、家庭用ゲーム機、PC、スマートフォンなどで遊ばれるコンピューターゲームの開発を専門とします。
担当分野は、ゲームの世界観を表現するためのグラフィックス描画、キャラクターの動き、ゲームルールの実装、サウンド制御、ネットワーク通信などに細分化されていることが多いです。
【主な業務】
・ゲームエンジンのカスタマイズや機能開発
・ゲームロジックの実装
・AI(人工知能)の開発
・グラフィックスプログラミング
・ネットワーク通信処理
・ツール開発など
【使用言語例】
・C++
・C#
・JavaScript
・Pythonなど
【活躍の場】
・ゲーム開発会社
・ゲームパブリッシャーなど
【特徴】
・ゲームエンジン(Unity、Unreal Engineなど)の知識も必須
・高度な数学や物理学の知識が役立つ場面が多く、パフォーマンスチューニング(処理速度の最適化)に関する深い知識が求められる
・チームでの協調性が非常に重要
4.組み込み系プログラマー
組み込み系プログラマーは、家電製品(テレビ、冷蔵庫、エアコン)、自動車、産業機械、医療機器など、特定の機能を実現するためにハードウェアに組み込まれるコンピューターシステムを制御するプログラムを開発します。
【主な業務】
・ハードウェア制御プログラムの設計・開発
・デバイスドライバ開発
・リアルタイムOS(RTOS)を用いた開発
・省電力化・高速化のための最適化
・デバッグ(専用の機器を使うことも多い)など
【使用言語例】
・C
・C++
・アセンブリ言語など
【活躍の場】
・家電メーカー
・自動車メーカー
・産業機器メーカー
・半導体メーカー
・組み込みシステム開発会社など
【特徴】
・ハードウェアに関する知識や、メモリや処理能力といったリソースが限られた環境でのプログラミングスキルが求められる
・製品の安全性や信頼性に直結するため、高い品質意識が必要
・IoT(モノのインターネット)の普及に伴い、重要性が増している
5.汎用系システムプログラマー
汎用系システムプログラマーは、主に「メインフレーム」と呼ばれる大型コンピューター上で動作する、大規模な基幹システム(銀行の勘定系システム、保険会社の契約管理システム、製造業の生産管理システムなど)の開発・保守を担当します。
【主な業務】
・大規模トランザクション処理
・バッチ処理プログラムの開発
・既存システムの維持・管理、性能改善
・トラブルシューティングなど
【使用言語例】
・COBOL
・PL/I
・JCL(Job Control Language)など
【活躍の場】
・金融機関
・保険会社
・大手製造業
・官公庁などの情報システム部門
・大手SIer(システムインテグレーター)など
【特徴】
・社会インフラを支える極めて重要なシステムに関わることが多く、安定性や信頼性が最優先される
・レガシーシステム(古くから使われているシステム)を扱うことも多いものの、依然として高い需要がある
6.オープン系プログラマー
オープン系プログラマーは、特定のメーカーに依存しない標準的なOS(Linux、UNIX、 Windowsなど)やソフトウェア、ハードウェアを組み合わせて構築されたシステム(オープンシステム)上で動作するアプリケーションやソフトウェアを開発します。
Webシステムや企業の業務システムなど、幅広い分野で活躍します。
【主な業務】
・業務アプリケーション開発
・Webシステム開発
・データベース設計・構築
・サーバー構築・運用など
【使用言語例】
・Java
・C++
・C#
・Python
・PHP
・Ruby
・SQLなど
【活躍の場】
・SIer
・ソフトウェア開発会社
・企業のIT部門
・Webサービス企業など
【特徴】
・汎用系システムに比べて、比較的新しい技術や多様な技術要素(OS、ミドルウェア、データベースなど)を扱うことが多い
・様々な業種のシステム開発に関わる機会がある
7.通信系プログラマー
通信系プログラマーは、コンピューターネットワークや通信インフラに関わるソフトウェアの開発を担当します。
ルーターやスイッチといったネットワーク機器の制御、通信プロトコルの実装、ネットワークセキュリティ関連のソフトウェア開発などを行います。
【主な業務】
・ネットワーク機器の制御プログラム開発
・通信プロトコル(TCP/IPなど)の実装
・ネットワーク管理システム開発
・セキュリティソフトウェア開発
・モバイル通信関連システムの開発など
【使用言語例】
・C
・C++
・Java
・Python
【活躍の場】
・通信キャリア
・ネットワーク機器メーカー
・SIer
・セキュリティ関連企業など
【特徴】
・ネットワークに関する深い知識(TCP/IP、ルーティング、スイッチングなど)が必須
・大量のデータ通信を安定して処理するためのパフォーマンスや、セキュリティに関する高度な知識が求められる
・5Gや次世代通信技術の発展に伴い、注目度が高まっている
8.フロントエンドエンジニア
Webプログラマーの中でも特に、ユーザーがWebサイトやWebアプリケーションで直接触れる部分(ユーザーインターフェース:UI)の設計・構築を担当する専門職です。
見た目のデザインだけでなく、使いやすさ(ユーザビリティ)や操作感(ユーザーエクスペリエンス:UX)の向上も追求します。
【主な業務】
・HTML、CSS、JavaScriptを用いたUIの実装
・JavaScriptフレームワーク(React、Vue.js、Angularなど)を用いた開発
・Webデザイナーとの連携
・ブラウザ間の互換性対応
・パフォーマンス最適化など
【使用言語・技術】
・HTML
・CSS
・JavaScript
・TypeScript
・React
・Vue.js
・Angularなど
【活躍の場】
・Web制作会社
・Webサービス企業
・企業のIT部門
・フリーランスなど
【特徴】
デザインと技術の両方に関心を持ち、ユーザー視点での開発ができることが重要です。技術トレンドの移り変わりが非常に速い分野です。
9.バックエンドエンジニア
Webプログラマーの中でも、サーバーサイドの処理やデータベース管理など、ユーザーの目に見えない裏側のシステム(バックエンド)をメインで担当する専門職です。
Webサイトやアプリケーションの機能そのものを実現する、いわば心臓部を担います。
【主な業務】
・サーバーサイドのロジック開発
・API(Application Programming Interface)の設計・開発
・データベースの設計・構築・運用
・サーバーの構築・管理
・セキュリティ対策など
【使用言語・技術】
・Ruby(Ruby on Rails)
・Python(Django、Flask)
・PHP(Laravel)
・Java(Spring)
・Node.js
・Go
・SQL
・NoSQLデータベース
・クラウドプラットフォーム(AWS、Azure、GCP)など
【活躍の場】
・Webサービス企業
・SIer
・企業のIT部門
・フリーランスなど
【特徴】
・データの効率的な処理、システムの安定稼働、セキュリティ確保に関する知識が重要
・大規模なサービスを支えられるのがやりがい
10.フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアは、フロントエンドとバックエンドの両方、さらにはインフラ構築やデータベース管理など、Web開発やシステム開発に関わる幅広い技術領域を一人で(あるいは少人数で)カバーできるエンジニアを指します。
【主な業務】
・Webアプリケーション全体の設計・開発・運用
・フロントエンド開発
・バックエンド開発
・データベース管理
・インフラ構築・運用など
【使用言語・技術】
・フロントエンド(HTML、CSS、JavaScriptなど)
・バックエンド(Java、PHP、Ruby、Python、Node.jsなど)
・React、Vue.js、Angularなどのフレームワーク
・MySQL、PostgreSQLなどのデータベース
・AWS、Google Cloud、Azureなどのクラウド技術
【活躍の場】
・スタートアップ企業
・小規模な開発チーム
・フリーランスなど
【特徴】
・全体像を把握して開発を進めるため、幅広い知識とスキルが求められる
・特定の分野の専門性はスペシャリストに劣る場合もあるものの、開発プロセス全体に貢献できるのが強み
11.インフラエンジニア
インフラエンジニアは、サーバー、ネットワーク、OS、ミドルウェアなど、ITシステムが動作するための基盤(インフラストラクチャ)の設計、構築、運用、保守を担当します。
プログラマーが開発したソフトウェアが安定して稼働できる環境を整え、守る役割です。近年はクラウド技術(AWS、Azure、GCPなど)を扱うことが増えています。
【主な業務】
・サーバー(物理・仮想)の設計・構築・運用管理
・ネットワークの設計・構築・運用管理
・OS・ミドルウェアのインストール・設定
・セキュリティ対策
・監視システムの導入・運用
・障害対応
・パフォーマンスチューニング
・インフラのコード化(IaC:Infrastructure as Code)など
【使用言語・技術】
・Linux
・Windows Server
・シェルスクリプト(Bashなど)
・Python
・Ruby
・Go
・AWS
・Azure
・GCP
・Docker
・Kubernetes
・Ansible
・Terraformなど
【活躍の場】
・SIer
・データセンター事業者
・クラウドベンダー
・企業のIT部門
・Webサービス企業など
【特徴】
・システム全体の安定稼働を支える重要な役割であり、トラブル発生時には迅速な対応が求められる
・幅広いハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティの知識が必要
・近年はプログラミングスキル(特に自動化のため)の重要性も増している
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プログラマーの種類を選ぶ際に考慮すべきポイント
多種多様なプログラマーの種類がある中で、自分に合った道を選ぶためには、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。焦って決めるのではなく、自己分析と情報収集を丁寧に行いましょう。
興味と適性
最も重要なのは、「何に興味を持てるか」「どんな作業に面白さを感じるか」という点です。
・何かを作るのが好きか?
アプリケーションやゲームなど、ユーザーが直接触れるものを作りたいなら、アプリケーションプログラマーやゲーム系プログラマーが良いでしょう。
・ハードウェアや機械の仕組みに興味があるか?
モノを動かすことに喜びを感じるなら、組み込み系プログラマーが適している可能性があります。
・論理的な思考や問題解決が得意か?
複雑なロジックを組み立てたり、システムの裏側を支えることに興味があれば、バックエンドエンジニアや汎用系・オープン系プログラマーが考えられます。
・縁の下の力持ちとしてシステム全体を支えたいか?
システムの安定稼働や基盤作りに貢献したいなら、インフラエンジニアという道もあります。
自分の性格(コツコツ作業が好き、チームで協力するのが好き、新しいことを学ぶのが好きなど)も考慮に入れると、よりフィットする職種が見つかりやすくなります。
必要なスキル
各職種で求められるプログラミング言語や技術は異なります。 「Pythonでデータ分析やAI開発がしたい」「SwiftでiOSアプリを作りたい」と考えているなら、特定の言語を軸に職種を探すのも一つの方法です。
例えば、Webフロントエンドは比較的学習を始めやすいと言われますが、トレンドの変化が激しいです。組み込み系はハードウェアの知識も必要となり、学習のハードルがやや高いかもしれません。
また、コミュニケーション能力、問題解決能力、論理的思考力は多くの職種で共通して重要です。また、英語力があると最新の技術情報にアクセスしやすくなります。
キャリアパス
将来的にどのような働き方をしたいか、どのようなポジションを目指したいかを考えることも重要です。
具体的には、以下のポイントについて考えてみましょう。
・特定の技術領域を突き詰め、スペシャリストを目指すか?
・マネジメント層を目指すか?
・独立(フリーランス)を視野に入れるか?
・他の職種への転向は可能か?
職種によって、その後のキャリア展開の選択肢や可能性も変わってきます。
例えば、将来的に独立したいなら、案件の多いWebプログラマーやアプリケーションプログラマーが向いているでしょう。
学習の難易度と時間
プログラミング未経験から特定の職種を目指す場合、必要なスキルを習得するまでの難易度や、かかる時間は異なります。
Web系の技術はオンライン教材やスクールが多く、学習を始めやすい環境が整っています。一方で、汎用系や組み込み系の専門技術は、独学だけでは習得が難しい側面もあります。
一般的に、基礎を学び、簡単なものが作れるようになるまでには数ヶ月、実務レベルで活躍できるようになるには、さらに実践経験を積む必要があります。目指す職種やレベルによって、必要な学習時間は大きく変わります。
自分の学習スタイルや、どれくらいの期間を学習に充てられるかを現実的に考え、無理のない計画を立てることが重要です。
求人市場と将来性
興味や適性も大切ですが、実際に仕事として成り立つか、将来性があるかという視点も無視できません。
【求人数】
Web系、オープン系、アプリ系などは一般的に求人数が多い傾向にあります。一方で、汎用系は求人数は限られますが、専門性が高いため安定した需要があります。
【将来性】
AI、IoT、クラウド、ビッグデータといった技術トレンドに関連する分野は、今後も需要の拡大が見込まれます。
【業界動向】
自分が興味のある業界(ゲーム業界、金融業界、自動車業界など)の動向を調べ、その中でどのようなプログラマーが求められているかを知ることも有効です。
求人サイトや業界ニュースなどを参考に、市場の動向を把握しておきましょう。
未経験からプログラマーを目指すためのステップ
プログラミング未経験からでも、適切なステップを踏めばプログラマーになることは十分に可能です。ここでは、そのための具体的な道のりを示します。
プログラミングの基本を学ぶことから始める
何よりもまず、プログラミングの基本的な考え方や仕組みを理解することがスタートラインです。
【学習方法】
オンライン学習サイト:Progate、Codecademy、ドットインストールなどで、実際にコードを書きながら基礎を学べます。
書籍:初心者向けの入門書で体系的に学ぶことも有効です。
プログラミングスクール:短期間で集中的に学びたい場合や、サポートが必要な場合に有効な選択肢です。
【学ぶべきこと】
変数、データ型、条件分岐(if文)、繰り返し(for文、while文)、関数、オブジェクト指向の概念など、多くの言語に共通する基本的な概念を理解しましょう。
【最初の言語選び】
PythonやJavaScript、Rubyなどは、比較的文法が分かりやすく、初心者向けと言われています。
興味のある分野・種類を見つける
プログラミングの基礎を少し学んだら、自分がどの分野に特に興味を惹かれるかを探ってみましょう。
様々な職種のプログラマーがどのような仕事をしているのか、ブログやイベント、セミナーなどで情報を集めます。この段階で、「絶対にこれ!」と決め打ちする必要はありません。いくつか候補を絞り込むくらいの気持ちで進めましょう。
必要なスキルを身につける
興味のある分野・種類がある程度定まったら、その分野で求められる専門的なスキルを重点的に学習します。
【言語・フレームワーク】
WebフロントエンドならHTML/CSS/JavaScriptとそのフレームワーク(React、Vueなど)、バックエンドならRuby(Rail)、Python(Django)、PHP(Laravel)など、目指す職種に必要な技術を深く学びます。
【関連知識】
データベース(SQL)、バージョン管理システム(Git)、OS(Linuxなど)、ネットワークの基礎なども、多くの分野で必要となる重要な知識です。
【実践】
学習したことを使って、実際に何かを作ってみる(写経だけでなく、自分で考えて実装する)ことがスキル習得の鍵です。
成果物で実力を示すポートフォリオを作成する
学習したスキルを証明し、就職・転職活動でアピールするために、自分で作成したプログラムやWebサイトなどの成果物(ポートフォリオ)を準備します。
自分のスキルレベルが分かるオリジナルの作品(Webアプリケーション、スマホアプリ、ツールなど)をいくつか作成しましょう。なぜそれを作ったのか(目的)、どのような技術を使ったのか、どこに工夫したのかを明確に説明できるようにします。ソースコードはGitHubなどのプラットフォームで公開すると、採用担当者が確認しやすくなります。
未経験者の場合、完成度の高さよりも、学習意欲や問題解決のプロセスを示すことが重要視されることもあります。
就職・転職活動を開始する
求人サイト、企業の採用ページ、転職エージェントなどを活用して、未経験者可の求人を探します。
履歴書、職務経歴書(社会人経験がある場合)、そしてポートフォリオを丁寧に作成します。自己PRでは、なぜプログラマーになりたいのか、どのようなスキルを習得してきたのか、そして入社後にどのように貢献したいかを具体的に伝えましょう。
面接対策においては、技術的な質問(プログラミングの基礎知識、ポートフォリオについてなど)と、人物面を見る質問(志望動機、学習意欲、コミュニケーション能力など)の両方に対応できるよう準備します。
プログラマーのキャリアパスと将来展望
プログラマーとしてキャリアをスタートさせた後も、様々な道が広がっています。将来のキャリアパスを考えることは、日々の学習や業務へのモチベーションにも繋がります。
専門性を深めるスペシャリストの道
特定の技術分野において、誰にも負けない深い知識と経験を持つ専門家(スペシャリスト)を目指す道です。
高度な技術力で複雑な課題を解決し、企業にとって不可欠な存在となります。技術の進化に合わせて常に学び続ける必要があります。
キャリア例としては、テックリード、アーキテクト、特定分野のコンサルタントなどが挙げられます。
チームを率いるマネジメントの道
プログラミングの経験を活かしつつ、チームメンバーをまとめ、プロジェクトを成功に導くマネージャーを目指す道です。
技術力に加えて、コミュニケーション能力、リーダーシップ、プロジェクト管理能力、人材育成能力などが求められます。コードを書く時間は減る傾向にあります。
キャリア例としては、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャー、エンジニアリングマネージャーなどが挙げられます。
独立して働くフリーランスという選択肢
企業に所属せず、個人事業主として独立し、プロジェクト単位で仕事を受ける働き方です。
働く時間や場所、受ける案件などを自分で決められる自由度の高さが魅力です。
一方で、収入の不安定さや、営業、経理といった業務も自分で行う必要があるといった側面もあります。Web系やアプリ開発の分野で比較的案件が見つけやすいでしょう。
高い技術力はもちろん、自己管理能力、営業力、交渉力などが求められます。
技術革新とプログラマーの役割の変化
AI(人工知能)によるコード生成支援ツールの登場や、ローコード/ノーコード開発プラットフォームの普及など、技術革新によってプログラマーの役割は変化しつつあります。
定型的なコーディング作業はAI等に代替される可能性があります。また、設計能力、問題解決能力、新しい技術を理解し活用する能力、ビジネス要件を理解しシステムに落とし込む能力など、より創造的で高度なスキルの重要性が増しています。
特定のツールや言語に固執するのではなく、常に新しい技術を学び、変化に対応していく柔軟性が欠かせません。
プログラマーの需要は今後も続くのか
「AIに仕事が奪われるのでは?」といった不安の声も聞かれますが、結論から言えば、プログラマーの需要は今後も高い水準で続くと考えられます。
需要が高いと予測される主な理由は、以下の3つです。
【DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進】
あらゆる産業でIT化・デジタル化が進んでおり、それを支えるソフトウェア開発の需要は増加しています。
【新技術の普及】
AI、IoT、クラウド、ビッグデータ、メタバースなど、新しい技術領域の発展に伴い、それらを扱えるプログラマーの需要は高まっています。
【役割の変化】
たとえAIがコーディングを支援するようになっても、システム全体の設計、要件定義、複雑な問題解決、新しい価値の創造といった領域では、依然として人間のプログラマーが不可欠です。
ただし、求められるスキルセットは変化していくため、「学び続ける姿勢」が将来にわたって活躍するための鍵となるでしょう。
プログラマーの種類・職種に関するまとめ
この記事では、プログラマーの多様な種類について、それぞれの役割、必要なスキル、活躍の場などを詳しく解説しました。
また、自分に合った種類を選ぶためのポイントとして、「興味と適性」「必要なスキル」「キャリアパス」「学習の難易度と時間」「求人市場と将来性」を挙げ、それぞれの観点から考えることの重要性を説明しました。
未経験からプログラマーを目指すためのステップとして、基礎学習からポートフォリオ作成、就職活動まで具体的な道のりを示し、さらにプログラマーになった後のキャリアパスや、技術革新を踏まえた将来展望についても触れました。
プログラマーの世界は奥深く、多様な可能性に満ちています。この記事が、あなたがプログラマーという魅力的な職業への理解を深め、自分自身のキャリアを考える上での一助となれば幸いです。
大切なのは、まず一歩を踏み出し、興味のある分野を探求してみることです。そして、変化を恐れず学び続けることで、きっとあなたに合った道が見つかるはずです。


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