
コーディングとは|プログラミングとの違い・求めらるスキル・効果的な学習方法を解説
- 更新日 : 2024/12/26


コーディングは、ソフトウェア開発やWebサイト制作の基礎となるスキルです。
本記事では、コーディングの定義から実際の使用言語、必要な知識やスキル、そして効果的な学習方法まで幅広く解説します。プログラミング初心者からさらなるスキルアップを目指す方まで、コーディングについての理解を深める手助けとなる情報を提供します。


コーディングとは?
コーディングは、プログラミング言語やマークアップ言語を使用してソースコードを記述する作業です。この過程では、開発者は仕様書に基づき、Webブラウザ上で視覚的に確認できる形にコードを組み立てていきます。具体的には、プログラムの機能や動作を定義するためのコマンドや命令文を記述し、論理的な構造を構築します。
コーディングを通じて、アイデアや設計が実際に動作するソフトウェアへと具現化されていきます。適切なコーディングは、効率的なプログラム実行や将来的な保守性の向上につながる重要な要素となります。
コーディングとプログラミングの違い
プログラミングはプログラム作成の全工程を指し、コーディングはその中でもコード作成の部分を指していると理解しましょう。コーディングはプログラミングの重要な一部分ですが、プログラミングはより広範な概念であり、設計からテスト、完成までのプロセスを含んでいます。
コーディングの具体例
HTMLの例
<!DOCTYPE html>
私のWebページ
ようこそ
これは段落です。
リストアイテム1
リストアイテム2
このコードは、タイトル、見出し、段落、そして箇条書きリストを含む基本的なWebページを作成します。
CSSの例
body {
font-family: Arial, sans-serif;
background-color: #f0f0f0;
}
h1 {
color: #333;
text-align: center;
}
p {
line-height: 1.6;
margin-bottom: 20px;
}
ul {
list-style-type: square;
}
このCSSコードは、フォント、背景色、テキストの配置、行間、マージン、リストのスタイルなどを設定します。
Web制作におけるコーディングで使われる言語
Web制作におけるコーディングでは、主に以下の言語が使用されます。
HTML
HTMLは、Webページの基本構造を定義するマークアップ言語です。ウェブサイトのコンテンツや要素を記述し、ブラウザがページをどのように表示するかを指示します。テキスト、画像、リンクなどの配置や階層構造を決定する役割を果たし、Webページの骨格を形成します。
CSS
CSSは、HTMLで作成された構造に視覚的なスタイルを適用するためのスタイルシート言語です。色彩、フォント、レイアウト、アニメーションなどの装飾的な要素を制御し、Webページのデザインを整えます。レスポンシブデザインの実現にも不可欠で、様々な画面サイズに対応したスタイリングを可能にします。
JavaScript
JavaScriptは、動的かつインタラクティブなWebページを作成するためのプログラミング言語です。ユーザーの操作に応じた動作や、非同期データ通信、DOM操作などを実現し、豊かなユーザー体験を提供します。フロントエンド開発の中核を担い、複雑な機能やアプリケーションの実装を可能にします。
PHP
PHPは、サーバーサイドで動作するスクリプト言語で、動的なWebコンテンツの生成やデータベース操作に使用されます。ユーザー認証、フォーム処理、データの保存と取得など、サーバー側の処理を担当し、Webアプリケーションのバックエンド機能を実現します。大規模なWebサイトやECサイトの開発によく用いられます。
コーディングを扱う職種
コーディングを扱う主な職種には以下のようなものがあります。
Webコーダー
Webコーダーは、Webデザイナーが作成したデザインを基に、HTMLやCSS、JavaScriptを使用してWebサイトを構築します。
主な業務には、Webサイト全般のコーディング、Web制作ページの設計、プログラムの修正などが含まれます。
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Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトやアプリケーションのデザインを行います。
所属する企業や案件の規模によっても異なりますが、デザイン制作だけでなくコーディングも担当することが多いです。
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フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリケーションのユーザーインターフェース部分の開発を担当します。
コーディングスキルを活かしつつ、プログラミング設計やテストなども行います。
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プログラマー
プログラマーは、システム開発の下流工程を担当し、多様なプログラミング言語を用いて開発業務を行います。
システムエンジニア (SE)
システムエンジニアは、クライアントの要求に応じたシステムの設計図を作成し、プログラムの仕様書やソフトウェアの設計書の作成、プログラミングなどを担当します。
コーディングで求められる知識やスキル
コーディングルール
コーディングルールの理解は、可読性と保守性の高いコードを書く上で重要です。一貫性のある命名規則を採用し、適切なコメントを付けることで、他の開発者が容易にコードを理解し、修正できるようになります。
また、モジュール化とリファクタリングを行うことで、コードの再利用性が高まり、長期的なプロジェクト管理が容易になります。これらのルールを遵守することで、効率的な開発と円滑なチーム協業が実現します。
SEO
検索エンジン最適化(SEO)の知識は、Webサイトの可視性向上に不可欠です。適切なタグ設定や内部リンク構造の設計、パンくずリストの実装などが求められます。
これらのSEO技術を適切に活用することで、検索エンジンのクローラーがサイトの構造を正確に理解し、検索結果での順位向上につながります。結果として、ターゲットユーザーへのリーチが拡大し、Webサイトの価値が高まります。
UI/UX
ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)に関する知識は、使いやすいWebサイト作成に重要です。直感的な操作性、視覚的な一貫性、快適な閲覧体験を考慮したコーディングが必要です。ユーザーの行動パターンや心理を理解し、それに基づいたデザインとインタラクションを実装することで、サイトの滞在時間増加やコンバージョン率の向上につながります。
CMS
コンテンツ管理システム(CMS)の知識も、現代のWeb開発において求められるスキルです。WordPressなどのCMSの基本操作を習得し、テーマやプラグインのカスタマイズ技術を身につけることが求められます。
また、CMSに特化した言語(PHPなど)の習得も必要です。これらのスキルにより、クライアントのニーズに合わせた柔軟なWebサイト構築が可能となり、更新や管理が容易なサイトを提供できます。
コーディングの学習方法
コーディングの学習方法には様々なアプローチがあります。以下に効果的な方法をいくつか紹介します。
コードの模写
コードの模写は、効果的なコーディング学習法の一つです。既存の優れたコードを手で打ち込むことで、プログラムの構造や書き方のパターンを体感的に学べます。この過程で、変数の命名規則、関数の構造、コメントの付け方などの細かな点にも注目することが重要です。
また、模写後にコードの動作原理を考察することで、より深い理解が得られます。
サイトの目コピ
サイトの目コピは、実践的なWeb制作スキルを磨くのに適した方法です。実際のWebサイトを観察し、HTMLやCSS、JavaScriptを駆使してそのデザインやレイアウトを再現することで、現実の制作で求められる技術や工夫を学べます。
レスポンシブデザインの実装やアニメーション効果の追加など、複雑な要素にも挑戦することで、より高度なスキルを身につけることができます。
オンライン学習サービスの活用
オンライン学習サービスの活用は、体系的かつ柔軟にコーディングを学ぶ手段として人気があります。UdemyやProgateなどのプラットフォームでは、初心者から上級者まで幅広いレベルに対応したコースが用意されています。動画講義や対話型のレッスン、実践的な課題など、
多様な学習形式を通じて効率的に知識とスキルを獲得できます。
また、自分のペースで学習を進められるため、仕事や学業と両立しやすいのも大きな利点です。
学習時の注意点
明確な目標を設定する
明確な目標を設定することは、コーディング学習の効果を最大化する上で重要です。短期的には特定の言語やフレームワークの習得、長期的にはポートフォリオの作成やキャリア目標の達成など、具体的かつ測定可能な目標を立てることで、学習のモチベーションを維持し、進捗を確認しやすくなります。
目標に向かって段階的に取り組むことで、着実にスキルを向上させることができます。
インプットとアウトプットのバランスを取る
インプットとアウトプットのバランスを取ることは、効果的な学習の鍵となります。書籍やオンライン講座などでの知識の吸収(インプット)と、実際にコードを書いて応用する実践(アウトプット)を適切に組み合わせることが大切です。
理論的な理解だけでなく、実際のプロジェクトやチャレンジに取り組むことで、学んだ知識を確実に身につけ、実践的なスキルを磨くことができます。
継続的に学習する姿勢を持つ
継続的に学習する姿勢を持つことは、テクノロジーの急速な進化に対応するために不可欠です。コーディングの分野では新しい言語やフレームワーク、ツールが常に登場しているため、学習を一時的なものではなく、キャリアを通じて続けるべき活動として捉えることが重要です。
定期的に新しい技術トレンドをチェックし、必要に応じてスキルアップを図ることで、常に最新の開発環境に適応し、競争力を維持することができます。


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