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絵が下手でもWebデザイナーになれる?問題なく目指せる3つの理由を紹介

  • 更新日 : 2025/07/03

Webデザイナーは、Webサイトというクリエイティブなものを作る仕事だからこそ、絵心やセンスが必須だと思っていませんか?Webデザイナーという仕事に憧れはあるけれど、絵が下手なことを理由に、夢を諦めかけている方もいるかもしれません。

しかし、結論から言えば、絵が下手でもWebデザイナーになることは全く問題ありません。

この記事では、絵が下手でもWebデザイナーになれる理由と、本当に必要とされるスキル、未経験からWebデザイナーになるための具体的なステップを詳しく解説します。

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絵が下手でもWebデザイナーになれる3つの理由

ここでは、絵が下手でも全く問題なくWebデザイナーを目指せる3つの理由を解説します。

理由1:Webデザイナーとイラストレーターの役割は違う

最も大きな理由は、Webデザイナーとイラストレーターでは、求められる役割が根本的に異なるからです。

【イラストレーターの役割】
絵を描くことそのものが仕事です。独自のタッチや世界観で、イラストという作品を生み出します。

【Webデザイナーの役割】
Webサイトの「設計士」です。クライアントの目的(商品を売りたい、会社を知ってほしいなど)を達成するために、情報を整理し、ユーザーが快適にサイトを使えるように、全体の構造や見た目をデザインします。

例えるなら、Webデザイナーは家を建てる建築家やインテリアデザイナーに近い存在です。おしゃれな絵を飾ることもありますが、それ以上に、人が住みやすい間取りや動線を考えることが重要です。

Webデザインも同じで、必ずしも自分で絵を描く必要はありません。

理由2:イラストはフリー素材やプロへの依頼で解決できる

Webサイトにイラストを使いたい場面は確かにあります。しかし、その場合も自分で描く必要はほとんどありません。なぜなら、イラストを調達する方法はたくさんあるからです。

【素材サイトの活用】
高品質なイラストを無料で利用できるフリー素材サイト(例:イラストAC、unDraw)や、有料のストックフォトサービス(例:Adobe Stock、PIXTA)が充実しています。サイトの雰囲気に合う素材を見つけて活用するのも、デザイナーのスキルの一つです。

【プロのイラストレーターへの依頼】
オリジナリティが求められる場合や、特別なイラストが必要な場合は、プロのイラストレーターに依頼します。Webデザイナーは、どのようなイラストが必要かを的確に伝え、ディレクションする役割を担います。

クラウドソーシングサービス(例:ココナラ、ランサーズ)を使えば、気軽に依頼することも可能です。

理由3:Webデザインで本当に求められるのは「課題解決」と「使いやすさ」

Webデザインの最終的なゴールは、綺麗な絵を描くことではありません。クライアントが抱える課題を解決し、サイトを訪れたユーザーにとっての使いやすさ(UI/UX)を追求することです。

【課題解決】
「商品の購入率を上げたい」「ブランドイメージを向上させたい」といったクライアントのビジネス上の課題に対し、デザインの力で解決策を提示します。

例えば、「購入ボタン」を目立たせる、入力フォームを分かりやすくする、といった工夫が求められます。

【使いやすさ(UI/UX)】
ユーザーが「情報を見つけやすい」「操作に迷わない」「使っていて心地よい」と感じるサイトを設計するスキルです。論理的な思考力や、ユーザーの視点に立つ共感力が重要であり、絵を描く能力とは別のスキルセットです。

むしろ、「綺麗なデザイン」に固執するあまり、サイトの目的や使いやすさがおろそかになっては本末転倒です。

絵が描けることよりも、課題解決能力や論理的思考力の方が、Webデザイナーにとっては遥かに重要なのです。

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絵が下手な人にこそ知ってほしい、Webデザイナーに必要な本当のスキル

絵を描くスキルは必須ではないと分かったところで、「Webデザイナーには一体どんなスキルが必要なの?」と疑問に思うでしょう。

絵が下手だと感じている人にこそ知ってほしい、Webデザイナーの価値を左右する本当のスキルをご紹介します。

デザインの基礎知識(レイアウト・配色・タイポグラフィ)

これらは、見やすく、伝わりやすいデザインを作るための土台となる知識です。絵心とは違い、理論や原則として学ぶことができます

【レイアウト】
情報の優先順位をつけ、要素を整理して配置する技術です。近接、整列、反復、対比といった原則を学ぶことで、誰でも整ったデザインが作れるようになります。

【配色】
色の持つイメージや、組み合わせのルールを学びます。企業のブランドカラーを基調にしたり、ターゲットユーザーに合わせた配色を選んだりすることで、サイト全体の印象をコントロールします。

【タイポグラフィ】
文字の書体(フォント)や大きさ、行間などを調整し、文章を読みやすく、美しく見せる技術です。サイトの大部分は文字情報で構成されるため、非常に重要なスキルです。

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デザインツール操作スキル(Photoshop、Figmaなど)

頭の中にあるデザインのアイデアを形にするためには、専門のデザインツールを使いこなすスキルが必須です。

【Figma】
近年、Webデザインの現場で主流となっているツールです。ブラウザ上で動作し、複数人での共同編集が容易なため、多くの企業で採用されています。Webサイト全体のデザインやUI設計に使われます。

【Photoshop】
写真の加工や、複雑なグラフィックの作成に強みを持つツールです。Webサイトに使用する画像の編集や、デザインカンプ(完成見本)の作成に使われます。

まずはFigmaから学習を始め、必要に応じてPhotoshopも習得するのがおすすめです。

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コーディングの基礎知識(HTML/CSS)

デザインした見た目を、実際にWebページとして表示させるためのプログラミング言語が、HTMLとCSSです。

【HTML】
Webページの文章構造や骨組みを作る言語です。(見出し、段落など)

【CSS】
HTMLで作った骨組みに、色やサイズ、レイアウトといった装飾を施す言語です。

自分でコーディングまで担当しない「デザイナー職」もありますが、コーディングの知識があれば、「Webサイトの仕組み」を理解できます。

これにより、実現可能なデザインの幅が広がり、エンジニアとの連携もスムーズになるため、デザイナーとしての市場価値は格段に高まります。

コミュニケーション能力とヒアリング力

Webデザイナーは、一人で黙々と作業する仕事ではありません。クライアントやチームメンバーとの円滑なコミュニケーションが、プロジェクトの成功を大きく左右します。

【ヒアリング力】
クライアントが本当に解決したい課題や、デザインに込める要望を正確に引き出す能力です。相手の言葉の裏にある本質的なニーズを汲み取ることが重要です。

【コミュニケーション能力】
デザインの意図を分かりやすく説明したり、エンジニアに実装の指示を的確に伝えたりする能力です。チームで一つのものを作り上げるために不可欠なスキルと言えます。

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Webデザイナーとして成功するための具体的なステップ

「自分にもできそう」と感じてきたら、次は行動を起こしましょう。未経験からWebデザイナーとして成功するための、現実的で効果的な4つのステップをご紹介します。

ステップ1:正しい知識とスキルを体系的に学ぶ

まずは、前述した「Webデザイナーに必要な本当のスキル」を身につけましょう。学習方法は様々ですが、断片的な知識ではなく、体系的に学ぶことが挫折しないための鍵です。

おすすめは、以下の3つの学習方法です。

【オンライン学習サイト】
Progateやドットインストールでコーディングの基礎を学び、Udemyなどでデザインの講座を受講する。

【書籍】
デザインの4大原則やWebデザインの入門書など、評価の高い本を数冊読み込む。

【Webデザインスクール】
プロの講師から体系的なカリキュラムで学べ、質問できる環境やキャリアサポートが受けられるため、最短で確実にスキルを習得したい方におすすめ。

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ステップ2:優れたデザインをたくさんインプットする

良いデザインを作るためには、まず「良いデザイン」とは何かを知る必要があります。日常生活や仕事の合間に、意識的に優れたWebサイトをたくさん見て、目を肥やしましょう

【ギャラリーサイトの例】
・SANKOU!
・I/O 3000
・Awwwards

「なぜこのデザインは素敵に見えるのか?」「どんな工夫がされているのか?」を自分なりに分析し、レイアウト、配色、フォントなどを言語化してみるのが効果的です。

ステップ3:実際に手を動かしてアウトプットする

知識をインプットしたら、模写や架空サイトの制作など、手を動かしてアウトプットすることが重要です。スキルは実際に使わなければ身につきません。

【模写】
ステップ2で見つけた優れたサイトを、そっくり真似てデザインツールやコーディングで再現してみます。レイアウトの組み方や細かいテクニックを実践的に学べます。

【架空サイト制作】
自分でテーマ(カフェ、コーポレートサイトなど)を決め、オリジナルのWebサイトを企画からデザイン、コーディングまで一貫して制作します。これは、後述するポートフォリオの作品にもなります。

ステップ4:ポートフォリオサイトを作成して実績をアピール

Webデザイナーの就職・転職活動では、履歴書や職務経歴書以上に「ポートフォリオ(作品集)」が重要視されます。自分のスキルや実績を証明するための、いわば「Webデザイナーの名刺」です。

ステップ3で制作した架空サイトなどをまとめ、自分自身を売り込むためのポートフォリオサイトを作成しましょう。

作品をただ並べるだけでなく、「なぜこのデザインにしたのか」という制作意図や、「このサイトで何を解決しようとしたのか」という課題解決のプロセスを文章でしっかり説明することが、高く評価されるポイントです。

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「絵が下手だから」とWebデザイナーを諦める前に知っておきたいQ&A

最後に、絵が下手な人が抱きがちな疑問や不安について、Q&A形式でお答えします。

Q.絵が描けるデザイナーの方が有利?損することはある?

A.有利になる場面もありますが、必須ではありません。損することもほとんどありません。

確かに、イラストが描ければサイトにオリジナリティを出したり、仕事の幅が広がったりするケースもあります。しかし、それはあくまで「付加価値」の一つです。

Webデザイナーの最も重要な役割は課題解決とサイトの設計です。イラストが描けないことが原因で採用が見送られたり、仕事で困ったりするケースは非常に稀です。

むしろ、「自分は絵が描けない」と割り切って、レイアウトやUI/UX設計、コーディングといった他の専門スキルを徹底的に磨く方が、市場価値の高いデザイナーになれるでしょう。

Q.独学でもWebデザイナーになれる?挫折しない学習法は?

A.独学でも可能ですが、強い意志と計画性が必要です。

独学のメリットは費用を抑えられることですが、デメリットとして「何をどの順番で学べばいいか分かりにくい」「疑問点をすぐに解決できない」「モチベーション維持が難しい」といった点が挙げられ、挫折しやすいのも事実です。

挫折しないためには、

・明確な目標と学習計画を立てる(例:3ヶ月でポートフォリオを1つ作る)
・SNSなどで学習仲間を見つける
・メンターを見つけて定期的にレビューしてもらう

といった工夫が有効です。もし経済的に可能であれば、効率的に学べて挫折しにくいWebデザインスクールに通うのも、賢い選択肢の一つです。

Q.未経験だけど、どんなポートフォリオを作ればいい?

A.「質の高い架空サイト」を3〜5つ程度掲載するのがおすすめです。

未経験の場合、当然ながら実務経験はありません。そのため、学習中に制作した「架空サイト」がポートフォリオの中心になります。重要なのは、ただ見た目が綺麗なサイトを作るだけでなく、以下の3点を明確に説明することです。

・誰の(ターゲット)
・どんな課題を(課題設定)
・どのように解決するために(デザインの意図)

例えば、「30代女性向けの新しいオーガニックカフェの認知度を上げ、来店予約につなげるためのサイト」といった具体的な設定を作り込み、そのためのデザイン上の工夫をアピールしましょう。

制作プロセスの説明をきちんとできると、採用担当者に「この人は考えてデザインができる人だ」と評価されます。

まとめ

Webデザイナーに求められるのは、絵を描くスキルではなく、クライアントの課題を解決し、ユーザーにとって使いやすいサイトを設計する能力です。 これらのスキルは、絵心やセンスと違い、正しい方法で学習すれば誰でも身につけることができます。

「絵が下手だから」という悩みは、Webデザイナーになる上での障壁にはなりません。大切なのは、その一歩を踏み出す勇気です。

まずは優れたWebサイトを眺めてみる、無料の学習ツールに触れてみるなど、できることから始めてみましょう。あなたのその一歩が、Webデザイナーという夢への確かな道筋となるはずです。

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