アカウント
メニュー
designer

Webデザイナーは稼げる? 稼げないと言われる理由や副業の始め方を解説

  • 更新日 : 2024/09/19

デジタル時代におけるWebデザイナーは、多様なスキルと戦略的なアプローチによって、高い収入を得るチャンスが広がっていく職種です。スキルアップや効率的な案件獲得、さらには副業の活用やフリーランスとしての独立によって、大きく飛躍する可能性を秘めています。

本記事では、Webデザイナーが「稼げない」と言われる理由を探り、収入を増やすための具体的な方策、そして副業としてWebデザインを始める方法について詳しく解説します。

directordirector

Webデザイナーは稼げる? 平均年収を解説

dodaの「平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」によると、Webデザイナーの平均年収は360万円です。ちなみに、男性が396万円、女性が344万円となっています。

ちなみに、上記のデータは正社員として雇用されているWebデザイナーの平均収入のため、派遣社員やフリーランス、アルバイト、副業等は含まれていません。Webデザイナーは多様な働き方を実現しやすいスタイルではあるため、正社員雇用の平均収入と比較して一概に稼げる・稼げないという判断をするのは難しいでしょう。

Webデザイナーが稼げないと言われる理由

ところで、Webデザイナーはしばしば「稼げない」等のネガティブキーワードと掛け合わされて検索されることがあるようです。このようなイメージが抱かれやすい要因はどのような点にあるのでしょうか。

市場の飽和と競争の激化

Webデザイナーの職業は、参入障壁が比較的低いことから多くの人が志望します。必要な機材はパソコンとインターネット環境程度で、オンラインの学習リソースも豊富にあるため、未経験者でも始めやすい環境が整っています。しかし、その結果として市場が飽和状態に陥っています。

多数のデザイナーが存在する中で、クライアントからの案件を獲得するのは困難を極めます。競争が激しくなればなるほど、単価の低下や仕事の質の向上が求められ、デザイナーの収入に大きな影響を与えているのです。

スキルと報酬の不均衡

Webデザイン業界では、経験やポートフォリオの質が報酬に直結するため、経験の浅いデザイナーは、自身のスキルに見合った報酬を得られていない現状があります。高単価の案件は競争が激しく、実績のないデザイナーにとっては獲得が難しいものです。

結果として、低単価の案件を数多く受注せざるを得ず、労働時間の割に十分な収入を得られないケースが少なくありません。

スキルの偏り

Webデザインのテクニカルスキルに特化しすぎると、収入の伸び悩みにつながりやすい落とし穴があります。デザインの技術はもちろん重要ですが、それだけでは高収入を得るのは困難です。

クライアントのビジネス目標を理解し、それに沿ったデザイン提案ができること、さらにはマーケティングや SEO の知識を併せ持つことで、自身の市場価値を高めることができます。多角的なスキルセットを持つデザイナーほど、高収入を得る機会が増えると言えるでしょう。

長時間労働の常態化

Webデザイナーの仕事は、クリエイティブな作業が多く、時間管理が難しい側面があります。締め切りに追われたり、クライアントからの度重なる修正要求に対応したりするうちに、労働時間が際限なく伸びてしまうケースが多々あるのです。

見積もった時間を大幅に超過して作業することも珍しくありません。結果として、一見高額に見える報酬も、実際の労働時間で割ると決して高くない時給になってしまうことがあります。

Webデザイナーの労働時間の問題に関しては「Webデザイナーは「やめとけ」?平均労働時間や残業と低年収の理由とは?ワークライフバランスを重視するなら必要なスキルやおすすめの働き方とは?」の記事でも解説しています。

稼げるWebデザイナーになるために必要なこと

では、Webデザイナーとして稼げるようになるためには、どのような点に意識を向ける必要があるのでしょうか。重要だと思われる取り組みについていくつかご紹介します。

スキルの多様化

Webデザイナーとして成功するには、デザインスキルだけでなく、幅広い知識とスキルセットが求められます。UI/UXデザインの原則を深く理解し、ユーザー中心のデザインを創造する能力は非常に重要です。さらに、HTML、CSS、JavaScriptなどのコーディングスキルを身につけることで、デザインの実装まで一貫して行えるようになります。また、アニメーションやインタラクティブな要素の制作スキルも、付加価値を高める上で有効です。

多様なスキルを持つことで、より複雑で高度なプロジェクトに携わる機会が増え、結果として収入の向上につながるでしょう。

Webデザイナーのスキルセットについては「Webデザイナースキルセット一覧!将来性高いスキルと最低限必要なスキル」の記事も参考にしてみてください。

ビジネススキルの向上

優れたデザインスキルを持つだけでは十分ではありません。クライアントのビジネス目標を理解し、それに沿ったデザイン提案ができることが重要です。マーケティングの基礎知識を身につけ、ターゲット層の分析や競合調査の手法を学ぶことで、より戦略的なデザイン提案が可能になります。プレゼンテーションスキルや交渉力も磨くことで、自身の提案をクライアントに効果的に伝え、高い評価を得ることができます。

ビジネス視点を持つことで、単なるデザイナーではなく、ビジネスパートナーとしての地位を確立できるでしょう。

高単価案件の獲得

高単価案件を獲得するには、自身の専門性と実績を積み重ねることが不可欠です。特定の業界や分野に特化したデザインの経験を積むことで、その分野でのエキスパートとして認知されやすくなります。また、過去のプロジェクトの成果を数値化し、具体的なビジネス成果として示せるようにすることも重要です。

ポートフォリオを充実させ、自身の強みを明確に伝えられるようにすることで、高単価案件を獲得する可能性が高まります。

差別化

競争の激しいWebデザイン業界で成功するには、他のデザイナーと差別化を図る必要があります。例えば、特定の業界(医療、教育、金融など)に特化したデザインのエキスパートになる、あるいは最新のデザイントレンド(例:モーショングラフィックス、AR/VRデザインなど)を先取りして習得するなどの方法があります。また、独自のデザインスタイルや制作プロセスを確立することも、差別化の一つの方法です。

自身のブランディングを確立し、独自の価値提案ができるようになることで、競合との差別化が可能になります。

効率的な案件獲得

フリーランスのWebデザイナーとして独立した場合の話ですが、安定した収入を得るには、効率的に質の高い案件を獲得する能力が重要です。クラウドソーシングサイトは多くの案件情報を得られる反面、競争も激しいため、自身の強みを生かせる案件を見極める目が必要です。フリーランスエージェントを活用する場合は、自身のスキルや希望する案件の種類を明確に伝え、適切なマッチングを図るようにしましょう。

また、過去のクライアントからの紹介や、業界イベントでのネットワーキングなど、オフラインでの人脈作りも効果的な案件獲得の手段となります。多様な案件獲得チャネルを持つことで、安定した収入につながる可能性が高まります。

Webデザイナーとして稼ぐ第一歩として「副業」のすすめ

Webデザイナーとしての収入を増やす有効な方法の一つに、副業があります。現在の仕事を続けながら、空き時間を活用して副業を始めることで、段階的にスキルアップと収入増加を図ることができます。
副業を始めるメリットは多岐にわたります。まず、リスクを最小限に抑えながら、実践的な経験を積むことができます。様々なクライアントや案件に触れることで、多様なニーズや業界特性を学べ、スキルの幅を広げることが可能です。

また、副業での実績を着実に積み上げることで、将来的な独立や転職の際の強力なポートフォリオにもなるでしょう。

副業の始め方

副業を始める際は、小規模な案件から着手するのが賢明です。クラウドソーシングサイトやSNSを活用し、自分のスキルレベルに合った案件を探しましょう。バナー制作やランディングページのデザインなど、比較的短期間で完了できる案件から始めるのもよいでしょう。

ただし、副業を行う際は現在の勤務先との契約条件や法的制約を必ず確認し、遵守することが重要です。また、本業に支障をきたさないよう、時間管理には十分注意を払う必要があります。
実際にWebデザイナーとして副業を始めるためには、以下のステップを意識してみてください。

基本的スキルの習得

Webデザインの副業を始めるにあたり、まず必要なスキルを身につけることが重要です。基本的なスキルとしてHTML/CSS、グラフィックデザインツール(Adobe PhotoshopやIllustratorなど)、レスポンシブデザインの習得が挙げられます。さらに、より高度な案件に対応するため、JavaScript、UI/UXデザイン、Webマーケティングなどの応用スキルも学ぶことをお勧めします。

オンラインコースやスクールを活用することで、効率的にこれらのスキルを習得できます。

ポートフォリオの作成

スキルを習得したら、次はそれを示すポートフォリオの作成に取り組みましょう。ポートフォリオは、クライアントがあなたの能力を判断する重要な資料となります。過去の作品や自主制作のWebサイトを掲載し、デザインスキルが一目で伝わるように構成することが大切です。

見やすさと内容の質にこだわり、自身の強みや特徴が効果的に表現されているかを確認してください。印象的で魅力的なポートフォリオは、仕事獲得の大きな武器となります。

▼関連記事
ポートフォリオの作成方法については、別記事「一目置かれるWebデザイナーのポートフォリオ!作り方や注意点について解説」もぜひご覧ください

仕事の獲得

副業として仕事を獲得するには、複数のアプローチがあります。クラウドソーシングサービスを利用することで、多くの案件情報にアクセスでき、経験を積むのに適しています。SNSを活用した自己アピールも効果的で、自身のスキルや作品を積極的に発信することで、潜在的なクライアントの目に留まる可能性が高まるでしょう。

また、知人や既存のネットワークからの紹介も、信頼性の高い仕事を獲得する良い方法です。多様なチャネルを組み合わせることで、安定した案件の獲得につながります。

注意点

副業を始める際には、いくつかの重要な注意点があります。まず、本業に支障をきたさないよう、時間管理を徹底することが不可欠です。仕事の優先順位を明確にし、副業にかける時間を適切に配分しましょう。また、副業の規定について、必ず勤務先に確認することが重要です。会社の方針や法的制約を遵守することで、トラブルを回避し、安心して副業に取り組むことができます。

これらの点に注意を払いながら、計画的に副業を進めることで、Webデザイナーとしてのキャリアを着実に築いていくことができるでしょう。

まとめ

Webデザイナーという職種は、スキルの多様化、ビジネス視点の獲得、効率的な案件獲得など、様々な努力を重ねることで、収入アップの道が開かれています。

特に、副業としてWebデザインを始めることは、リスクを抑えながらスキルアップと収入増加を図る有効な手段となります。基本的なスキルの習得、魅力的なポートフォリオの作成、そして多様なチャネルを通じた仕事の獲得に取り組むことで、Webデザイナーとしてのキャリアを着実に築いていくことができるでしょう。

ただし、副業を始める際は、本業との兼ね合いや法的制約に十分注意を払うことが重要です。これらの点に留意しながら、計画的にキャリアを構築していくことで、Webデザイナーとして稼げる道を切り開くことができるはずです。

designerdesigner

人気のデザイナー求人

ブランディングに関わるデザインの仕事【グラフィック/Webデザイナー募集】

パドルデザインカンパニー株式会社パドルデザインカンパニー株式会社

【デザイナーの仕事】 デザイナー(グラフィック/Web)の仕事は、オリエンテーションからクライアントの抱える課題を顕在化し、解決策となるアイデア導き出し企画立案を行うことから始まります。経験豊富なCD / ADや、コピーライター、Webデザイナーとチームで取り組み、ブランディングやプロモーションの企画提案、デザイン開発を行います。 【具体的には】 ■グラフィックデザイン 企業・商品ブランディングでは、CI / VI構築に向け、コンセプト開発から各種デザイン提案を行っていきます。ロゴマーク、会社案内、ブランドブック、WEB、パッケージ、各種プロモーションなどのデザイン領域を担当できます。 ■WEBデザイン ブランディングに向けWEBデザインを担当してもらうこともあります。コーディングやプログラミングは専任担当や外部と連携して行いますので心配はいりません。コーポレートサイト、ブランドサイト、サテライトサイトなどのデザイン領域を担当できます。 ■その他 動画・映像制作に関するディレクション業務や、イベントブース、オフィス、店舗などの空間デザイン、さらにはアート事業でのアーティストとの協業や、自社イベントへの参加など、パドルデザインカンパニーが展開する様々な事業への参画も可能です。

  • 東京
  • 新卒 / 中途
  • 300万~700万

ブランディングを手掛けたいWebデザイナー募集

パドルデザインカンパニー株式会社パドルデザインカンパニー株式会社

WEBデザイナーの仕事は、オリエンテーションを受け、要件定義から企画立案を行うことから始まります。コーポレートサイトやブランドサイトの制作が主で、VI構築を目標に企業・商品ブランドをWEBで体感できるようデザインしていきます。 【具体的には】 ■担当領域について コーディングやプログラミングなど、作業にあたる部分は全て外部との協業で依頼をしていきます。社内での業務領域は「企画・デザイン」に限定。自分たちの強みが最大限に活かせるよう、明確な業務分担を行っています。 ■チーム対応を徹底 どんな案件でも一人だけで行うことはなく、必ず他職種とのチームで対応していきます。なので、企画やアイデア提案も安心。多くのスタッフが関わり、ブレストを繰り返すことで、企画・アイデアの精度を高めるだけでなく、苦手分野の克服や、スキルアップにも繋がります。

  • 東京
  • 中途
  • 300万~600万

デザインプランの立案やアートディレクションに強いWebデザイナーを募集!

キオミル株式会社キオミル株式会社

ディレクターや顧客から言われた通りにデザインしたり、参考サイトありきでデザインすることが多い業界ですが、キオミルではデザインプランから提案可能です。 また、デザインプラン立案に伴う、ヒヤリングや現場取材もありますので、顧客と一切接触しない、いわゆる「内勤」とは異なる職場となります。 【基本的な業務内容】 Webサイトのデザインプラン立案、画面設計、デザイン案の作成を担っていただきます。 Webデザイナーの中には一切顧客と接触せず、ディレクターの指示、設計をもとにデザイン業務のみ担当するケースもあるかと思います。しかし、キオミルではデザイナーは表層的なビジュアルのみ担当するという考え方はありません。ディレクターと顧客ミーティングに同席し、ヒヤリングを通じて「どのようなデザイン/設計にすべきか?」というデザインプラン、設計をデザイナー自ら企画・提案します。 【具体的な業務内容】 ■デザインプランの提案 キオミルでは原則顧客の提示する参考サイトベースのデザイン作成は行っていません。ディレクターと協力し、顧客へヒヤリングを実施し、ブランドイメージや課題に合わせた納得感のあるデザインプランを計画いただきます。 ■画面設計(ワイヤーフレーム)作成 キオミルでは画面設計はデザイナーが担当します。プロジェクトの目的に合わせて適切な画面設計を作成いただきます。 ■各種ドキュメント作成 デザインプランの資料など、随所で必要となるドキュメントの作成を担っていただきます。また、デザインプランニングの基礎やデザインガイドラインなど、業務効率化に関わる業務も担っていただきます。 ■後進の育成 後進の育成を担当いただきます。 ■自社マーケティングへの関与(希望する場合) キオミルでは自社マーケティングに力を入れています。顧客プロジェクトだけでなく、今後予定している新たなサービスサイト制作やオウンドメディアの制作にも関与していただきます。 【スキル・経験】 ■必須スキル ・Web制作会社、あるいは類似企業の勤務経験2年以上(例:コンサル企業やマーケティング企業) ・デザイナー職、あるいは類似職種の経験2年以上(例:アートディレクター) ・BtoB企業のWebサイトデザイン経験 ・デザインプランの提案経験(ビジュアルのみでなく企画的なご提案) ・顧客の課題に対する解決案の提案経験 ・文章執筆経験(月1本のスタッフブログはマスト業務です) ■歓迎スキル ・BtoBマーケティングに関する知識、経験(顧客がBtoB中心のため) ・SEO対策の知識、経験(SEOはキオミルの強みのため) ・5人以上のチームマネジメント経験

  • 東京
  • 新卒 / 中途
  • 420万~800万