
マーケティング資格おすすめ11選|転職・キャリアアップに役立つ資格を比較
- 更新日 : 2025/07/31


現代のビジネスシーンにおいて、企業の成長に欠かせないマーケティング。その専門性の高さから、自身のスキルを証明し、キャリアを切り拓くために資格取得を目指す人が増えています。
しかし、「マーケティングの仕事に資格は本当に必要?」「たくさん種類があって、どれを選べばいいか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、未経験からマーケターを目指す方、現役マーケターでさらなるキャリアアップを考えている方に向けて、おすすめのマーケティング資格を11種類厳選してご紹介します。
資格取得のメリットや、目的別の選び方、そして資格を実務で活かす方法までを網羅的に解説。あなたに最適な資格を見つけ、マーケターとしての第一歩を踏み出しましょう。


マーケティングの仕事に資格は必要?取得する3つのメリット
マーケティングの仕事は、必ずしも資格がなければ就けないわけではありません。
とはいえ、資格を取得することには大きなメリットがあります。
特に未経験からの転職や、さらなるキャリアアップを目指す上で、資格はあなたの強力な武器となるでしょう。
ここでは、資格を取得する具体的な3つのメリットを解説します。
体系的な知識が身につき、スキルを客観的に証明できる
マーケティングは、市場調査、商品開発、広告宣伝、販売促進、データ分析など、非常に幅広い知識とスキルが求められる分野です。
実務だけで断片的に知識を学ぶのではなく、資格学習を通じてマーケティングの全体像を体系的にインプットできます。
これにより、知識の土台が固まり、より効果的な戦略立案や施策実行に繋がります。また、取得した資格は、あなたのスキルレベルを客観的に証明する公的な証となり、社内外からの信頼獲得に役立ちます。
転職・就職活動で熱意とポテンシャルを示せる
特に未経験からマーケティング職を目指す場合、実務経験がない分、熱意やポテンシャルを伝えることが重要になります。
自主的に資格取得に向けて学習したという事実は、「マーケティングへの関心が高い」「自ら学ぶ意欲がある」というポジティブな印象を与えます。
履歴書や面接でアピールすることで、採用担当者の目に留まりやすくなり他の候補者との差別化を図ることができるでしょう。
キャリアアップや年収向上につながる可能性がある
現役のマーケターにとっても、資格取得はキャリアの可能性を広げるきっかけになります。例えば、Webマーケティングの担当者が経営戦略に関する資格を取得すれば、より上流の戦略立案に関わるポジションへの道が開けるかもしれません。
専門性を高めることで、社内での昇進や、より条件の良い企業への転職が実現しやすくなります。結果として、年収アップに繋がるケースも少なくありません。
マーケティングの基礎と実務知識を学ぶ定番資格4選
まずは、マーケティングの普遍的な基礎知識から実務に直結する内容までを幅広く学べる、定番の資格を4つご紹介します。
特定の分野に偏らず、マーケティングの全体像を掴みたい方や、これから学習を始める第一歩としておすすめです。
マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティング・ビジネス実務検定は、国際実務マーケティング協会が主催する、実務で役立つ知識を総合的に問う検定です。
難易度別にC級、B級、A級の3つのレベルがあり、自分のスキルレベルに合わせて挑戦できます。C級では基礎知識、B級では実践的な知識、そしてA級では戦略立案やマネジメントレベルの高度な知識が問われます。
業種や業界を問わず、様々なビジネスシーンで応用できる普遍的なマーケティング知識を身につけたい方に最適です。
マーケティング検定
マーケティング検定は、公益社団法人日本マーケティング協会が主催し、内閣府の許認可を受けた権威ある資格です。
学術的な理論やフレームワークに基づいた、マーケティングの基礎概念や本質的な知識を体系的に学ぶことができます。レベルは3級(基礎知識)、2級(応用知識)、1級(実践的な思考力)に分かれています。
実務だけでなく、学問としてのマーケティングを深く理解したい方や、資格の信頼性を重視する方におすすめです。
ネットマーケティング検定
ネットマーケティング検定は、株式会社サーティファイが主催する、Webマーケティングに特化した検定です。
インターネットの特性やWebブランディング、関連法規、市場調査、Web広告、SEOなど、Webマーケティングに関連する幅広い知識を基礎から学ぶことができます。
特定のツールや手法に偏らず、Webマーケティングの全体像を把握したいと考える初学者にとって最適な資格と言えるでしょう。
中小企業診断士
中小企業診断士は、経営コンサルタントとしての唯一の国家資格です。試験科目の中に「企業経営理論」があり、その中でマーケティング論が重要な位置を占めています。
マーケティングを企業経営全体の視点から捉え、戦略的に活用する能力を証明できます。
他のマーケティング資格と比較して難易度は格段に高いですが、取得できればマーケターとしてだけでなく、経営層へのキャリアパスも開ける強力な資格です。
Webマーケティングの専門性を高めるデジタル系資格7選
現代のマーケティングにおいて、Webやデジタルの知識は不可欠です。
ここでは、データ分析、広告運用、SEOといった、Webマーケティングの特定分野における専門性を高め、実務能力を直接的に証明できる資格を7つ紹介します。
ウェブ解析士
ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)が認定する資格です。アクセス解析データを基に現状を分析し、事業成果に繋がる改善提案を行うためのスキルを証明します。
講座の受講と認定試験がセットになっており、体系的な知識と実践的な考え方を両方学べるのが特徴です。
ウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターとステップアップすることで、データに基づいた意思決定ができるプロフェッショナルを目指せます。
IMA検定
IMA検定は、一般社団法人IMA研究所が主催する、実務に特化したWebマーケティングの資格です。
特にリスティング広告の運用と効果測定に重点を置いており、講座では実際に広告出稿計画の策定からデータ分析、改善提案までの一連の流れを学びます。
知識をインプットするだけでなく、実践的なアウトプットを重視したい方におすすめです。
Webアナリスト検定
Webアナリスト検定は、日本Web協会(JWA)が主催する、Googleアナリティクスを活用したデータ分析スキルを学ぶための講座・検定です。Googleアナリティクスの操作方法や指標の読み解き方、分析の視点などを5時間の講座で集中的に学習します。
日々の業務でGoogleアナリティクスを使用しているものの、自己流の分析から脱却し、より深い洞察を得たいと考えている方に適しています。
Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)は、Googleが公式に提供する無料の認定資格です。
Googleアナリティクスの習熟度を証明するもので、世界中で通用します。オンラインで学習教材が提供されており、自分のペースで学んだ後にオンラインで受験できます。
Webマーケティング業界、特にWebサイトの分析に携わるなら、まず取得しておきたいスタンダードな資格です。
Google 広告認定資格
Google 広告認定資格は、GAIQと同じくGoogleが公式に提供する無料の認定資格です。検索広告、ディスプレイ広告、動画広告、ショッピング広告など、Google広告の各プロダクトに関する専門知識を証明できます。
広告代理店や事業会社の広告運用担当者にとっては必須とも言える資格です。最新のプロダクト情報や運用ノウハウを学ぶ上でも非常に役立ちます。
SEO検定
SEO検定は、一般社団法人全日本SEO協会が主催する、SEO(検索エンジン最適化)の知識と技術を体系的に学べる資格です。
4級から1級までのレベルがあり、キーワード選定、コンテンツ作成、内部対策、外部対策といったSEOの基本から応用までを網羅的に学習できます。
コンテンツマーケティングやWebサイトの集客に携わる方にとって、自身のスキルを客観的に証明するのに役立ちます。
統計検定
統計検定は、一般財団法人統計質保証推進協会が実施する、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。
マーケティングの世界では、データに基づいた客観的な意思決定(データドリブン)の重要性が増しています。統計検定の学習を通じて、データの正しい読み解き方、適切な分析手法の選択、そして結果の解釈といった、データサイエンスの基礎を固めることができます。
特にデータアナリストやリサーチャーを目指す方には強力な武器となるでしょう。
【目的別】特化スキルを証明するマーケティング関連資格も
上記で紹介した資格以外にも、特定の業務領域に特化したスキルを証明できる資格があります。ご自身のキャリアプランや担当業務に合わせて、これらの資格を取得することも有効な選択肢です。
商品企画・開発に役立つ資格
新商品のアイデア創出からコンセプト設計、事業計画まで、商品開発の一連のプロセスに関する知識とスキルを証明します。
日本商品開発士会が認定する「商品プランナー」や「商品開発士」などがこれにあたります。メーカーの商品企画部門などでキャリアを築きたい方におすすめです。
法務・知財知識を補う資格
広告表現における景品表示法や、個人情報保護法、著作権など、マーケティング活動には法律の知識が不可欠です。
株式会社マウンハーフジャパンが主催する「マーケティング法務検定」などを通じて、コンプライアンス遵守の意識と知識を証明できます。トラブルを未然に防ぎ、信頼性の高いマーケティング活動を行う上で役立ちます。
EC・ネットショップ運営に役立つ資格
ECサイトの構築、運営、プロモーション、関連法規など、ネットショップ運営に特化した実務知識を証明する資格です。
一般財団法人ネットショップ能力認定機構が主催する「ネットショップ検定」が代表的です。EC業界で活躍したい方や、自社でECサイトを運営している方に適しています。
資格取得だけでは不十分!マーケティングスキルを実務で活かす方法
資格を取得して知識をインプットするだけでは、真のマーケターとして活躍することはできません。大切なのは、学んだ知識を「いかにして実践で活かすか」です。
ここでは、資格学習で得た知識を実務スキルへと昇華させるための具体的なアクションを3つ紹介します。
資格の知識を武器にポートフォリオを作成する
ポートフォリオとは、自身のスキルや実績を証明するための作品集のことです。資格学習で得た知識を基に、架空の企業や商品を題材にして、市場分析、ペルソナ設定、マーケティング戦略の立案、具体的な施策の提案などをまとめた企画書を作成してみましょう。
これは、思考のプロセスとアウトプットの質を可視化する絶好の機会となり、転職活動の際に大きなアピール材料となります。
自身のブログやSNSを運営し、実践経験を積む
学んだWebマーケティングの知識を試す最も手軽で効果的な方法が、自分自身のメディアを運営することです。
ブログを開設してSEOを意識した記事を作成したり、SNSアカウントを運用してフォロワーとのエンゲージメントを高めたりする経験は、全てが実践的なトレーニングになります。
アクセス解析ツールを使って効果測定を行い、改善を繰り返すことで、PDCAサイクルを回す力が身につきます。
クラウドソーシングで副業案件に挑戦し、実績を作る
ある程度の知識が身についたら、クラウドソーシングサイトなどを活用して、実際のマーケティング案件に挑戦してみましょう。最初は簡単なWebサイトの分析レポート作成や、SNS投稿の作成代行など、小さな案件からで構いません。
クライアントワークを通じて報酬を得ながら実績を積むことは、自信に繋がるだけでなく、ポートフォリオをより充実させることにもなります。
まとめ
この記事では、マーケティングのキャリアに役立つ11の資格を、目的やレベル別に詳しく解説しました。 マーケティングの仕事に資格は必須ではありませんが、体系的な知識の習得やスキルの客観的な証明、そしてキャリアの可能性を広げる上で、非常に有効なツールです。
まずは、あなたが「なぜ資格を取りたいのか」という目的を明確にしましょう。未経験から基礎を学びたいのか、特定の専門性を高めたいのか、あるいは経営層を目指したいのか。目的が定まれば、数ある資格の中から自分に最適なものが見えてくるはずです。
資格取得はゴールではなく、あくまでスタートラインです。大切なのは、得た知識を実務で試し、改善を繰り返していくこと。この記事を参考に、あなたにぴったりの資格を見つけ、自信を持ってマーケターとしての道を歩み始めてください。
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