
Webデザイナーとは? 仕事内容・必要なスキル・向いている人の特徴について解説
- 更新日 : 2024/10/28


Webデザイナーは、デザインスキルとコーディングの知識を組み合わせ、ユーザーにとって魅力的で使いやすいWebサイトを作り出す専門職です。オンラインビジネスの発展に伴い、その重要性は年々増しており、様々な企業にとって不可欠な人材となっています。
本記事では、Webデザイナーの仕事内容から必要なスキル、キャリアパスまで、詳しく解説していきます。


Webデザイナーとは?

Webデザイナーは、主にWebサイトのデザインと制作を行う職種です。企業や個人からの依頼に基づき、ユーザーにとって魅力的で使いやすいWebサイトを作成します。
Webデザイン業界は常に変化しており、新しい技術やトレンドが次々と登場しています。そのため、継続的な学習とスキルアップが求められます。働き方としては、フリーランスやリモートワークも可能で、多様な働き方が広がっています。
Webデザイナーと他職種との違い
Webデザイナーは、グラフィックデザイナーやWebディレクターとは異なる役割を持っています。グラフィックデザイナーは主に印刷物のデザインを担当し、WebデザイナーはWeb媒体に特化しています。
また、Webディレクターはプロジェクト全体の進行管理を行う役割であり、デザインそのものには直接関与しないことが多いです。
Webデザイナーの主な仕事内容

ヒアリング
クライアントからの要望を丁寧に聞き取り、Webサイトの目的や方向性を明確にしていきます。具体的には、ターゲット層の年齢や性別、サイトの主要機能、予算、納期などの基本的な情報に加え、競合サイトの分析や、クライアントが特に重視するポイント、将来的な拡張性なども細かく確認します。
こちらの工程はWebディレクターがメインに担当することも多いですが、Webデザイナーも同席し、綿密なヒアリングを行うことで、クライアントの要望を形にしやすくなります。
デザイン
Webサイトの全体的なビジュアルイメージを構築します。サイトの雰囲気を決定づけるカラーパレットの選定、ユーザーの目線の流れを意識したレイアウト設計、ブランドイメージに合った写真やイラストの選定など、多岐にわたる作業を行います。
また、PCやスマートフォンなど、様々な画面サイズに対応したレスポンシブデザインの検討も重要な役割です。
コーディング
デザインカンプを忠実にWebサイトとして実装していきます。HTMLとCSSを使用した基本的なコーディングはもちろんのこと、モダンなWebサイトではJavaScriptを活用したアニメーションやインタラクティブな要素の実装も求められます。
また、表示速度の最適化やブラウザ間の互換性確保なども、技術面での重要な課題です。
UI/UX設計
ユーザーにとって使いやすく、目的の情報にスムーズにたどり着けるサイト構造を設計します。ナビゲーションの配置やボタンのデザイン、情報の階層構造など、ユーザビリティを重視した設計を行います。
Webデザイナーに必要なスキル

Webデザイナーには以下のようなスキルが求められます。
デザインソフトの習熟
Adobe IllustratorやPhotoshopなどのデザインツールの操作スキルは必須です。画像の加工や編集、ロゴやアイコンの作成、写真の補正や合成など、幅広いデザイン作業をスムーズに行える技術力が求められます。近年では、Figmaなどのプロトタイピングツールも活用されており、複数のデザインツールを使い分けられる柔軟性も重要です。
さらに、作業効率を高めるショートカットキーの活用や、デザインの再現性を担保するためのガイドラインの設定など、実践的なテクニックも身につける必要があります。
プログラミングスキル
HTML/CSSによる基本的なコーディング能力はWebデザイナーには不可欠です。レスポンシブデザインの実装、アニメーション効果の付与、さらにはSEOを意識したマークアップなど、技術的な知識と実装力が要求されます。
また、JavaScriptやjQueryの基礎知識があれば、動的なコンテンツの作成やユーザーインタラクションの実装も可能となり、表現の幅が大きく広がります。WordPressなどのCMSの基本的な理解も、実務では重宝されるスキルです。
コミュニケーション能力
クライアントの要望を適切に理解し、それをデザインという形で具現化するためには、高度なコミュニケーション能力が必要です。単に要望を聞くだけでなく、クライアントが気づいていない課題を発見し、建設的な提案ができる提案力も重要となります。
また、開発者やディレクター、ライターなど、他職種のメンバーと協力してプロジェクトを進めるためには、自分の考えを分かりやすく説明する力や、相手の専門分野への理解も欠かせません。プレゼンテーション能力も、デザイン案を効果的に伝えるために重要なスキルとなります。
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Webデザイナーに向いている人の特徴
Webデザイナーに向いている人には、いくつかの特徴があります。以下に主な特徴をまとめます。
創造性と好奇心
Webデザイナーには、ものづくりが好きで創造性豊かな人が向いています。新しい技術やトレンドに対する好奇心も重要です。常に最新の情報を取り入れ、新しいアイデアを生み出す能力が求められます。
忍耐力と細部へのこだわり
デスクワークが苦にならず、粘り強く地道な作業ができる人に向いています。ピクセル単位での調整や色の微妙な違いなど、細部にこだわる人が適しています。
柔軟性とチャレンジ精神
Webデザインの世界は変化が速いため、チャレンジ精神を持ち、新しい情報を常に吸収しようとする姿勢が重要です。また、クライアントの要望に柔軟に対応できる適応力も求められます。
時間管理能力
効率的に作業を進め、スケジュールを管理する能力が必要です。自分の作業だけでなく、チーム全体の進行も考慮する必要があります。
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Webデザイナーからのキャリアアップの方向性
Webデザイナーとしてのキャリアアップの可能性は非常に豊富で、多様な選択肢があります。
UIデザイナー
UIデザイナーは、ユーザーが直接操作する画面やボタン、メニューなどのインターフェース設計のスペシャリストです。視認性の高いボタンの配置、分かりやすいナビゲーション構造の設計、効果的な色彩やタイポグラフィの活用など、ユーザビリティを重視した専門的な設計を行います。
最新のデザイントレンドやユーザー行動の研究にも携わり、デバイスごとの最適な表示方法やインタラクションの検討も重要な業務となります。デザインシステムの構築や保守も担当し、一貫性のあるUI設計を実現します。
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UXデザイナー
UXデザイナーは、ユーザーの行動分析や心理分析に基づき、製品やサービスの体験価値を高める専門家です。ユーザーインタビューやアンケート調査の実施、アクセス解析データの分析、ペルソナの作成やカスタマージャーニーマップの設計など、多角的なアプローチでユーザー体験の改善を図ります。
また、プロトタイプの作成やユーザーテストの実施を通じて、具体的な改善施策を立案・実行。数値データとユーザーの声、双方を活用した総合的な判断力が求められます。
アートディレクター
アートディレクターは、プロジェクト全体のクリエイティブ面での指揮を執る立場です。ブランドイメージに合致したビジュアルコンセプトの策定、デザインガイドラインの作成、クオリティ管理など、制作全体の方向性を決定づける重要な役割を担います。
また、デザイナーチームのマネジメントや教育、クライアントへのプレゼンテーション、外部パートナーとの折衝なども重要な業務となります。高度なデザインスキルと組織マネジメント能力の両立が求められます。
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Webディレクター
Webディレクターは、プロジェクト全体を統括するプロジェクトマネージャーとしての役割を果たします。要件定義からサイト設計、制作進行管理、品質管理、リリース後の運用設計まで、幅広い業務を担当します。
予算やスケジュールの管理はもちろん、チーム内の各専門職種との連携促進、クライアントとの折衝、外部ベンダーの選定なども行います。ビジネス視点とユーザー視点の両方を持ち、プロジェクト全体の成功に導く総合的なマネジメント力が必要です。
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Webマーケター
Webマーケターは、デジタルマーケティングの戦略立案から実行、効果測定までを一貫して担当します。SEO対策、リスティング広告、SNSマーケティング、メールマーケティングなど、多様なマーケティング手法を駆使してサイトの集客と転換率の向上を図ります。
また、アクセス解析ツールを活用したデータ分析、A/Bテストの実施、競合分析なども行い、継続的な改善施策を提案・実行します。マーケティングの専門知識とデータ分析スキル、ROIを意識した戦略立案能力が求められます。
【関連記事】Webディレクターのキャリアパスについて | なるまで・なった後の詳細を解説
Webデザイナーの将来性

IT業界の更なる発展に伴い、Web業界も成長が見込まれ、Webデザイナーの需要も伸びていくと予想されています。しかし、その一方で、AIなどの技術革新により、業務内容や求められるスキルが変化する可能性もあります。
そのため、Webデザイナーとしての需要を維持するためには、技術の進歩に合わせて自身のスキルを常にアップデートし、高度な専門性を身につけていくことが重要です。例えば、AIツールの活用を検討することや、SEO等の専門知識をプラスアルファとして身に付けることは、Webデザイナーとしての価値を高める要素となるでしょう。


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