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Webディレクターが身につけておきたい12のスキル | MOREWORKS

  • 更新日 : 2024/08/20

クライアントから受けたWeb制作案件を進める際に、プロジェクトのリーダー的役割を担うのがWebディレクターですが、具体的にどんな仕事があるのか、どんなスキルが必要なのかは分かりにくいかもしれません。

そこで今回は、Webディレクターの仕事内容やWebディレクターに求められる12のスキルについてご紹介いたします。

 

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そもそもWebディレクターは何をする仕事?

Webディレクターは、Web制作の案件において中心的な位置に立ち、プロジェクトを進行させ成果を出す役割を担う職業です。社内のチーム、あるいは社外も含めたメンバーを主導して成果物を納品する他、フロントにも立ってクライアントとの重要なやり取りも行います。

仕事内容は企画立案やスケジューリング、プロジェクトの進行などがメインです。Webデザイナーやエンジニアと比べるとクリエイティブな作業に関わることは少ないですが、プロジェクトにかかわるメンバー全体を動かす必要があるため、Webに関する包括的な知識を有していることが求められます。また、クライアントの要望を言葉の裏から汲み取り、課題を解決できるクリティカルな施策に落とし込み、それをクライアントに分かりやすく説明するコミュニケーション能力、提案力も必要とされます。

実際にどの程度の仕事を担当するのかは、企業やチーム規模、案件によって変わってきます。企画・マーケティング寄りのWebディレクター、アート・クリエイティブ寄りのWebディレクターなどいろいろなタイプがあるので、Webについて広く知りつつ武器となる専門分野を持つことが大切です。

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Webディレクターに必要な12のスキル

Webディレクターは、企画やマーケティング、デザイン、コーディング、プログラミング、ライティング、運用などWeb制作に関するさまざまなスキルを求められますが、すべてに精通することはなかなか難しいものです。とは言え、自分が得意な領域・スキル以外については、他の領域を得意とするメンバーと同じ目線で話せる程度に知っておく必要があるでしょう。

一方で、さまざまな職種のメンバーをまとめ上げ、クライアントの課題を解決するためには身につけておきたい必須スキルがいくつかあります。案件や仕事領域によって必要なスキルは異なりますが、ここではどの分野においても共通してWebディレクターが備えておきたい必須スキルをご紹介いたします。
 

1.コミュニケーション能力

Webディレクターに必須のスキルとしてまず挙げられるのが、コミュニケーション能力です。Webディレクターはプロジェクトメンバーとクライアントの間に立ち、クライアントの要望を聞きつつ、課題に対するクリエイターの意図をクライアントに伝えて円滑にプロジェクトを進める必要があります。双方にとって最もいい形でプロジェクトを進めるためには、コミュニケーション能力が必須なのです。

コミュニケーションの中でも特に意識したいのが、クライアントの要望を汲み取ることです。現状どんな課題を持っているのかを引き出すことはもちろん、クライアントが気づいていない課題発見と解決策の提案も求められます。

プロジェクト進行において、常に二手三手先を考える「先回り」の思考を意識することも大切です。予想外のことが起きやすいWebの案件でも、常に物事を先回りで考えることで「手詰まり」を防ぐことができます。打てる手をすべてシミュレーションしておけば、クライアントの安心感や信頼感にもつながります。
 

2.企画力

Webディレクターには、クライアントの要望や課題を理解し、それを具体的なWebサイトやサービスの形に落とし込む企画力が不可欠です。ターゲットユーザーのニーズを把握し、競合分析を行い、独自の価値提案ができることが求められます。

また、長期的な視点でサイトの成長戦略を立案し、段階的な改善計画を提案できる能力も重要です。さらに、新しい技術やトレンドを取り入れた革新的な企画を生み出す創造性も、Webディレクターの強みとなります。

3.スケジュール管理能力

Webディレクターは多くの場合、プロジェクトが予定通りに進行しているかを監視する進行管理の役割も担います。そのため、企画時に立てた計画どおりに作業を進めるスケジューリング管理能力が問われます。各作業にバッファを取っておくことはもちろん、トラブルがあった際の対処法についても常に用意しておき、プロジェクトが遅れないように先回りで動きます。

作業メンバーの工数を管理したり、事前にそのスケジュールを作成したりする関係から、見積作成や予算管理に携わることもあります。
 

4.解析提案能力

主に、サイトの運用段階において必要となるスキルです。無事にサイトやページが完成して公開したら、次はそのサイトやページがクライアントの求める役割を果たし続けられるよう、改善を繰り返していきます。その際には、サイトの課題を見つけるために解析を行い、クライアントへ分かりやすく提案するためのスキルが必要です。

解析では、アナリティクスなどから分かるデータを整理しますが、目的はよりよいサイトに改善するための課題を見つけることです。ユーザー目線で導線やコンバージョンポイントを見直し、仮説に対する解決策を考案します。

その内容をクライアントに伝える際には、Webの専門家ではないクライアントにも分かりやすくその解決策を行うメリットを伝えます。このような提案は、言われてから動くばかりではなく、Webディレクター側から率先して行うことが大切です。
 

5.プレゼンテーション能力

伝えるべき内容を相手に正確に伝えるスキル、すなわちプレゼンテーション能力もWebディレクターに求められるスキルのひとつです。企画立案時のプレゼンはもちろん、クライアントの要望をWebデザイナーなどの作業者に伝えるとき、デザインの意図や課題解決の道筋をクライアントに説明するときにもプレゼンテーション能力が求められます。正確な情報を伝えつつ、相手の納得感を引き出すことでプロジェクトが円滑に回せるようになります。

プレゼンテーション能力を上げるためには、「過程よりも先に結論から話す」「まず全体を話してから詳細に入る」「こそあど言葉を避ける」など、テクニカルな部分を学ぶことも重要です。それにあわせて、年齢や育った環境、業種、趣味の違うさまざまな人とたくさんコミュニケーションを重ねることで、どんな言葉を選べば伝わるのか、知識レベルの違う相手にどう配慮すればいいかなどが分かるようになります。
 

6.ヒアリングスキル

クライアントや関係者から必要な情報を引き出すヒアリングスキルは、プロジェクトの成功に直結します。単に質問をするだけでなく、相手の言葉の背景にある真の課題や要望を理解する洞察力が必要です。また、専門用語を避けてわかりやすい言葉で質問したり、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを適切に使い分けたりすることで、効果的な情報収集ができます。

さらに、相手の非言語コミュニケーションにも注意を払い、本当に伝えたいことを汲み取る能力も重要です。

7.デザイン力・プログラミング力

どの専門分野からの出身であっても、Webディレクターはデザインとプログラミングについては最低限の知識を備えていることが望ましいと言えます。デザインとプログラミングは専門外の人からはなかなか理解の難しい領域であるため、専門外であるクライアントに説明するためには、Webディレクターは少なくとも知っている側である必要があります。また、Webデザイナーやエンジニアと同じ目線で話ができるためにも、最低限の知識は必要です。

専門分野の深い知識を中心に幅広い知識を身につける人材のことを「T字型人材」と言いますが、Webディレクターは幅広い知識を基盤にしてデザインやプログラミングの知識を深めていく「逆T字型人材」になることが望ましいと言えます。
 

8.Webマーケティングのノウハウ

Webディレクターは、サイトの制作だけでなく、その後の集客や成果につなげるためのマーケティング知識も必要です。SEO対策、リスティング広告、SNSマーケティング、コンテンツマーケティングなど、各種のWebマーケティング手法について理解し、プロジェクトに適した戦略を立案・実行できることが求められます。

また、ユーザー行動分析やA/Bテストなどのデータドリブンなアプローチも、効果的なマーケティング施策を展開する上で重要なスキルです。

9.ライティング力

Webサイトのコンテンツ作成において、ユーザーに伝わりやすく、かつ検索エンジンにも評価されるテキストを書く能力は非常に重要です。SEOを意識しつつ、ターゲットユーザーの関心を引き、行動を促すコピーライティングスキルが求められます。

また、サイトの構造や目的に応じて、適切な文章量や文体を選択できることも大切です。さらに、クライアントや他のチームメンバーに向けた企画書や報告書なども、簡潔かつ説得力のある文章で作成できる能力が求められます。

10.各種デバイスに関する知識

現代のWeb環境では、PCだけでなくスマートフォンやタブレット、さらにはスマートウォッチなど、多様なデバイスからのアクセスを考慮する必要があります。Webディレクターは、これらの各デバイスの特性や利用傾向を理解し、レスポンシブデザインやプログレッシブウェブアプリ(PWA)など、マルチデバイス対応の戦略を立案できることが重要です。

また、新しいデバイスや技術(VR/AR、音声インターフェースなど)の動向にも注目し、将来的なユーザー体験の変化を予測して提案できることも求められます。

11.情報収集能力

技術やセオリーが目まぐるしく変化するWebの世界においては、最新の情報をどれだけ知っているかが価値の大きさにつながります。プロジェクトを主導するWebディレクターは、クライアントやチームメンバーの誰よりも情報収集能力に優れていることが望まれます。

Web制作では、サイトやページの制作後に運用をそのまま任されるケースも多く、この場合にも情報収集能力が重要となります。制作時には問題なかったものが、運用を続けるうちにトレンドから取り残されるケースもあるためです。 

12.相手を信頼して任せる力

Webディレクターがデザインやコーディング、プログラミングのスキルを有していることはいざというときにヘルプに入れるメリットがありますが、チームとして成果物を納品するためにはメンバーを信頼して仕事を任せる力も必要です。

できるからといってついつい仕事を巻き取ってしまうと、多彩な人材による柔軟な提案力が失われたり、各メンバーの役割が不明確になることで抜け漏れが発生する可能性があります。また、各メンバーがただ作業をするだけになってしまい、スキルが育たずチームや企業としても伸びしろがありません。思い切ってメンバーを信頼し、身の丈を少し超えるような課題を与えられることもWebディレクターには大切なスキルです。
 

Webディレクターとしてのスキルを上げるために必要なこと

Webディレクターとして成長し、より高度なスキルを身につけるためには、継続的な学習と実践が不可欠です。以下では、Webディレクターがスキルアップするために意識したい取り組みについてご紹介します。

現場での経験を重視する

Webディレクターとしてのスキルを向上させる最も効果的な方法は、実際のプロジェクトに携わり、現場での経験を積むことです。様々な規模や業種のプロジェクトに参加することで、多様な課題に直面し、それらを解決するための実践的なスキルを磨くことができます。また、異なるチーム構成や働き方を経験することで、柔軟性や適応力も養えます。

可能であれば、自社のプロジェクトだけでなく、他社との協業や業界イベントへの参加なども積極的に行い、幅広い経験を積むことが重要です。

失敗の事例を蓄積して活かす

失敗は成功への最短経路であると言えます。Webディレクターとして経験する様々な失敗や困難な状況を、単なるネガティブな経験として片付けるのではなく、貴重な学びの機会として捉えることが大切です。プロジェクトの中で起きた問題や、うまくいかなかった施策などを詳細に記録し、その原因と対策を分析しましょう。

これらの失敗事例を自身やチームで共有し、次のプロジェクトに活かすことで、同じ失敗を繰り返さず、より効率的かつ効果的なプロジェクト管理が可能になります。また、失敗から学ぶ姿勢は、チームメンバーやクライアントからの信頼にもつながります。

信頼できるメンバーを増やす

Webディレクターの仕事は、一人で完結するものではありません。優秀なチームメンバーとの協力関係を築き、信頼できる仲間を増やすことが、プロジェクトの成功と自身のスキルアップにつながります。デザイナー、エンジニア、コンテンツライターなど、各分野のスペシャリストとの良好な関係を構築し、お互いの強みを活かし合える環境を作りましょう。

また、メンターとなる先輩ディレクターや、刺激を与え合える同僚ディレクターとのネットワークも大切です。こうした人的ネットワークを通じて、新しい知識や技術、業界動向などの情報を常にアップデートすることができます。さらに、困難な状況に直面したときに、助言や支援を得られる関係性を築いておくことで、より効果的な問題解決が可能になります。

スキルを深めてより価値のあるWebディレクターへ

WebディレクターはWeb制作に関するあらゆる分野を理解しておく必要がありますが、どの分野においても専門家を目指すことは現実的ではありません。Webディレクターは幅広い知識をベースに、自分なりの強みを持つ「逆T字型人材」を目指すのが望ましいでしょう。
例えば、ある専門知識について足りないシーンがあったとしても、Webディレクターの必須スキル「コミュニケーション能力」があればカバーできるケースが多くあります。

Webディレクター志望の人は今回ご紹介した12のスキルをぜひ参考に、Webディレクターとして足りていないスキルを洗い出し、ひとつずつ身につけていってください。

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