
WordPressポートフォリオの作り方は?選ばれるための掲載内容を解説
- 更新日 : 2026/07/31


転職活動を進めるなかで、ポートフォリオサイトの必要性を感じている方は多いはずです。なかでもWordPressは、独自ドメインで運用でき、デザインの自由度も高い方法です。さらに、WordPressを扱えること自体が、Web業界の選考では評価材料になります。
本記事では、WordPressでポートフォリオを作る手順を7ステップで解説します。あわせて、採用担当者に評価される掲載内容も紹介します。


WordPressでポートフォリオを作るメリット
ポートフォリオを作る方法は、無料サービスからノーコードツールまで数多くあります。そのなかで、なぜWordPressが選ばれるのでしょうか。ここでは転職活動という目的に絞り、5つのメリットを整理します。
WordPressが扱えること自体が選考でのアピールになる
WordPressは世界のWebサイトの約4割で使われているCMSです。企業サイトの制作や運用でも採用例が多く、実務での需要が高い技術といえます。そのため、WordPressでポートフォリオを構築すること自体が、スキルの証明になります。
「サーバーを契約し、テーマを設定し、公開まで完了させた」という事実は、口頭の自己PRよりも説得力があります。制作物と技術力を同時に示せる点は、他のツールにはない強みです。
独自ドメインで信頼性が高まり、営業資産として長く使える
WordPressは独自ドメインで運用できます。無料サービスの場合、URLにサービス名が含まれるサブドメイン扱いになりがちです。一方、独自ドメインなら「yourname.com」のような自分だけのURLを持てます。名刺や応募書類に記載したときの印象も変わります。
さらに、転職後もフリーランス活動や副業の窓口としてそのまま使い続けられます。長期的な資産として育てられる点は、大きな価値です。
デザイン・構成の自由度が高く、他の応募者と差別化できる
ノーコードツールは手軽ですが、テンプレートの制約が強く、似た見た目になりがちです。WordPressなら、既存テーマをベースにしながら細部を調整できます。HTMLやCSS、PHPを直接編集することも可能です。
作品の見せ方やページ構成を、自分の職種に合わせて設計できます。採用担当者は多くのポートフォリオを見ています。だからこそ、構成レベルで差をつけられる自由度が効いてきます。
SEOに強く、検索やスカウト経由での接点が生まれる
WordPressは検索エンジンに評価されやすい構造になっています。パーマリンクやメタ情報を整えるプラグインも豊富です。作品ページに加えてブログ記事を蓄積すれば、自然検索経由の流入が期待できます。
SNSの投稿はタイムラインで流れてしまいますが、サイトの記事は資産として残り続けます。結果として、企業やクライアントから見つけてもらえる可能性が高まります。応募だけに頼らない導線を作れるわけです。
無料テーマ・プラグインで低コストに始められる
WordPress本体はオープンソースで、無料で利用できます。必要なのはレンタルサーバーと独自ドメインの費用だけです。無料テーマや無料プラグインも豊富に揃っています。有料テーマを使わなくても、十分に見栄えのするサイトは作れます。
転職活動中は出費を抑えたい時期でもあります。月1,000円前後から始められる手軽さは、現実的なメリットといえるでしょう。
WordPressと他のポートフォリオ作成ツールの比較

WordPressが万能というわけではありません。目的や状況によっては、別の方法が適していることもあります。ここでは主要な選択肢と比較し、判断材料を整理します。
ノーコードツールとの違い
WixやSTUDIO、Adobe Portfolioは、直感的な操作で短時間にサイトを作れます。デザインの自由度も年々向上しています。
ただし、テンプレートの枠を超えたカスタマイズには限界があります。また、サーバーやドメインの管理経験は身につきません。
「今すぐ見せる場が必要」ならノーコード、「Web制作スキルも示したい」ならWordPressが向いています。目的から逆算して選びましょう。
PDF・紙のポートフォリオとの使い分け
企業によっては、応募時にPDFのポートフォリオを求められます。そのため、Webサイトだけで完結しないケースもあります。おすすめは、両方を用意して役割を分けることです。
PDFは応募書類として作品を厳選し、面接での説明用に整えます。Webサイトは、全作品とプロセスを掲載する「本体」として運用します。PDFの最終ページにサイトURLを載せておけば、自然に回遊してもらえます。
WordPressが向いている人・向いていない人
WordPressが向いているのは、Webデザイナーやコーダー、Web系エンジニアを志望する方です。制作スキルの証明とポートフォリオ公開を同時に達成できます。また、長期的にブログや実績を積み上げたい方にも適しています。
一方、更新頻度が極端に低い方や、作品を数点並べるだけで足りる方には過剰かもしれません。締切が迫っている場合も、まずはノーコードで公開する判断が合理的です。
転職用ポートフォリオに載せるべきコンテンツ
ポートフォリオは、いわばビジュアル版の職務経歴書です。作品を並べるだけでは、スキルの中身までは伝わりません。ここでは、必ず盛り込みたい要素を順に解説します。
トップページ
トップページは、サイトの第一印象を決める場所です。訪問者は数秒で「この人は誰で、何ができるのか」を判断します。まずは職種と得意領域を、短いキャッチコピーで明示しましょう。
「UIデザイン中心のWebデザイナー」のように具体的なほうが伝わります。その下に代表作を数点並べ、Works一覧への導線を置きます。凝った演出よりも、情報の伝達速度を優先する設計が効果的です。
制作実績
制作実績は、ポートフォリオの中核です。一覧ページではサムネイルを整然と並べ、クリックで詳細ページへ遷移させます。1作品につき1ページを用意するのが基本です。詳細ページでは、大きな画像とともに制作背景を説明します。
この構造にすると、後から作品を追加する運用も簡単になります。カテゴリー機能を使い、「Webサイト」「バナー」「UI」などで絞り込めるようにしておくと親切です。
実績ページに必ず書く5項目
多くのポートフォリオは、完成画像だけで終わっています。しかし採用担当者が知りたいのは、思考のプロセスです。最低限、次の5項目を記載しましょう。
担当範囲(どこまで自分がやったか)、課題(何を解決するための制作か)、制作意図、工夫した点、そして成果です。とくに担当範囲の明示は重要です。チーム制作の場合、曖昧なままだと評価しづらくなってしまいます。
プロフィール・スキル
プロフィールページには、経歴とスキルを整理して記載します。使用できるツールは、Photoshop、Illustrator、Figmaなど具体名で挙げましょう。HTML、CSS、JavaScript、WordPressといった技術も、習熟度とあわせて示します。
加えて、顔写真や人柄が伝わる短い自己紹介があると印象に残ります。転職では、スキルだけでなく一緒に働くイメージも見られています。人となりを伝える一文を添えてください。
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お問い合わせフォーム
連絡手段がないポートフォリオは、機会損失を生みます。必ずお問い合わせフォームを設置しましょう。プラグインを使えば、専門知識がなくても数分で用意できます。メールアドレスを直接記載する方法もありますが、迷惑メールのリスクがあります。
フォーム経由なら、その心配を抑えられます。項目は、名前・メールアドレス・本文の3つ程度に絞ると、送信のハードルが下がります。
WordPressポートフォリオの作り方7ステップ

ここからは、実際の制作手順を解説します。初めての方でも、順番どおりに進めれば公開までたどり着けます。
STEP1:レンタルサーバーを契約する
WordPressを動かすには、サーバーが必要です。サーバーは、サイトのデータを保管しておく場所にあたります。選ぶ際は「WordPress簡単インストール機能」の有無を確認しましょう。この機能があれば、複雑な作業を省略できます。
あわせて、表示速度、SSLの無料提供、サポート体制もチェックします。エックスサーバーやロリポップ、ConoHa WINGなどが定番の選択肢です。
STEP2:独自ドメインを取得・設定する
ドメインは、サイトの住所にあたるものです。「example.com」のような文字列を取得します。多くのレンタルサーバーでは、契約時にドメインを同時取得できます。手続きが一本化されるため、初心者にはこの方法がおすすめです。
ドメイン名は、自分の名前や屋号を使うのが無難です。長すぎる文字列や、ハイフンの多用は避けましょう。取得後は、サーバーとの紐付け設定を行います。
STEP3:WordPressをインストールする
サーバーとドメインが用意できたら、WordPressをインストールします。サーバーの管理画面から「WordPress簡単インストール」を選ぶだけです。サイト名やユーザー名、パスワードを入力すれば完了します。
数分でインストールが終わり、管理画面にログインできるようになります。このとき設定するパスワードは、必ず複雑なものにしてください。ログイン情報は安全な場所に控えておきましょう。
STEP4:初期設定
インストール直後に、必ず済ませたい設定が4つあります。まずサイトのタイトルとキャッチフレーズを整えます。次にパーマリンクを「投稿名」に変更しましょう。URLがわかりやすくなり、SEOの観点でも有利です。
さらに、URLを「http://」から「https://」に変更してSSL化します。最後に、検索エンジンでの表示がブロックされていないか確認してください。ここにチェックが入っていると、検索結果に出てきません。
STEP5:テーマを導入する
テーマは、サイトの見た目とレイアウトを決めるテンプレートです。管理画面の「外観」からインストールし、有効化します。ポートフォリオでは、作品画像が主役です。そのため、装飾の主張が強すぎないテーマを選びましょう。
レスポンシブ対応であることも必須条件です。迷ったら、まず無料テーマで公開してしまうのも一つの手です。
STEP6:プラグインを導入する
プラグインは、WordPressに機能を追加する拡張ツールです。お問い合わせフォームやセキュリティ対策など、必要な機能を補えます。ただし、入れすぎは禁物です。表示速度が低下し、不具合の原因にもなります。
テーマとの相性も確認しましょう。最初は必要最小限に絞り、運用しながら追加していくのが安全です。
STEP7:固定ページ・実績ページを作成して公開する
いよいよコンテンツを作ります。プロフィールやお問い合わせは「固定ページ」で作成します。作品は「投稿」やカスタム投稿タイプで管理すると、一覧表示が楽になります。トップページは、設定から固定ページを指定して「Webサイト型」に変更しましょう。
ヘッダーのグローバルメニューを整えたら、公開です。最初から完璧を目指さず、公開してから改善していく進め方をおすすめします。
採用担当者に評価されるポートフォリオにするコツ
サイトが完成しても、それだけで選考が通るわけではありません。評価されるポートフォリオには、共通する工夫があります。ここでは5つのポイントを紹介します。
3秒で「強み」が伝わるファーストビューにする
採用担当者は、多くの応募者のサイトを短時間で確認します。じっくり読み込んでもらえる前提は捨てましょう。ファーストビューで、職種と得意領域が即座に伝わる設計が必要です。
「Webデザイナー」だけでは弱く、「EC領域のUI設計が得意」のように具体化します。代表作のサムネイルも、ここで見せてしまいましょう。第一印象で興味を引ければ、その後を読んでもらえます。
完成物だけでなく「制作プロセス」を見せる
見た目のきれいさだけでは、再現性のあるスキルとは判断されません。企業が知りたいのは、課題をどう捉え、どう解決したかです。ワイヤーフレームやラフ、配色検討の過程を載せましょう。
「なぜこの配色にしたのか」を言語化するだけでも、説得力は大きく変わります。センスではなくロジックで説明できる人材は、現場で重宝されます。ここが差のつきやすい部分です。
数字・成果を添えて客観性を持たせる
可能であれば、成果を数字で示しましょう。「CVRが1.2倍に改善」「表示速度を40%短縮」といった記述は強力です。実務経験がなくても、工夫は数値化できます。
制作時間や検証したパターン数を書くだけでも、取り組みの姿勢が伝わります。ライター職であれば、PV数や検索順位が有効です。客観的な指標があると、主観的な自己評価から一歩抜け出せます。
スマホ表示と表示速度を最適化する
採用担当者が、スマホでサイトを確認する場面は珍しくありません。スマホで表示が崩れていれば、それだけで評価は下がります。公開前に、必ず複数の端末で確認しましょう。
表示速度も同様に重要です。画像が重く、読み込みに数秒かかるサイトは離脱されます。デザイナー自身のサイトが遅いという事実は、それ自体がマイナスの評価につながります。
実績が少ない未経験者の作品の作り方
実務経験がなくても、掲載する作品は作れます。有効なのが、架空案件とリデザイン提案です。架空案件では、自分でクライアント設定と要件を定義し、それに沿って制作します。リデザインでは、既存サイトの課題を分析し、改善案を提示します。
どちらも「課題設定→解決」の思考を示せる点が強みです。ただし、リデザインの際は対象への敬意を欠く表現を避けましょう。
WordPressでポートフォリオを作るときの注意点
WordPressは自由度が高いぶん、自己管理が求められます。トラブルを避けるために、事前に知っておくべき点をまとめました。
クライアント作品の掲載は守秘義務・著作権を確認する
実務で制作した作品を、無断で掲載するのは危険です。契約に守秘義務が含まれている場合、公開は契約違反になり得ます。ロゴや素材の著作権が、自分にないケースもあります。掲載前には、必ずクライアントに許諾を取りましょう。
許可が下りない場合は、パスワード保護のページに限定する方法もあります。法的トラブルは、転職活動そのものを台無しにしかねません。
個人情報・連絡先の公開方法に注意する
ポートフォリオでは、連絡先の公開が避けられません。ただし、プライベートのメールアドレスをそのまま載せるのは避けましょう。独自ドメインで取得したメールアドレスを使えば、転送設定で受信できます。住所や電話番号は、原則として掲載不要です。
本名を出すかどうかも、活動方針に応じて判断してください。必要な情報だけを、安全な形で公開する意識が大切です。
セキュリティ対策とバックアップを怠らない
WordPress本体、テーマ、プラグインは常に最新に保ちましょう。古いバージョンは、脆弱性の温床になります。ログイン試行回数の制限や、二段階認証の導入も有効です。パスワードは、長く複雑なものに設定してください。
あわせて、定期的なバックアップの仕組みも整えます。
更新が止まったサイトは逆効果になる
半年前で更新が止まったサイトは、意欲の低さを印象づけます。新着記事の日付が古いままなら、なおさらです。無理にブログを続ける必要はありません。ただし、作品が増えたら必ず追加しましょう。
更新日を表示しない設定にする、という選択肢もあります。大切なのは、公開して終わりにせず、営業資産として育て続ける姿勢です。
WordPressポートフォリオに関するよくある質問
最後に、制作前によく寄せられる疑問をまとめました。着手前の不安を解消しておきましょう。
Q1:WordPress.comとWordPress.orgはどちらを使う?
WordPressには2種類あります。WordPress.comは、サーバー不要ですぐ始められるサービス型です。一方、WordPress.orgは、自分でサーバーを用意して設置するソフトウェアです。転職用のポートフォリオでは、自由度が高いWordPress.orgをおすすめします。
テーマやプラグインの制限がなく、サーバー管理の経験も積めるためです。本記事の手順も、こちらを前提としています。
Q2:WodPressならポートフォリオサイトを完全無料で作れる?
WordPress本体、無料テーマ、無料プラグインはすべて費用がかかりません。しかし、サーバーとドメインの費用は避けられません。無料サーバーも存在しますが、広告表示や速度面で不利になります。
転職用途では、独自ドメインでの運用を強くおすすめします。年間1万円前後の出費で、信頼性と自由度が手に入ります。ここは節約すべきポイントではありません。
Q3:未経験でも作れる?どのくらい時間がかかる?
未経験でも問題なく作れます。サーバーの簡単インストール機能を使えば、専門知識はほぼ不要です。情報も豊富で、詰まっても検索すれば解決策が見つかります。期間の目安は、作品が揃っていれば3日〜1週間程度です。
最初から作り込もうとせず、公開してから改善していきましょう。作りながら試行錯誤する過程自体が、そのまま学習になります。
Q4:テーマのテンプレートそのままでは評価されない?
テンプレートを使うこと自体は、まったく問題ありません。重要なのは、作品と説明の質です。ただし、Webデザイナー志望であれば、配色やフォント、余白の調整は行いましょう。既存テーマでも、細部の調整でオリジナリティは出せます。
デフォルトのままだと、こだわりの無さと受け取られる可能性があります。少なくとも、他人のサイトと見分けがつく状態を目指してください。
まとめ
WordPressでのポートフォリオ制作は、決して難しくありません。サーバーとドメインを用意し、テーマとプラグインを設定すれば公開できます。そして何より、WordPressを扱えること自体が選考でのアピールになります。
大切なのは、完璧を目指して着手が遅れないことです。作品を3点以上用意したら、すぐに公開してしまいましょう。
制作プロセスを言語化し、担当範囲と成果を明示すれば、採用担当者に伝わるポートフォリオになります。まずは、サーバーの契約から始めてみてください。


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