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Webデザイナーに紙のポートフォリオは必要?用途やメリットと制作方法や制作のコツ!

  • 更新日 : 2023/07/10

Webデザイナーとして、転職・就職活動を進めるにあたって「紙のポートフォリオは必要?」といった質問をいただくことがあります。今回は紙のポートフォリオの用途やメリット、制作する方法やポイントなどをまとめました。Webのポートフォリオの制作の参考にしてください。

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紙のポートフォリオは必要?用途やメリット

現在、WebデザイナーのポートフォリオはWeb上のものがほとんどです。しかし、応募企業の考え方によっては紙に出力したポートフォリオも求められる場合があります。また、求められていなくても面接の際に紙のポートフォリオを持参すると有利に働く場合もあります。

Web上のポートフォリオを制作し終えたら、紙のポートフォリオ制作にも取り掛かるのがおすすめですが、若干構成や注力すべき点が異なることもあり、制作が面倒だという声もあります。応募企業から求められたとき以外は紙状のポートフォリオは、必須ではありません。それでも、紙のポートフォリオ制作がおすすめされたり、応募企業によっては求められる理由について紹介します。

その場にいる全員と共有できる

Webと同じ内容の紙状のポートフォリオがあれば、面接会場にいる全員と内容の確認がしやすくなります。ポートフォリオを一緒に見ながらであれば、質問に対し一つ一つ答えるのも楽ですし、表現した内容が伝わりやすいです。

ネット環境が悪い会場でもOK

面接会場のネット環境が悪い場合やビジター向けのWi-Fiがない会場もあります。そうした場面でも、ポートフォリオに掲載した作品について視覚的に説明するには、紙状のポートフォリオがあると便利です。また、役員面接などになると、パソコンを持参しない役員も存在します。そうした状況でも紙のポートフォリオがあれば、スムーズに質問に答えられるでしょう。

熱意を伝えやすい

Webと紙、両方のポートフォリオをしっかり制作して応募、面接に挑む人物とはどのような印象を与えるでしょうか?ほとんどの場合、熱意があり、Webと紙、双方の強みや弱みを理解した構成ができる人物として見られるでしょう。

また、ポートフォリオの自己紹介などに、「掲載作品へのコメント」「目指す将来像」などを文章で記すものですが、こうした文章はWebのポートフォリオでは見逃されやすいものの、紙のポートフォリオにして採用担当者の手に渡ると読んでもらえる可能性が高まります。応募にかける熱意や思いを伝えやすいのも紙のポートフォリオのメリットです。

そもそもポートフォリオとは?

ポートフォリオとは、クリエイティブ職人材が転職・就職活動や営業の際に必要となる作品集です。現在まで手がけた作品や制作意図、本人のセンスなどを視覚的に応募先にアピールするのがポートフォリオの役割です。

すでに運用中の実績があるWebデザイナーであれば、ポートフォリオがなくても職務経歴書に制作したWebサイトのURLをリンクさせるだけで事足りると思われがちです。しかし、書類選考の際に少しでも採用担当者の負担を減らし、関心を集めるためにもポートフォリオの提出が効果的です。

Webデザイナーとしての実務経験がない人でもポートフォリオは制作すべきです。そもそも、Webデザイナーの求人上での「未経験」とは「実務経験がない」ことを指しており、最低限のスキルや知識、趣味や学びの範囲でもWebサイトの制作経験はある人を対象にしています。Webデザイナー未経験からポテンシャルを示すには、ポートフォリオの制作が欠かせません。

現在は、Webデザイナー職への応募には「履歴書・職務経歴書・ポートフォリオの提出はセット」という見方が一般的なため、ポートフォリオがないWebデザイナーはその時点で選考を落とされる場合もあります。

moreworksのような案件紹介サイトでも、ポートフォリオの登録がない場合はスカウトされるチャンスが0に等しいといえます。すぐの転職は考えていない人も、時間があるときに普段からポートフォリオ制作やブラッシュアップを心がけましょう。

ポートフォリオに必須な項目とは?

ポートフォリオの形式は原則自由です。しかし、ポートフォリオ制作専用のサイトを利用し作成するのが一般的です。また、ポートフォリオのないように下記3点が必要です。

自分のプロフィール
スキル
自身の作品(ポートフォリオ用に制作したサイトやデザインなど)

プロフィール・スキル内容のまとめ方

履歴書だけでは伝わらない人物像や自己PRをプロフィールページに記載し、前職で身に着けたスキル、経験はしっかり記載しましょう。たとえば、マーケティングやWebディレクション、SEO、広告施策などに携わった経験があれば明記するのがおすすめです。

一見、Webデザインとは無関係だと感じたり「マーケター職やディレクター職を進められるのではないか」と不安になったりするかもしれませんが、こうした経験があるWebデザイナーは「包括的なサイト構築ができる」「顧客理解が早い」など好意的な捉えられ、書類選考が有利になることがほとんどです。

作品ページのまとめ方

作品ページには、実際に制作したWebページなどのホーム画面のスクリーンショットやリンクURLなどを掲載します。ここでポイントになるのが、載せ方です。自信がある制作物や応募先企業のテイストに合う制作物から上部に載せるようにしましょう。

制作時期が新しいものの方が上に来るようにした方がよいのは確かですが、多少昔に制作したものでも出来がよい作品を上部に掲載した方が採用担当者の目を引きます。コーディングまで担当したサイトは、コーディングページのスクリーンショットも添えるなどするとさらに好印象です。

また、チームで制作したもの、サイトの一部の制作に携わったものがあれば、しっかりと明記しましょう。「一人ではサイト構築できないと思われるのでは?」と心配する人もいるようですが、ポートフォリオを少し見ればセンスやWebデザインのスキルは、採用担当者なら見抜けるものです。チームで制作したサイトがあれば「チームやプロジェクト単位で仕事ができる人材」として高評価につながる可能性が高いです。

紙のポートフォリオの作り方

紙のポートフォリオもWebのポートフォリオの作り方と大きく異なるわけではないですが、紙特有のポイントもあります。紙のポートフォリオの作り方を具体的に見ていきましょう。

用紙や製本方法の選定

紙のポートフォリオは、サイズや、縦・横の向き、開く方向や用紙の種類などさまざまな点で個性が出せます。製本するのか、市販のスライドバーやファイルなどでまとめるのか、自分の作品やテイストに合う特徴の用紙などを検討して、紙の強みを活かしたポートフォリオ作りを心がけましょう。

ちなみにサイズはA4かA3が基本です。特に規定はないので、他のサイズでも評価が下がることはありません。自分の作品の魅力が伝わりやすいサイズを選びましょう。

20ページ程度を想定

紙のポートフォリオは、ページ数が多すぎるのも少なすぎるのもよくありません。表紙、裏表紙も含め、全体で15~20ページ程度を想定しましょう。ちなみに紙のポートフォリオには、以下のページが必要です。

・表紙
・プロフィール
・制作物一覧
・制作物詳細
・裏表紙

表紙・裏表紙で2ページ、プロフィールやスキル、連絡先をまとめたページで2ページとすると、制作物を載せるページは15ページ前後になります。そのつもりで掲載作品を選定するとよいでしょう。応募企業の事業にあった作品を掲載、もしくは掲載順の前の方に想定しましょう。

順番を意識して構成

ポートフォリオの構成は、紙の特性、自分らしさ、強みを活かせるように工夫しましょう。表紙にこだわるのはもちろん、表紙をめくった先もしっかり目を通してもらえるように、企業の事業に合う作品、インパクトのある作品から掲載していくのがおすすめです。まずは、必要なページの順番を意識して構成を組みましょう。

表紙は、用紙の質感や自分のテイストを反映した色づかい、フォントにします。プロフィールは制作物ページの後にするのもよいでしょう。連絡先をしっかり載せるようにしましょう。

掲載する作品は、制作物一覧ページと、より詳細が分かるホーム以外のページ、コーディングページを用紙1枚にまとめたページに分けて掲載するのが一般的です。ただし、あくまで基本の一例にすぎません。個性やセンスの出しどころなので自分らしい表現を心掛けましょう。

また、基本的にはページの順番や制作物の掲載順はWebのポートフォリオと大きくずれないようにするのがおすすめです。その方が、面接の際に説明しやすく、面接後の選考の際、面接時の雰囲気や印象を採用担当者が思い出しやすいかもしれません。紙のポートフォリオができたらWebのポートフォリオを大体同じ順になるよう、配置し直しましょう。

紙とWebのポートフォリオが異なる点として、裏表紙が必要な点があげられます。ネット上に、さまざまなポートフォリオの表紙と裏表紙のアイデアが見つかります。一貫性があるポートフォリオになるよう、裏表紙もこだわって作成しましょう。

レイアウトには注意が必要

紙のポートフォリオは、Webのポートフォリオよりもレイアウトに統一感がある方が見やすいです。自分なりのルールに沿って配置するよう心がけましょう。

また、制作物の詳細につける、紹介文なども他の作品と同じような内容、文字数を心がけるとポートフォリオ全体に一貫性が出ます。クライアント名などの記載も一定のルールに沿ったものにした方が、採用担当者がほかのWebデザイナーのポートフォリオと比較しやすくなります。「見やすさ」を基準に整理されたレイアウトかどうか、確認しましょう。

ポートフォリオを印刷

ポートフォリオに掲載する画像をリストアップして、印刷用データに編集します。プリントアウトは、業者に依頼するのも一つの手ですが、ポートフォリオ印刷用データをCMYKに設定すれば、自宅でも印刷可能です。RGBのままでは、表現したい色彩が上手く出ない場合があります。また、プリントアウトを業者に依頼する場合も、データをCMYKに変換しておく必要があります。

紙のポートフォリオを制作するには?

紙のポートフォリオを制作するには、CanvaなどのWebデザインサービスを利用する方法と、Photoshopやillustratorを使って制作する方法があります。両者の違いについてみていきましょう。

CanvaなどのWebデザインツール

Canvaは、簡単さまざまなデザイン機能や素材を提供するWebデザインのサービスツールです。無料でも使用できますが、基本的なツール以外は有料(Canva PRO)となっています。ポートフォリオを作るにはPROの契約が必須になるでしょう。

ホーム画面で「ポートフォリオ」と検索するだけで画像やテキストを当てはめればポートフォリオが簡単に制作できる、完成度の高いアイデアが数多く提案されます。Photoshopやillustratorを使いこなす自信がない人は、まずCanvaを攻略し、紙のポートフォリオの練習台を作ってみるのもよいでしょう。

https://www.canva.com/
https://www.canva.com/ja_jp/learn/how-to/

Photoshopとillustrator

PhotoshopとillustratorはWebデザイナーの基本です。Photoshopは画像編集作業で最も使用されているツールとして知られています。明度、彩度、色相などの色彩の3属性の調整により、簡単に軽度な補正や加工から複雑な画像処理を施すことが可能です。。
Illustratorは、Webデザイン上で使用する図柄に、直接図形やイラスト、テキストなどを書き込んだり、スタイライズやアビアランスといった機能を利用して複雑な加工を施したりできるソフトです。主にデザイン上のオブジェクトの加工に使用します。

Webデザインでは、Illustratorで作成したり素材を加工・編集したりしたオブジェクトをPhotoshopで包括的なデザインに落とし込むのが主流です。紙のポートフォリオ制作にPhotoshopとillustratorを使用する場合は、Adobe Potforioをダウンロードしておくとよいでしょう。ポートフォリオ制作の段階でPhotoshopとillustratorが使いこなせるようになっておくと採用後の業務も期待に答えられる可能性が高いです。

紙のポートフォリオを活用するポイント

紙のポートフォリオを活用し、応募企業での評価を高めるにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか?

少し多めにプリントアウト

ポートフォリオは、提出までの間に改善を繰り返すものですが、紙のポートフォリオはそのたびに印刷していると負担になる人もいるでしょう。毎回、色の出方や紙面にした場合の表現を確認するために一部ずつプリントアウトする必要がありますが、面接などの出番までは、確認用にプリントアウトしておくだけでOKです。

ただし、面接など紙のポートフォリオの出番が来たら、少し多めにプリントアウトし、その場にいる全員に配れる体制を整えましょう。面接官だけでなく、自分用も必要です。「思ったより面接に立ち会う人が多い」とたじろがないで済むよう「想定より少し多め」を心掛けましょう。

紙ならではのメリットを生かそう

紙のポートフォリオを作る場合は、用紙の質感やどう製本するかなどもセンスの見せ所です。紙だからこそのメリットを生かし、めくるたびに新しい発見があるような作りを心がけるとよいでしょう。

また面接官が感じたことを直に書き込めるように余白を残すことも、紙ならではのメリットの活用といえるかもしれません。「自分が初見ならどう感じるか」といった視点を持ち続けましょう。

紙のポートフォリオがあれば面接時の武器になる

紙のポートフォリオは絶対必要なものではありません。しかし紙ならではの特性を生かすことでセンスが見せられたり、自分の制作物が紙面になったときのデザイン能力を表現できたり、面接時にやる気が見せられたりと作っておくと損はないでしょう。面接会場のネット環境や面接官のネットリテラシーにも左右されない資料となるため、本当に採用されたい企業にアピールできる機会があれば、制作するのがおすすめです。

Web上だけでなく紙面で見た方が自分の実力を客観視できるという意見もあります。これからWebデザイナーとして転職・就職活動を考えている人はぜひ紙のポートフォリオ制作に挑戦しましょう。

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