Webデザイナーの転職で成功する秘訣は? 転職理由から必要な準備まで
- 更新日 : 2020/03/05
Webデザイナーとしてさらなるスキルアップやキャリアアップを目指すために、転職は有効な選択肢のひとつです。ただし今よりいい環境へ転職するためには、転職理由を明確にし、転職先の企業をよく調べて転職活動の準備をしっかり整える必要があります。
そこで今回は、Webデザイナーの主な転職理由や求人情報のチェックポイント、Webデザイナーの転職活動に必須のポートフォリオの作り方についてご紹介いたします。
Webデザイナーはなぜ転職する?4つの転職理由
今の会社を離れて新しい環境に行きたいと思っても、「なんとなく転職したい」では上手くいかない可能性があります。面接では、なぜ転職したいと思ったのかを論理的に説明できることが大切です。ここではWebデザイナーが何を転機に転職を決めているのかをご紹介します。自身の転職理由を明確化するためにぜひ参考にしてください。
1.キャリアアップや収入アップを目指したい
キャリアプランが明確に提示されていない会社だと、長く仕事を続けてもなかなかキャリアアップできないこともあります。また、さまざまなスキルを身につけて業務の幅を広げても収入が上がらないこともあります。実力に見合ったキャリアや収入を得たいと思ったら、転職を考えるいいタイミングです。優秀なWebデザイナーを求めている会社は年々増えているため、転職活動をすることで求めるキャリアや収入を提示してくれる会社を見つけられる可能性が高まります。
2.スキルや実績を正しく評価して欲しい
収入という形に限らず、自身のスキルや関わったプロジェクト実績に対して正しく評価してくれないと感じることがあります。なかなか評価されない環境だと、仕事に対してやりがいを感じにくく、モチベーションも下がってしまうかもしれません。あるいは、自身の得意分野と会社の求める分野がミスマッチして評価につながっていない可能性もあります。こういった場合でも、転職することで正しく評価してくれる会社を見つけられる可能性が高まります。
3.別種の仕事に興味を持った
Webデザイナーの仕事の中にもいろいろな内容があり、会社によってはその一部に特化していることもあります。例えば、デザイン業務を中心に回している会社でWebデザイナーとしてやってきたものの、コーディングやシステム開発の仕事に興味を持ってくることは十分ありうることです。その場合は、たとえ今の会社の環境がよくても、自分のやりたい仕事を求めての転職は有効な手段だと言えます。
4.プライベートも重視した働き方をしたい
近年はワークライフバランスの重要性が叫ばれていることもあり、改善されている会社も多いかもしれませんが、Webデザイナーは残業が多く仕事が厳しいこともよくあります。プライベートの時間も楽しみたい、子どもとの時間をもっとたくさん取りたいという場合には、残業の少ない会社へ転職することで生活を充実させることができます。
「IT・通信」分野における転職理由ランキング
Webデザイナーを含む「IT・通信」という大きなカテゴリではありますが、dodaによると、「転職理由ランキング2018」のトップ10は以下のようになっています。
1位 ほかにやりたい仕事がある 17.3%
2位 給与に不満がある 12.1%
3位 会社の将来性が不安 9.6%
4位 専門知識・技術を習得したい 8.5%
5位 残業が多い/休日が少ない 6.8%
6位 市場価値を上げたい 5.4%
7位 幅広い経験・知識を積みたい 5.1%
8位 会社の評価方法に不満がある 3.7%
9位 U・Iターンしたい 3.7%
10位 昇進が望めない 2.2%
出典:doda
「ほかにやりたい仕事がある」「専門知識・技術を習得したい」などキャリアやスキルに関する理由が比較的多くなっています。特に、1位「ほかにやりたい仕事がある」の割合は前年度から1.3ポイント増加しているとのことです。
Webデザイナー会社の求人情報はどうチェックする?マッチする企業を見分けるポイント
転職活動を行う際、求人情報や会社の情報をよく調べることは重要です。給与や待遇面など一般的な項目とは別に、Webデザイナーとしてチェックすべきポイントにはどのようなものがあるでしょうか?
1.自身のキャリアプランと業務内容を照らし合わせる
Webデザイナーとして仕事を続けていくなら、新しいスキルの習得やWebディレクターなどへのキャリアアップを考えながら転職先を探すことが大切です。同じようにWebデザイナーを募集している会社でも、その会社の特徴により期待できるキャリアプランが異なります。
例えば、Webディレクターやプロデューサーへのキャリアアップ、フリーランスへの転身を考えているならば、さまざまな案件を請けるWeb制作会社がおすすめです。コンサルタントを目指すなら、SEOなどWebマーケティングを中心に行っている会社が大きな選択肢となります。
また、やりたい仕事と業務内容を照らし合わせることも大切です。同じWebデザインでも、Webデザインを専門的に行う会社、Webデザイナーがコーディングも行う会社、社内で分業している会社などさまざまです。同じ会社が出しているWebデザイナー以外の求人も見ることで、傾向がつかめることもあります。
2.コーポレートサイトやプロジェクト実績を確認する
Webデザイナーとして働くからには、その会社のデザインが自分のスキルや好みとマッチするかどうかは重要です。その会社のコーポレートサイトや公開しているプロジェクト実績は簡単に確認できるので、そういった成果物をチェックしてどのような仕事ができそうかをよく吟味しましょう。コーポレートサイトが古いトレンドのままだったり、プロジェクト実績の内容が秀逸でも自身のスキルと別方向だったりすると、転職先としては適さないかもしれません。
3.労働環境や経営状況を確認する
Webデザイナーのようなクリエイティブ職だと、スキル面を重視して転職先の会社を判断しがちですが、労働環境も重要です。心身の健康を崩さずに高いパフォーマンスで仕事をするためには、労働条件についてもチェックしましょう。また、求人情報だけでは十分な情報が出てこないことも多いため、ニュースリリースやIR情報をチェックする、業界のトレンドをチェックする、経営陣や役員、社員などのSNSでの情報発信をチェックするなどして、その会社が安心して勤められる会社なのかを客観的に判断することも大切です。
人気企業は候補者の何を見ている? Webデザイナーの転職活動にはポートフォリオが必須!
転職を成功させるには、企業の採用担当者が何を見ているのかを知ることが大切です。スキルやプロジェクト実績が重視されるWebデザイナーの転職においては、自身のスキルを証明するポートフォリオが必須です。ここでは、ポートフォリオに最低限載せたい項目や作成のポイントについてご紹介いたします。
ポートフォリオに載せたほうがよい項目
ポートフォリオを提出する際は、実際に実行環境を確認できるポートフォリオサイトにあわせ、面接の場で内容の説明がしやすい紙媒体でも用意しておくことが大切です。以下、ポートフォリオに載せたほうがよい項目をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
1.自分のプロフィール
履歴書でもある程度のプロフィールは記載しますが、もっと自分をアピールするためにはポートフォリオに詳細なプロフィールを書いておくのがおすすめです。名前や生年月日、学歴に加え、職務経歴や受賞歴、仕事を通しての経験をまじえた自己PR文を載せましょう。
2.スキル
面接で意気込みを語るより、実際に何ができるかが伝わるほうが内定の可能性を上げることもあります。自身が扱えるツールの種類、プログラミング言語の種類、それらの習熟度などを分かりやすくまとめておくことで、採用担当者は自社に必要な人材かどうか判断しやすくなります。得意分野に関しては詳細に記しておく他、まだ習得していない領域に対する挑戦意欲を書くこともおすすめです。
3.プロジェクト実績
ポートフォリオのメインとなる部分です。採用担当者の多くが重視するポイントであるため、自身のスキルを証明しアピールできる実績をまとめることが大切です。また、スキルの幅を見てもらうために違うタイプの実績を集めることも大切ですが、その会社の求める方向性の実績に絞ってまとめることでより効果的なアプローチになることもあります。
各プロジェクト実績には、以下のキャプションをつけておくのがおすすめです。
・サイト名、サイトURL、クライアント名
・公開年月日
・制作環境、使用ツール、使用言語
・作業工程、制作期間、実作業時間
・制作規模、自身の担当範囲
・アクセス数やダウンロード数、CTRなどのコンバージョン実績など、得られた成果
・サイトやページを制作する際のクライアントの要望、課題、それを実現するまでのプロセス、どのようにしてアウトプットしたか
なお、NDA(秘密保持契約)を結んでいる場合は情報をあまり開示できないこともあります。そのような場合でも、具体的なビジュアルや案件内容は伏せた上で、自分はどのような領域を担当したか、どのような課題があってどう解決したかを文章でまとめておきましょう。
NDAにより開示できる情報が少ない、担当業務の関係で十分な数のプロジェクト実績を用意できない場合は、ポートフォリオ用にページを制作して数を揃えます。架空のページであることを明記すれば、スキルのアピールとして十分に機能します。用意すべき実績の数に特に決まりはありませんが、10前後が目安です。
ポートフォリオ作成のポイント
持っているスキルを見せられるような実績を載せる
ポートフォリオを作成する際は、ただ実績を並べるのではなく、デザインスキルを始め自身のスキルを見せられるような内容を意識することが大切です。その実績を見るだけで、このWebデザイナーはどんなことができるのか、どのような課題を解決できるのか判断できるように工夫しましょう。
例えば、JavaScriptでアニメーションを作ったとしたら、その動きが確認しやすいレイアウトに配置します。また、スチル撮影やコピーライティングのスキルなど、Webデザインの関連スキルがあれば、余さずアピールしましょう。
どういう意図でそのデザインをしたのか伝わるようにする
上記の「3.プロジェクト実績」でもご紹介したように、どのような課題があり、どのような意図でデザインしてどう解決したかを説明できることが重要です。きれいなデザインを並べること、最新のトレンドを取り入れたデザインを並べることも大切ですが、Webデザイナーは「そのデザインでどんな課題を解決したのか」のほうが重視されます。その案件にどのような思いがあってこのアウトプットにつながったのか、その結果どのような成果を上げることができたのかなども記しておきましょう。
Webデザイナーとして転職するときに見ておきたいサイト
Webデザイナーとして転職する際は、Webデザインの引き出しを多く持っておくことも大切です。優秀なデザインを集めたギャラリーサイトを見ることで、優れたデザインのエッセンスや最新トレンドの傾向を知ることができます。また、転職先を選定するにあたって、その会社がどんなプロジェクト実績を持っているかを知っておくことも大切です。
以下、Webデザイナーにおすすめのギャラリーサイトをご紹介します。
MUUUUU.ORG
クオリティの高いWebサイトをカテゴリごとに多数収集しているギャラリーサイトです。フラットデザインやJS多用、シズル感、多言語対応などのデザインタイプやカラーで検索することもできます。
MUUUUU.ORG
bookma!
PCのデザインとスマートフォンのデザインを横並びに表示しているギャラリーサイトです。横幅いっぱいにデザインを表示しており、サイトの雰囲気を把握しやすくなっています。
bookma!
URAGAWA
制作の裏側にフォーカスを当てたギャラリーサイトです。サイトタイプや業界、デザインタイプ、カラーごとに優れたデザインを見られる他、豊富なインタビュー記事で制作の裏側を知ることもできます。
URAGAWA
入念な準備で最高の転職を目指そう
さらなるスキルアップやキャリアアップ、年収アップ、環境の改善を求めて転職することは、Webデザイナーとして働く上で大切な選択肢のひとつです。なぜ転職するのかを明確にし、転職先の会社をよく調べ、自身のスキルを分かりやすく証明できるポートフォリオを用意して転職活動を行えば、Webデザイナーとしての働きがいや仕事の充実度をアップさせることができます。
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