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Webデザイナーの将来性と需要の変化――必要とされ続けるために必要なスキルと知識とは?

  • 更新日 : 2023/01/10

Webデザイナーとして働いていく上で気になるのは、Webデザイナーという職業の将来性ではないでしょうか。また、今後も必要とされ続けるWebデザイナーになるにはどのようなスキルを身につければいいかも気になるポイントです。

そこで今回は、Webデザイナーの現在の需要やニーズの変化、将来性、そして必要とされるために必要なスキルや知識についてご紹介します。
 

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Webデザイナーの需要はどのくらい?

Webデザイナーを含め、Webディレクターやコーダー、エンジニアなどWeb系の職種の転職市場は非常に活況だと言われています。インターネットやスマートフォンの普及により、あらゆる業種の企業がWebでのマーケティングを展開するようになってきており、新規事業の開拓や事業拡大のためにWeb系の人材の需要が高まっているのです。

総務省が発表したインターネットの利用率を見てみると、2006年には72.6%だったものが2013年には82.8%に到達。そこからは横ばいの状態が続いていますが、高い利用率で安定していることが分かります。(出典:総務省

インターネット広告費を見てもWeb系人材の需要の高さが見て取れます。2018年のインターネット広告費は1兆7,589億円となり、地上波テレビ広告費の1兆7,848億円に肉薄する勢いです。また、インターネット広告費は5年連続の2桁成長であり、今後も増加していくことが予想されます。Webデザイナーにおいても、その需要は今後も増加していくことが期待できます。(出典:電通

なお、転職サイトdodaによると、Webデザイナーを含むクリエイティブ職の2019年下半期の求人数は上半期と同程度になるだろうとされています。(出典:doda

クリエイティブ職は欠員した人材を補充するための求人が多く、年度末などの季節的な事由は少ないと言われています。クリエイティブ職の転職市場は活況なこともあって、優秀なWebデザイナーはいつも各企業からの引き合いが多く、取り合いになっている状況ですが、各企業がこぞってオファーを出すような優秀なWebデザイナーの特徴としては、スキルだけでなくこれまでどのようなプロジェクト実績に関わってきたのかなども含めて知名度の高い、個人としてのブランド価値が高い人材と言えるでしょう。
 

Webデザイナーのニーズの変化

Webデザイナーとして長く働くためには、Webデザイナーに求められているニーズの変化にも敏感である必要があります。2000年前後から大流行したFLASHが根本的な脆弱性により終焉を迎えようとしているように、Webの世界には盛衰があり、新しい技術や価値観が次々に生まれてきます。Webデザイナーは今のスキルでできている仕事に満足せず、常に新しいスキルを身につけ時代の潮流に乗り続ける必要があるのです。

例えば、2014年頃と2019年現在を比べても、Webデザイナーへのニーズには違いがあることが分かります。2014年頃はディレクションに従ってPhotoshopやIllustratorでワイヤーフレームを作る、ワイヤーフレームをベースにデザインやコーディングを行う、CSSを用いてレスポンシブWebデザインの対応をするなど実作業がメインでした。しかし2019年現在では、要件定義からマーケティングまで関わる、Adobe XDなどを使ってサービスの全体像をデザインする、結果の解析や改善を担うなど案件全体に関わるようなニーズが増しています。次の5年後は、また違った役割が求められているでしょう。
 

高収入を得やすいWebデザイナーの傾向

収入の少ない職業だと言われてきたWebデザイナーですが、近年は平均年収が増加傾向にあり、800万円を超えるような高収入を得ているWebデザイナーもいます。

ただし、Webデザイナーとして高収入を得るには、デザインスキルを突き詰めるだけでは難しいでしょう。コーディングはもちろん、フロントエンドエンジニアとしてのスキルやマーケティングの知識、コピーライターやフォトグラファーとしてのスキル、組織を立ち上げまとめ上げることのできるマネジメントスキルなど、プラスアルファとなるスキルが必須と言えます。

近年はCDO(チーフ・デザイン・オフィサー)という役職も登場してきており、デザインスキルをベースに事業の立ち上げや経営に携われるような人材が高収入を得やすくなっています。

スキルや実績のあるWebデザイナーが案件全体の設計にも関わってくるようになったのは、経営の視点からもデザインの重要性が高まってきているためです。例えば、近年UX(ユーザー・エクスペリエンス)デザインという顧客の体験を重視するようなデザインの考え方が重要視されるようになってきており、求人内容にもそうしたニーズが現れています。UXデザインで重視されるのは、どのようにデザインすればユーザーは気持ちよくサービスを利用してくれるのか、良好な関係性を築けるのかといった点です。良質な顧客体験にはデザインの力が不可欠であり、ビジネスの成功においても大きなウェイトを占めています。

デザインを経営レベルにまで押し上げる動きは官公庁にも広がっており、2018年には特許庁が「デザイン経営」を導入しました。特許庁ではCDOを置き、その直下にデザイン経営プロジェクトチームを設置することで、デザインの視点で行政サービスの改善を目指しているとのことです。(出典:経済産業省
 

将来性のあるWebデザイナーになるために身につけたいスキルと知識

Webデザイナーへのニーズは年々変わるため、「将来必要なスキル」もそのときどきによって変化します。2019年現在だと、将来性のあるWebデザイナーになるには主に以下のようなスキルや知識が重要だとされています。
 

プログラミングができる

Webデザインの領域から比較的近く、実作業の面で幅を持たせられるのがプログラミングスキルです。HTMLやCSSを使ったマークアップ、JavaScriptなどを使った動的なサイト制作はもちろん、PHPやJava、Python、C++などを用いたサイト制作やプロダクト制作のスキルがあることで、担当できる仕事の領域がぐんと広がります。PHPやJavaはシェアが大きく、プログラミング言語の中でも案件が多くあります。Pythonはニーズが高まっているものの実務経験が十分なエンジニアが少ないため、高収入が期待できる言語です。

Webデザイナーでありながらエンジニアに転向してスキルを身につけ、会社のマネージャー職を任されているキャリアを持っている人も増えてきました。このように、さまざまな仕事の内容を知ることでチーム全体を見るスキルも身につき、キャリアアップにつながる可能性もあります。(参考記事
 

ディレクションができる

上記「Webデザイナーのニーズの変化」でもご紹介したように、Webデザイナーにはディレクションに従うだけでなく、ディレクションに携わることが求められるようになってきています。日本ではまだ少ないCDOという役職も今後増えてくることが予想できます。ディレクション以上の上流にも、Webデザイナーが関わる機会が増えてくるため、ディレクターとしてのスキルと経験は今後大きな武器となるでしょう。
 

マーケティング知識がある

Webデザインを通してクライアントの課題を解決するためには、マーケティングの視点は欠かせません。ターゲット層とのコミュニケーションになぜそのデザインがいいのか、マーケティング知識や視点をもって説明ができると、単純な見栄えではなくデザインで課題を解決できるWebデザイナーだと言えます。

特にWebマーケティングの知識は重要で、マークアップの際にも必要となるSEOの知識、近年は避けては通れないSNS連携の知識などはWebデザイナーにとって強みとなります。
 

UXデザインができる

Webデザイナーがサイトなどをデザインするとき、特に重視して考えなければならないのがユーザー視点です。実際にそのサイトやプロダクトを使うユーザーが望む体験を提供できるのか、期待を飛び越える体験を提供できるのか、あるいは期待を満たせず離脱されてしまうのかはデザインによって大きく左右されることもあります。ユーザーに豊かな体験を提供することを目指すUXデザインができれば、Webデザイナーとしての市場価値を高めることができるでしょう。
 
クリエイティブ職向けの求人サイト「MOREWORKS」でも、Webデザイナー求人の少なくない数でUXデザインができる人材、挑戦できる人材の募集が目を引きます。このような求人では、応募者に対して案件の中でも重要な役割に就くことを求めていることが多く、UXデザインはWebデザイナーとして価値の高い仕事だと言えます。
  

Webデザイナーを続けるにはスキルや知識のアップデートが大事

Webデザイナーへの需要が高まる一方で、求められる仕事の内容は変化してきています。Webデザイナーの仕事の根本にあるのはデザインを用いて課題解決に貢献することですが、そのためにはめまぐるしく需要の変化するWeb業界において、最新の課題に常に対応していくことが重要です。スキルや知識をアップデートし続けることで、将来性のあるWebデザイナーを目指しましょう。

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TryMoreは、WEBを中心にキャンペーンやプロモーション、ブランディングなどの企画・制作を行う会社です。 どんなときも、楽しんで仕事をする。 逆境に立たされても、ネガティブにならずアイデアと行動で未来をつくりだす。 それがTryMoreのポリシーです。 私たちは、 笑顔が似合うクリエイティブチームとして、日々ものづくり・ことづくりを続けています。 ・仕事内容 キャンペーンサイトやブランドサイトおよびインタラクティブコンテンツのデザインを担当していただきます。

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