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未経験からWebディレクターになるには?活躍できるWebディレクターになるために必要なこと

  • 更新日 : 2024/09/02

Web制作案件において中心的な役割を担い、数々の案件に携わることができるのがWebディレクターです。基本的には、Webデザイナーやエンジニア、編集担当からステップアップする職業ですが、未経験からWebディレクターとなって活躍することは可能でしょうか?

今回はWebディレクターという職業の需要や未経験から活躍するための方法、これからWebディレクターになるにあたって必須となる5つのポイントについてご紹介いたします。
 

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Webディレクターとは?需要はあるの?

WebサイトやLPページ、ECサイト、アプリ開発などのWeb制作案件があったとき、Webデザイナーやエンジニアなどのクリエイターの他にプロジェクトを取りまとめる人材が必要です。Webディレクターはこのポジションを担い、制作チームとクライアントとの間に立ってプロジェクトが円滑に進行するよう努めます。

Webディレクターが担当する具体的な業務は、企画の立案やプロジェクトに関する市場調査、情報設計、クライアントとのやり取り、制作メンバーへの指示、Webサイト公開後の運用などです。企業やチームの規模、案件の内容によって業務内容は大きく変わり、Web制作案件に関するすべてのフェースに関わることもあれば、一部に集中して他のスタッフと分業することもあります。いずれの場合でも、制作の各メンバーやクライアントの意図や要望を正しく汲み取ってプロジェクトを進行しなければならないため、コミュニケーション能力やスケジュール管理能力は必須スキルです。

Webディレクターへの現在の需要は大きく、仕事への意欲が強くスキルや経験をひとつずつ積んでいけば、未経験からでも十分に活躍できる職業です。Webディレクターへの需要の高さは、Webサイトの総数が増加傾向にあること、EC市場が2013年から2022年の間に2倍近くに拡大していることに表れています。自社サイトやECサイトを持ちたい企業が増えれば増えるほど、その制作を統括するWebディレクターへの需要は増していきます。

出典:経済産業省

Web制作の需要が増しているということは、Webデザイナーなど現場のクリエイターの需要も高くなっていますが、人手が不足しがちなWeb業界においては案件の全体を統括するWebディレクターを担当できる人材がより重宝されます。

Webディレクターの平均年収は、厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によれば、令和5年の調査では551.4万円です。ただし、所属する企業や経験、担当する案件によって年収の幅は大きく変わります。

出典:厚生労働省 職業情報提供サイト jobtag Webディレクター

未経験でもWebディレクターになれる?

未経験でもWebディレクターになることは可能であり、求人サイトで探してみても、未経験可の求人を見つけることができます。

例えば、自社サービスを開発している企業や業界で活躍しているクリエイティブプロダクションを中心にITクリエイターとのマッチングを行っている求職・転職サイト「MOREWORKS」では、以下のような検索結果が出てきます。
Webディレクターの求人情報を探す

未経験から一人前のWebディレクターとして活躍するためには?

Webディレクターとして活躍するには、専門分野ごとに分けられるWebディレクターのタイプを理解し、自身がどの分野で活躍できるか考えることが大切です。しかし未経験の場合は、タイプに限らずどのWebディレクターにも必要となるスキルが不足しています。未経験から第一線で活躍できるWebディレクターになるには、まずすでに活躍している先輩のもとでアシスタントディレクターとして働き、Webディレクターの仕事を一番近いところで観察することが確実な手段です。

Webディレクターとしての経験やノウハウを持っている先輩について仕事をすることで、自分には何が足りないのか、Webディレクターにはどんなスキルが求められているのか、クライアントや制作メンバーとはどのようにコミュニケーションしているのかなどを肌で感じて学ぶことができます。そのためには、転職時にこのような経験ができそうな企業を探すことも有効です。先輩について学ぶ際には、初心者であることを忘れず、素直な気持ちで仕事を吸収するようにしましょう。

なお、Webディレクターのタイプは大きく分けて「企画・マーケティング系」「営業系」「アート・クリエイティブ系」「システム系」「運用管理系」の5つがあります。企画・マーケティング系のWebディレクターは企画立案段階からプロジェクトの中枢に携わり、営業系のWebディレクターは特にクライアントとのやり取りや調整を担います。アート・クリエイティブ系のWebディレクターはデザインによる課題解決能力が特に求められ、システム系のWebディレクターはフロントエンド・バックエンドのディレクションを主に担当し、運用管理系のWebディレクターはWebサイトの公開後も最新の状況に合わせてクライアントが最大利益を得られるように努めます。

▼関連記事
Webディレクターのタイプについて、詳しい内容は以下の記事をぜひご覧ください。
Webディレクターとは?仕事内容は?5つの仕事タイプと4つの必須スキル

全くの未経験からWebディレクターとなった事例

これまで全くWeb制作の案件に触れたことがなく、30代でWeb業界に飛び込んでWebディレクターとして活躍するようになった事例があります。

進行管理の経験はあるとはいえ、普通なら採用することはない人材を採用するに至ったのは、仕事に対する真摯な姿勢や何事にも全力で取り組む素直な真面目さがあったからだと言います。Webの知識やノウハウに関して1年は勉強期間だと見積もっていたものの、1年も経たずにクライアントからの信頼を勝ち取るまでに成長し、数々のプロジェクトを任せられるようになりました。

Web業界特有の横文字をひとつも理解できないような状況からでも、素直な気持ちで仕事に取り組めば十分に活躍できるといういい例だと言えます。
35歳、Web未経験。それでも制作プロダクションで活躍できたのは「知識」ではなく「素直さ」があったから | マスクマン
 

未経験でWebディレクターとして活躍するために必要な5つのこと

必要とされるWebディレクターになるには広範囲でさまざまなスキルを身につける必要がありますが、未経験の状態でできることは限られています。ここでは、未経験からWebディレクターを目指す人が最低限意識したい5つのことについてご紹介いたします。
 

1.少しでも多くインプットする

何事も最初は勉強が大切ですが、Web業界は特に情報の流れや変化が早く、常にトレンドを知っておかなければ置いていかれる世界です。そのためWebの基本について学ぶことはもちろん、SNSやWeb系メディアにアンテナを張って最新情報を常に仕入れるようにしましょう。Webサイトのデザインやアニメーションのトレンドはもちろん、SEO関連の情報も押さえておくのがおすすめです。

インプットの方法としては、インターネットで情報の網を張ったり本を読んだりする以外に、セミナーやイベントに参加するという方法もあります。また、Webディレクターに特別な資格は必要ありませんが、情報処理推進機構(IPA)主催のものを中心に資格取得を目指すことでITやWebに関する知識を短期間でインプットすることもできます。
 

2.インプットしたことをアウトプットする

インプットした知識は、アウトプットすることで自身のスキルとしてより確実に蓄積することができます。一度インプットしただけで分かった気になるのではなく、いつでも引き出せる、実践で迷いなく発揮できる「知恵」へ昇格させることが大切です。

例えばWebディレクターの場合は、主な仕事であるWebサイト制作を自分ひとりでやってみるという方法がおすすめです。一通りの作業を経験することで、制作メンバーと同じ目線で話ができるようになります。また、TwitterなどのSNSアカウントやブログを作って発信することもアウトプットの手段のひとつです。
 

3.経験を積む

未経験からWebディレクターを目指す場合は、経験が圧倒的に足りていません。そのため、とにかく多くの経験が積めるような環境に飛び込んでいくことが大切です。例えば、前述のようにアシスタントディレクターを募集している企業に就職し、先輩ディレクターの仕事をどんどん盗んでいくという方法があります。会社の中でチャンスがあれば、どんどん手を上げるという積極性も大切です。

求人の探し方としては、インターンや未経験可の企業を探してみる他、各企業のプロジェクト実績を確認して「携わってみたい」と思える実績があるかを判断基準にすることもおすすめです。親しみのある企業がクライアントだったり、自分の好きなタイプのデザインだったりすれば、スキルや経験を積んでいくための高いモチベーションにつながります。前述の30代からWeb業界へ飛び込んでWebディレクターとなった事例でも、好きなアーティストを起用したページを制作していたことがきっかけのひとつだったと言います。

4. コミュニケーション能力を磨く

Webディレクターの仕事は、クライアントやデザイナー、エンジニアなど様々な立場の人々と協力して一つのプロジェクトを進めていくことが多いです。そのため、優れたコミュニケーション能力は不可欠です。具体的には以下のようなスキルを磨くことを心がけましょう。

・傾聴力:クライアントの要望や同僚の意見をしっかりと聞き取る能力
・説明力:複雑な技術的概念を非技術者にも分かりやすく説明する能力
・交渉力:様々な要望や制約の中でベストな解決策を見出す能力
・文書作成能力:企画書やレポートを明確かつ簡潔に作成する能力

これらのスキルは、日々の業務の中で意識的に練習することができます。例えば、クライアントとの打ち合わせの際に、要望をメモを取りながら丁寧に聞き取り、その場で簡潔に要約して確認する練習をすることから始められます。このような実践を通じて、傾聴力と説明力を同時に鍛えることができ、クライアントとの信頼関係構築にも役立ちます。さらに、この過程で得た情報を適切に文書化し、チーム内で共有することで、文書作成能力も向上させることができるでしょう。

5. プロジェクト管理ツールに習熟する

現代のWebディレクターにとって、効率的なプロジェクト管理は必須スキルです。多くの企業がプロジェクト管理ツールを使用しており、これらのツールに習熟することで、未経験者でも即戦力として認められる可能性が高まります。以下のようなツールの基本的な使い方を学んでおくと良いでしょう。

・Trello
・Notion
・Slack

これらのツールの多くは、無料版や体験版が提供されています。自己学習プロジェクトを立ち上げ、実際にツールを使ってタスク管理や進捗管理を行ってみることをおすすめします。また、これらのツールの使い方に関するオンライン講座やチュートリアル動画も多く存在するので、それらを活用して学習を進めることができます。

Webディレクターになるために有用な資格

Webディレクターになるために必須な資格はありませんが、サイト構築をディレクションするためには幅広い知識が求められます。そのため、スキルや専門知識を吸収し続ける姿勢が大切であり、資格取得に向けた学習はその手助けとなるでしょう。

Webディレクション試験

Webディレクション試験は、Webディレクターに必要な知識やスキルを評価する資格試験です。Web検定の一つとして社団法人全日本能率連盟が実施しています。

Webディレクション試験の公式サイト
 

Webリテラシー試験

Webリテラシー試験も、社団法人全日本能率連盟が実施する4つのWeb検定のうちの1つです。Webに関わる様々な職種で必要とされる標準的な知識を問うものとなっています。

Webリテラシー試験の公式サイト

Webアナリスト検定

Webアナリスト検定は、Web解析の基本的な知識や手法を学び、特にGoogle アナリティクスを活用したマーケティング戦略の立案・改善スキルを証明する資格です。Web解析の基礎を効率的に学べる入門的な資格として位置づけられています。

Webアナリスト検定の公式サイト

Web解析士認定

Web解析士認定とは、デジタルマーケティングにおいてウェブ解析データを活用し、事業の成果を導く人材を認定する資格制度です。一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)が運営・認定しており、セス解析をはじめとしたウェブ解析データの活用方法や、デジタルマーケティングを通じて事業成果を導くスキルを習得することを目的としています。

Web解析士認定の公式サイト

ネットマーケティング検定

ネットマーケティング検定は、Webマーケティングの基本知識と実践的なスキルを評価する資格試験です。Webマーケティングの特性から広告、Webサイトの構成、リサーチ、関連法規まで幅広い知識を網羅的に学習することができます。

ネットマーケティング検定の公式サイト

なお、以下の記事にてWebディレクターが身につけておきたいスキルをより詳細に解説していますので、あわせてご覧ください。
Webディレクターが身につけておきたい12のスキル

業界経験者がWebディレクターにキャリアアップする方法

ちなみに、Web業界自体での業務経験がある場合、Webディレクターへのキャリアアップは比較的ハードルが低いでしょう。具体的には、デザイナーやコーダー等の技術職からの転向か、あるいは営業職からの転向という2パターンが考えられます。

デザイナーやコーダーから転向する

デザイナーやコーダーからWebディレクターへの転向は、技術的なバックグラウンドを活かせる点で有利です。既にWeb制作の実務経験があるため、プロジェクトの技術的な側面を理解しやすく、チームメンバーとのコミュニケーションもスムーズに行えます。転向にあたっては、プロジェクトマネジメントスキルの向上が重要です。具体的には、スケジュール管理、予算管理、リスク管理などのスキルを身につけることが必要です。

また、クライアントとの折衝や要件定義などのビジネス面のスキルも磨く必要があります。社内での小規模プロジェクトのリーダー経験を積むことは有効な手段でしょう。

営業職から転向する

営業職からWebディレクターへの転向は、クライアントとのコミュニケーション能力や提案力を活かせる点が強みです。既にビジネス面での経験があるため、クライアントのニーズを的確に把握し、それをプロジェクトに反映させることができます。ただし、Web制作の技術的な知識が不足している可能性があるため、この面での学習が必要です。具体的にはHTML、CSS、JavaScriptなどの基本的な技術を理解することや、デザインツールの使い方を学ぶことが欠かせません。

また、プロジェクトマネジメントのスキルも必要となるため、PMPなどの資格取得を目指すのも良いでしょう。社内の技術部門と協力して小規模なプロジェクトを担当するなど、実務経験を積むことも効果的です。

未経験でも意欲や努力次第で活躍可能

変化や進化の早いWebの世界では、常に新しいトレンドや技術が生まれ今日知ったことがすぐに古い知識となることもあります。常に新しい情報をキャッチアップし、素直な気持ちでスキルや経験を磨いていけば、未経験からでもWebディレクターとして十分に活躍することが可能です。この記事でご紹介した内容をぜひ参考に、今できることから始めてみましょう。

なお、以下の記事にてWebディレクターが身につけておきたいスキルをより詳細に解説していますので、あわせてご覧ください。
Webディレクター志望者必見!仕事内容と身につけておきたい7つのスキル

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