フリーランスWebデザイナーのリアル!年収や案件獲得は厳しい?未経験からなるには?
- 更新日 : 2024/11/28
フリーランスは、働く場所も時間も、すべて自分で決められるのが魅力的ですよね。
この記事では、Webデザイナーがフリーランスになる方法から独立するために必要なスキル、平均年収や案件の獲得方法などどうやって案件を取得するのかなど、フリーランスとして生計をたてる方法を、適性についても具体的に説明しています。
独立を検討しているWebデザイナーの方は、ぜひチェックしてくださいね。
フリーランスになる方法は会社に所属して実績を積んでから独立か、独学から目指すかの2つ
フリーランスとして働くことにハードルの高さを感じる人もいるかもしれませんが、デザインの仕事を着実にこなした経験があれば誰でも目指すことはできます。
まずはフリーランスになる方法を見てみましょう。
会社に所属し、制作実績を積んでから独立
Webデザイナーの多くは会社に所属して実績を積んでからフリーランスになります。
会社に所属する強みは安定的に仕事が存在し、一定水準の給与も必ず得られることです。
若手や未経験からフリーランスデザイナーを目指したい場合、まずは会社に所属して制作実績を積むことからはじめましょう。
ただし、ここで覚えておきたいのが必ずしも「インパクトが強く、広く賞賛されるような実績」を求められているわけではないということです。
フリーランスになれるレベルの制作実績と聞くと、他のデザイナーと差別化を図れるほどの秀逸な経験がないといけないと思う方もいるかもしれません。
確かに、そのような実績があれば魅力的な案件を獲得できる可能性は高くなりますが、フリーランスとして働く上では目を引くような制作実績は必須条件にはなりません。
フリーランスとして働く上で何よりも重視されるのは、Webデザイナーとして着実に案件をこなしていけば得られる基礎的な知識やスキルを持っていて、円滑に業務を遂行できる力を持っているかどうかです。
目安として3~5つのプロジェクトに携わって得られる水準のスキルがあればフリーランスとして働くことは可能と言えるでしょう。
これらのことを踏まえ、フリーランスになることを前提に会社に所属する場合は将来どのような案件に携わってみたいのか、そのためにはどんなスキルを身につけておきたいのかを考えて会社を選ぶようにしましょう。
ちなみに、Webデザイナーとして働ける会社にはいくつか種類があります。
フリーランスとして活躍できるスキルを身に付けたい場合は、クライアントワークを通して幅広いデザインと最新の技術に携わる機会が最も多い「制作会社」に所属することをおすすめします。
独学でフリーランスを目指す
もう一つの方法が独学でスキルを身につけ、そのままフリーランスとして働く方法です。
独学からフリーランスデザイナーになるケースはあまり多くないものの、デザインの世界は制作スキルがモノを言う世界のため、独学で制作スキルを身に付けさえすれば実務経験がなくても案件を受注することが可能です。
独学の場合、「Webサイトを制作できる」レベルになればフリーランスとして仕事の受注することが可能になります。
これらのスキルはデザイン会社に勤めた場合でも同様に得られるため、会社に所属し業務を通して学ぶか、自分のペースで着実に学ぶのであればどちらが自分に適しているかを考えて選ぶのが良いでしょう。
独学でWebデザイナーとして働けるレベルのスキルを身につける方法は「独学でWebデザイナーを目指す!必要なスキルから勉強方法まで」の記事で詳しく解説しております。
合わせてご覧ください。
未経験でフリーランスWebデザイナーになるのは厳しい?
しかし、独学でいきなりフリーランスになるのは現実的には厳しい側面も無視できません。具体的には以下のような点が未経験者にとっての障壁となり得るでしょう。
付加価値をつけるのが困難
Webデザイナーの市場価値は、デザインスキルだけでなく、それ以外の能力によって大きく左右されます。しかし、マーケティングやUX、セールスライティングなどの付加価値となるスキルは、実務経験なしでは習得が極めて困難です。未経験のまま独立すると、単にデザインを作成できるだけの人材になってしまう可能性が高くなります。
競争の激しさ
Webデザイン業界は競争が激しく、特に未経験者にとっては案件獲得が困難です。経験豊富なデザイナーと競合する中で、クライアントの信頼を得て仕事を受注することは容易ではありません。
収入の不安定さ
フリーランスの特性上、安定した収入を得ることが難しく、特に未経験者にとってはこの問題が顕著です。案件の獲得が不安定であったり、低単価の仕事しか受けられなかったりする可能性が高くなります。
実務経験の重要性
多くの企業やクライアントは、実務経験を重視します。未経験者は、実際のプロジェクト管理やクライアントとのコミュニケーションなどの経験が不足しているため、信頼を得るのが難しくなります。
これらの理由から、一般的には未経験者に対して、まずはWeb制作会社などで経験を積んでから独立することを推奨しています。実務経験を通じて必要なスキルを習得し、ネットワークを構築することで、フリーランスとしての成功の可能性が高まるでしょう。
見積もり精度の低さ
プロジェクトの工数や必要な費用を適切に見積もるスキルは、実務経験を通じて培われます。未経験者は作業時間の予測が難しく、予定よりも大幅に時間がかかったり、採算が取れない価格設定をしてしまったりするリスクが高くなります。
フリーランスWebデザイナーの働き方は「在宅」か「常駐」
フリーランスWebデザイナーの働き方は、大きく分けて2通りあります。
在宅型:場所や時間にとらわれない働き方が可能。
フリーランスの働き方でイメージされるのは在宅型でしょう。
基本的にオフィスへの出社をせず、自宅やカフェ、ワークスペースなどで仕事を行います。
居住地の都合で近場にデザインの仕事ができる会社がなかったり子育てと両立するために家で働きたい人、働く時間と場所は自分で決めたいという方にとって最適な働き方となります。
Webデザインはパソコンさえあればどこでもできる業務のため、クラウドソーシングでも在宅案件が数多く登録されています。
常駐型:期間やプロジェクトごとに参画。高単価な案件多め
期間やプロジェクト単位で企業からアサインされ常駐する働き方です。
常駐案件は企業によっては残業代も支給されたり週3〜4日の時短勤務が可能であること、そして時間給や単価が高額な傾向にあるため人気があります。
ただし、在宅型の案件よりも即戦力でプロジェクトを推進できるような、高度なスキルを求められるケースがあります。
スキルに自信がある、もしくは実績豊富なデザイナーにおすすめの働き方になります。
Webデザイナーの平均年収は360万円。フリーランスは年収1000万超えの高年収も実現可能
dodaの調査によると、Webデザイナーの平均年収は361万円です。ただし、この数値はフリーランスに限定したものではなく、あくまでWebデザイナー全体としての平均年収であるため注意が必要です。
参照:doda【Webデザイナーの平均年収はいくら?給料アップを目指す方法や転職事例も解説】より
もう少し詳しく見てみましょう。フリーランス協会が発表した「フリーランス白書2019」の調査によると、Webデザイナーやエンジニアは図表内の「IT・エンジニア系」に分類されており、年収分布を確認すると「200~400万」と「400万〜600万」が約20%とほぼ同じ割合で存在しています。
dodaの調査同様、正社員Webデザイナーの平均年収がフリーランスの平均年収のボリュームゾーンであることがわかります。
一方で、年収600万円以上のフリーランスが全体の4割を占めており、年収1000万円以上のフリーランスも10%前後いることが判明しております。
特にWebデザイナーは会社に所属している場合、年収1000万円の壁を超えることはほぼ不可能です。
高年収を目指したい方はフリーランスとして独立した方が良いと思える結果となっています。
ただし、高年収を得るためには一人のビジネスマンとして責任感と行動力を持ち、コンサルタントとしての視点やエンジニアと遜色ないレベルのプログラミング力など、相応の能力を求められます。
一朝一夕で高年収を獲得するのは難しいでしょう。
フリーランスデビューを果たした場合、まずはボリュームゾーンである年収300~400万円を稼げるよう案件の継続受注を目標にしましょう。
フリーランスは人脈・取引先から仕事を獲得するケースが大半。案件の獲得経路は年収にも影響を与える
フリーランスとして働く上で最も心配なのが案件の受注ではないでしょうか。
会社に所属せず、自分の名前とスキル、過去の実績のみで仕事を獲得する必要がある上、明日も確実に仕事がある保証はどこにもありません。
では、実際にフリーランスとして働いている方はどのように仕事を獲得することが多いのでしょうか?
フリーランス協会が発表した「フリーランス白書2019」の調査によると、自身の人脈から獲得していると回答した方が80.4%、過去や現在の取引先から継続的に案件を受注している人が59.4%と、すでにフリーランスとして働く時点で関わりのあった会社や人から仕事をもらっているケースが多いことが分かりました。
また、自身のポートフォリオやサイト、SNS上での投稿をきっかけに仕事の依頼を受けた人も30%おり、地道な営業活動も重要になることが分かります。
さらに興味深いのが案件の獲得方法と報酬額の関連性です。
図のように、収入の中心を担っている案件の獲得経路によって年収にばらつきがあります。
先ほどフリーランスのデザイナーの平均年収は300万〜400万が平均だとお伝えしました。
その平均年収を上回る400万円以上の収入を得ているフリーランスの主な案件の獲得経路として「エージェントサービス」(71.2%)、「過去・現在の取引先」(58.0%)、「人脈」(45.8%)、「自分自身の広告宣伝活動」(36.7%)という結果になっています。
これは職種ごとに分かれたデータではないものの、フリーランスとして働く人全体の傾向として知っておくと良いでしょう。
このことから、自身のスキルや実績を正確に理解できる立場にいるサービスや人、会社からの案件は高額報酬に繋がりやすいということが分かります。
逆に、最近注目を集めているクラウドソーシングから主に仕事を受注して働いているフリーランスの65%は年収が200万円未満となっており、あくまで副業や隙間時間を有効活用したい場合に最適な獲得経路であることが読み取れます。
気軽に案件を獲得できる反面、単価があまり高くないことは覚えておくといいでしょう。
フリーランスとして独立する場合はオンライン・オフライン問わず「自分は何が出来るのか」「どんなデザイナーなのか」を周知させるポートフォリオの作成や宣伝を積極的に行い、デザインの仕事を依頼したくなるようなイメージ戦略を練ることが大事になりそうです。
独立したてのフリーランスが仕事を獲得する時に活用したいサービス6選
ここからはフリーランスになったばかりのデザイナーが、人脈や既存の取引先など、すでに自分が活用できるリソース以外から仕事を獲得したい際に利用したいサービスを紹介します。
エージェントサービス:営業活動を抑え、安定して案件を受注できるため登録必須
フリーランスは基本的に自分で営業活動を行い、案件を獲得していく必要があります。
とはいえ、案件を獲得するために営業を頑張ったにも関わらず、案件の受注がうまくいかず、不安定な収入で焦りを覚えながら営業を行う……といった精神的に負担の大きい状態は避けたいところです。
そこでおすすめなのがエージェントサービスです。
サービスに登録することで担当者が案件を紹介してくれるため、営業活動に割く労力を大幅に削減できます。
また、エージェントが紹介してくれる案件は継続発注かつ比較的高額な報酬が設定がされていることが多く、見通しを立てて働くことが可能になります。
ここでは3つのおすすめエージェントを紹介します。
クラウドワークス テック
クラウドワークス テックはフリーランス支援に特化しており、長期+常駐型案件を得意としています。
週2〜4日という常駐型案件のため単価も高く、見通しを立てて働きたいフリーランスにぴったりです。
また、他のフリーランスエージェントと比較し、福利厚生が充実しているのも特徴です。
ベビーシッターサービスや医療サポートを受けられるため、家庭を持つ人にとっても安心して働けるサービスでしょう。
PROsheet
PROsheetはランサーズ株式会社が運営する、フリーランスエンジニアやデザイナー向けに週2日〜の求人・案件紹介をしているフリーランスエージェントです。
2024年9月現在でPROSheetで公開している求人・案件数は13466件です。
案件の特徴はおよそ2:8の割合で在宅:常駐となっています。
いろんな現場で経験を積んでみたい方、継続的に高単価な案件を受注したいデザイナーは登録して損はしないでしょう。
CREATORS MATCH
クリエイターズマッチでは国内大手企業や広告代理店との繋がりが多数あるため、常に豊富な案件を取り扱っています。
そのため、サービスに登録したパートナークリエイターの特性や力量に応じて安定的な仕事の発注を実現しています。
クラウドソーシング:単価は決して安くないが案件数をこなすことで実績に繋がり高額案件に繋がる
独学からフリーランスになった人や独立したてでまだ安定的に案件を受注できないうちは、先ほど触れたクラウドソーシングサービスを活用することをおすすめします。
単価は決して高くない案件が多いものの、継続的に案件を発注してくれる依頼主も多く、ここでフリーランスとしての実績を積むことで次第に高額案件も受注できるようになります。
以下で紹介する3つのサービスは、無料でWebデザイン案件をチェックできます。
フリーランスとして働くことを検討している場合、登録だけでも早めに済ませておくことをおすすめします。
ランサーズ
ランサーズは、日本最大級のクラウドソーシングサービスです。
Webデザイン案件が多くあり、デザインからコーディングスキルまで求められます。後に紹介するクラウドワークスよりも取り扱い案件数が10万件近く多いため、フリーランス駆け出しの方から高スキルの方まで、幅広い案件を探すことができます。
クラウドワークス
クラウドワークスも、ランサーズと並ぶ二大クラウドソーシングサービスです。
スキルが高く、質の高いフリーランス向けの案件がランサーズよりも多いという特徴があります。
スキルを求められる案件ほど単価も高くなるため、自分のスキルに合わせてランサーズと併用するのが良いでしょう。
ココナラ
ココナラは、専門的なスキルを活かしたサービスを提供できるクラウドソーシングプラットフォームです。
Webデザインだけでなく、ロゴ作成やイラスト制作、動画編集など幅広いクリエイティブな案件が豊富に揃っています。初心者からプロフェッショナルまで、自分のスキルに合った案件を見つけやすいのが特徴です。さらに、ユーザー同士の評価システムが整っており、信頼度を高めることで高単価案件の受注にも繋がりやすくなっています。
安定して案件を受注するために付加価値を身につけよう
ただデザインができるだけでは、高単価を狙えません。
Webデザイナーとして、稼ぎたいのであれば、デザイン以外の強みを掛け合わせることが必要になってきます。
具体的にはマーケティング知識、プログラミング、UI/UXデザイン経験など、プラスアルファのスキルを持っているデザイナーは平均より年収が高くなります。
たとえば、Webサイト制作をメインに受注するのであれば、SEOなどWebマーケティングの知識を身につけましょう。
これらのスキルを習得しておけば、SEOに強いサイト、集客や売り上げを意識したサイトを制作できます。
他にも、特定の業界・領域の知識や経験が豊富なデザイナーになることで差別化を図ることができます。
このように、「自分にしかできない」価値を提供してクライアントの要望に応えることができると、フリーランスでも安定して仕事を確保できるでしょう。
付加価値の高いデザイナーが身に付けているスキルについては「Webデザイナースキルセット一覧!将来性高いスキルと最低限必要なスキル」の記事で紹介しております。
SNSの活用も仕事獲得に有効です
また、近年においては、フリーランスWebデザイナーにとってSNSは仕事獲得に非常に有効なツールです。SNSを活用することで、以下のような利点があります。
セルフブランディングの機会
SNSを通じて自身の作品やスキルを効果的に発信し、独自のブランドを構築できます。最新のトレンドや技術に関する情報を共有することで、専門性の高いデザイナーとしてのイメージを確立することが可能です。
案件獲得の可能性向上
日々の投稿が潜在的なクライアントの目に留まり、直接仕事の依頼につながる可能性があるでしょう。また、他のフリーランサーからの紹介や、求人募集への応募など、様々な形で案件獲得のチャンスが生まれます。
ネットワーキングの拡大
同業者や関連業界の人々とつながることで、協力関係を築いたり、仕事を分担したりする機会が増えます。より大規模なプロジェクトにも対応しやすくなるでしょう。
モチベーション維持と学習
他のデザイナーの作品や活動を見ることで刺激を受け、モチベーションを保つことができます。また、業界の実績者が共有する知見やノウハウから学ぶことも可能です。
フリーランスWebデザイナーに向いている人とは
さて、ここまでフリーランスの働き方や年収についてお伝えしました。
フリーランスは、自由な働き方が魅力的ですが、その分向き不向きがあります。
ここでは、フリーランスのWebデザイナーに向いている人の特徴についてまとめています。
自己管理能力のある人
働く場所も、時間も、すべて自分で決められるフリーランスは、自己管理能力が求められます。
フリーランスにとって最も大切なことは、納期を守ること。
納期遅れをしていると、信頼も仕事も失います。
独立心旺盛な人
フリーランスは自由で羨ましがられることが多いですが、会社に所属している時よりも自分で処理しなければならない雑務が多くなり、周囲が思っているほど気楽ではない場合もあります。
そのような部分も含め、会社に所属していると携われないような案件や仕事量をこなしていきたい、自分の働き方は自分で決めたいという強い意志を持っている人はフリーランスの働き方が性に合うでしょう。
営業力のある人
営業上手なフリーランスは、どんどん案件を取得し、ガンガン売上を伸ばします。
フリーランスのWebデザイナーとして働くのであれば、営業用のポートフォリオは必須です。
独立する前に作っておきましょう。
また、ポートフォリオを作るときは、守秘義務などに注意してください。
営業するにあたっては、どのような作品が作れるのか、自分の良さと強みを相手に伝えることが大切です。
ポートフォリオの作り方は一目置かれるWebデザイナーのポートフォリオ!作り方や注意点について解説をご覧ください。
コミュニケーション能力の高い人
フリーランスのWebデザイナーは、クライアントやWebディレクター・プロデューサー等の他の担当者と直接やり取りする機会が多くなるため、クライアントのニーズを正確に理解し、自分のアイデアを効果的に伝える能力が求められます。
また、プロジェクトの進捗状況を適切に報告したり、締め切りや予算について交渉したりする場面も多いため、円滑なコミュニケーション能力は不可欠です。
ストレス耐性の高い人
フリーランスの仕事には、収入の不安定さやクライアントとの折衝など、様々なストレス要因があります。また、締め切りに追われる場面も多くあります。このような状況下でも冷静に対応し、質の高い仕事を継続して提供できる精神力が必要です。
ストレス耐性が高く、困難な状況でも前向きに取り組める人は、フリーランスWebデザイナーとして長く活躍できるでしょう。
スキルアップに意欲的な人
Webデザインの分野は技術の進歩が速く、常に新しいトレンドや技術が生まれています。フリーランスとして成功するためには、自ら積極的に学び、スキルを磨き続ける姿勢が重要です。
新しいデザインツールやコーディング言語、UX/UIの最新トレンドなどを常にキャッチアップし、自己投資を惜しまない人がフリーランスWebデザイナーとして成功しやすいでしょう。
【関連記事】Webデザイナーに向いてる人・向いてない人は?それぞれの特徴を解説
フリーランスWebデザイナーになる時に準備したいこと
フリーランスとして働くことを決めた場合、何か必要な手続きはあるのでしょうか。
税務署に開業届を提出したら、誰でもフリーランス(個人事業主)になれます。ここでは、フリーランスに必要な書類、事前に準備すべきことをまとめています。
税務署に開業届と青色申告承認申請書を出そう
フリーランスとして開業する場合、「個人事業の開業・廃業等届出書(開業届)」の提出が必要です。
事業を開始してから1ヶ月以内に、管轄の税務署に提出しましょう。
開業届と一緒に「青色申告承認申請書」も提出することをおすすめします。
青色申告は、最大65万円の控除が受けられるなど、節税対策にもなります。
中には「そんなに稼げる自信がないのに青色申告は手間ばかりかかりそう…」「副業でフリーランス案件を受注したい」という方もいるでしょう。
その場合は白色申告を行います。
こちらは事前に申請書を提出する必要がなく、青色よりも申請が簡易的になります。
ただし、フリーランスとして稼いだ年収が300万程度になりそうな方は青色申告の方が受けられる恩恵が大きくなります。
また、青色申告の場合は赤字や事業収入が少ない場合に損失を繰り越すことで所得税を相殺できるといった税制優遇を受けられるなどのメリットもあるため、収入が少ないからといって白色申請の方が良いとも限らないことを覚えておきましょう。
ちなみに、国税庁が運営するオンラインサービスe-Taxから、開業届・青色申告承認申請書を提出することも可能です。
このとき、マイナンバーカードとICカードリーダライタが必要になるので合わせて用意しておくと便利です。
2ヶ月分の生活費を貯めておくと安心
フリーランスは、収入が不安定です。
たとえば、1月に案件を受注したとしても、1月末請求(2月末支払い)できるとは限りません。
報酬が振り込まれるのは数ヶ月後、なんてこともザラにあります。
収入がなくとも、家賃や光熱費、年金の支払いは毎月やってくるので、少なくとも2ヶ月分の生活費を貯めておくと安心です。
必要であれば独立前にクレジットカード作成と引っ越しを済ませる
フリーランスになる前に、クレジットカードを作っておきましょう。
会社を辞めると、クレジットカードの審査に通りにくくなります。
また、同様にマンションを借りるときの入居審査も通りにくくなるので、引越しを検討している場合は会社を辞める前のタイミングに済ませることをおすすめします。
契約書や見積書のテンプレート作成
クライアントとの取引を円滑に進めるために、契約書や見積書のテンプレートを事前に準備しておくことをおすすめします。これらの書類には、仕事の範囲、納期、報酬、著作権の取り扱いなどの重要な項目を含めましょう。
法的な知識が不安な場合は、弁護士や先輩フリーランサーにアドバイスを求めるのも良いでしょう。
健康保険と年金の手続き
会社を辞めてフリーランスになると、健康保険と年金の扱いが変わります。国民健康保険への加入手続きや、国民年金の支払い方法の確認を忘れずに行いましょう。
また、将来的な保障を考えて、民間の保険加入も検討すると良いでしょう。
フリーランスとして働けるか不安な人は在宅の副業から試してみよう
企業に属さず、自分一人で案件を受注する働き方は裁量があり憧れる人が多い一方、「本当に自分でもできるかな…」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。
いきなりフリーランスになるのは怖い、という方はまずは副業の形で仕事を受注することから始めてみるのをおすすめします。
フリーランスの働き方がイメージできるようになります。
副業の形でも安定的に仕事を受注できるイメージが持てたり、仕事量やスケジュールを一人で管理する働き方に自信が持てるようになったら本格的にフリーランスとして独立するのもありです。
まとめ|生活基盤の安定と案件受注の見通しが立ってからフリーランスになろう
フリーランスになるときは、生活基盤を安定させられるよう、仕事の確保先などビジョンが固まってから独立することをおすすめします。
独立を悩むのであれば、正社員として転職し、キャリアアップをはかるのも一つの選択肢です。
スキルアップしておくと、後々フリーランスになったとき高単価案件が取得できるようになるでしょう。
フリーランスとして長く活躍するためには、デザインスキルだけでなく、マーケティングの知識、ディレクション経験などの付加価値を身につけることが大切です。
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