
独学でWebデザイナーを目指す!必要なスキルから勉強方法まで
- 更新日 : 2024/11/15

Webデザイナーになりたいとは思うものの、スクールに行くのは時間や費用の事情で厳しい方もいるかと思います。
そういった方々が検討するのが「独学によるスキルの修得」ではないでしょうか。
Webデザイナーは、きちんとした学習ステップを踏めば、未経験でも就職・転職が可能です。
そこで本記事では
・独学でWebデザイナーになるための注意点
・独学でつけておくべきスキル
・独学でWebデザインを勉強するために用意すべきもの
について解説します。
ぜひ、Webデザイナーとしての1歩を踏み出しましょう。


独学でWebデザイナーになるにはモチベーション維持が重要
独学でWebデザイナーになることは、十分に可能です。
ただし、これから独学を始める方に必ず知っておいてほしいことがあります。
それは、モチベーションの維持が最も大事ということです。
当然ながら自分の意欲をうまくコントロールできなければ、挫折しやすくなってしまいます。
特に未経験でコーディングの勉強を始めてみると、英語や見たことのないルールの羅列に苦手意識や拒否反応を起こしてしまう人もいます。
また、初心者は「分からないことが分からない」という状態に陥りやすいです。どうすれば自分の疑問を解決できるのかが分からず、理解度が高まらない状態が続くとなると、なかなか次へ進めず勉強へのやる気が下がってしまう恐れがあります。
スクールなどに通えば場合は同じ志を持つ友人に相談したり講師に質問できるため、モチベーションの維持はしやすくなるでしょう。
しかし、独学の場合は孤独な戦いです。困難に直面した時に勉強を諦めてしまうリスクが高いということを理解しておきましょう。
独学でWebデザイナーを目指すには、明確な目標と計画が必要
では、本題に移りましょう。
繰り返しお伝えしていますが、独学でWebデザイナーを目指すことは可能です!
ただし、
・企業が欲しているデザイナー像はどんなものか
・今の自分に足りないものは何か
・何から優先的に学ぶべきか
といった点を明確にし、計画的に勉強をしないまでには、Webデザイナーとして働くのは難しいです。
最近はWeb業界が成長していることもあり、デザイナーに任せたい案件数が非常に増えてきました。そのため、「未経験」であっても積極的に採用し、人手不足を解消しようとする企業も増えています。
独学でWebデザイナーを目指す方々も、スキルを習得した後ははこの「未経験可」「初心者歓迎」の求人へ応募したいと考えているのではないでしょうか。
しかし、このような求人を出している企業が求めているのは
つきっきりで先輩社員が指導しなくても、なんとか任された業務を進められる人材
都度分からなくなったら質問をして、修正対応ができる力を持った人材
です。
これまでデザイナーとして働いたことはなくてもいいのです。
ですが、独学でデザインの勉強をしている方や趣味でサイトやアプリを作ったことがある方など、「デザイナーとして働くための基礎的な知識と制作経験がある人」を欲しているのです。
しかし、怖気付く必要はありません。
なぜなら、Webデザイナーとして最低限求められるスキルは意欲があれば必ず習得できるレベルのものだからです。デザイン知識・制作経験ゼロの未経験であっても、大丈夫です。
ですが、やみくもにデザインの勉強をしてしまっては非効率的で、学習が成果に結びつきにくいのは目に見えているでしょう。何をどのような順序で勉強するか、目標のある学習計画を作りましょう。
次項から、独学で学ぶべき事柄をお伝えします。
独学でWebデザイナーになるために必須となるスキルはデザイン・HTML/ CSS
Webデザイナーになるために必要なスキルのレベル感は「簡単なWebサイトを一通り制作できる」ことが目安となります。
設計からデザイン、コーディングを含んだ「Web制作の一連の流れを理解できる状態」が理想です。
そこまで独学で身につけることができれば、現場でも基本的な業務は任せてもらえるでしょう。
つまり、「独学(ひとり)でもWebサイトを制作できるスキルを身につけた状態」が最終目標です。
Webサイトを制作するために最低限必要なスキルは以下の2つです。
- デザイン・デザインソフトの操作
- HTML/ CSS知識
それぞれどのようなスキルなのか簡単に説明します。
デザイン・ソフトウェアに関する知識
Webデザインを行う上で不可欠なのは、ソフトウェアに関する知識です。
デザイナーの必須ソフトウェアともいえるのが、Adobe Systemsが提供しているPhotoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)です。
デザインの仕事をしていない人でも、Webサイトやパソコンに興味があれば一度は聞いたことがあるかもしれません。
Photoshopは主にドットの集合で書かれた画像(ラスター画像)の処理に用いるソフトウェアです。
写真の加工などにも広く使われています。
Webサイトを華麗なデザインにしていく上できれいな画像が必須であり、それゆえWebデザインといえばまずPhotoshopといっても過言ではありません。
Illustratorは、主に直線や曲線など、数式で描かれる線によって形成される画像(ベクター画像)の作成や編集に用いるソフトウェアです。
ロゴやボタンなどのさまざまなオブジェクト、さらにはイラストの作成に欠かせないため、こちらもPhotoshopと同様にWebデザイナーを目指すのであれば必ず押さえておきたいソフトウェアです。
なお、デザインに関するソフトウェアを扱う上で、これらの操作方法だけでなくカラーやフォント、または各オブジェクトの配置といったビジュアルに関する知識なども必要不可欠です。
コーディング・言語に関する知識
Webデザイナーを目指す上で、重要なのがコーディングに関する知識やスキルです。
どのようなWebサイトであれ、必ずコードを書いて作成する必要があります。
コードを書くにはHTMLやCSSなどの知識を使います。Webデザイナーになるためには少なくとも、このふたつの言語の理解が必要となります。
マーケティングやJavaScriptの知識があると幅が広がる
マーケティングやJavaScriptに関する知識も、さらなる高みを目指すためには習得できるといいでしょう。
これらは簡単なWebページの制作では必ずしも必要にはなりませんが、webデザイナーとして働き始めた後に活用する機会は多く、これらがあると業務の幅が広がります。
クライアントがWebサイトを作成する目的のひとつに「集客」が挙げられます。
そのため、Webデザイナーはクライアントの幅広い要望に応えることが求められます。
・検索エンジン結果の上位に表示させるためのSEOスキル
・広告で利用するランディングページについての知識
など、Webマーケティングに関する知識があると施策の理解もしやすいですし、自分が企画提案する際にも役立ちます。クライアントともスムーズなコミュニケーションができるようになるでしょう。
JavaScriptは3Dアニメーションやマルチメディアの管理といった、サイト上で複雑な動作をさせるときに使用する言語です。
JavaScriptを活用することで、HTML/CSSのみの静的なページよりもユーザーから好かれるWebデザインを設計できます。
ただし、JavaScriptの記述はプログラミング初心者の方にとって苦戦しがちなポイントです。
そこで、jQueryと呼ばれるjavaScriptをより簡単に記述できるようにしたオプション機能を予め理解しておきましょう。そうすることで、短いコード記述で思い通りのサイトを実装できます。
補足ですが、ユーザーの目に触れ、使用する部分のデザインを「UIデザイン」と呼びます。JavaScriptを上手く使うとより良いUIを設計できます。
これから独学でWebデザイナーになる方にとっては後々増やせばいい知識ではありますが、気になる方は「WebデザイナーとUIデザイナーの違いとは?|仕事内容や必要なスキルを比較」」という記事も併せてご覧ください。
独学にかかる期間は早くて4ヶ月、忙しい人は1年近くかかる
これらの知識を一通り学ぶために必要なおおよその時間は、以下の通りだと言われています。
・WEBリテラシー(WEBに関する一般的な知識)「40〜50時間」
・Photoshopの使い方 「30〜40時間」
・Illustratorの使い方 「30〜40時間」
・HTML 「80〜100時間」
・CSS 「80〜100時間」
・JavaScript/jQuery 「500時間〜600時間」(余力がある人)
・WEBデザインとその質を上げる勉強 「上限なし」
その上で、フリーターや求職中で1日8時間、週5日勉強に使えるというフルコミット型の方であれば4~8ヶ月かかると想定されます。
仕事をしていて隙間時間でしか勉強ができない方の場合は1日の勉強時間を2時間と仮定した場合、8~12ヶ月かかるでしょう。
ただし、こちらの概算は勉強スタイルを確立するまでにかかる時間や、自分でわからないことを調べるのにかかったロスの時間も含まれています。
そのため、Webデザイナーになるためひ学ぶべき項目さえおさえればもっと短期間で効率的に勉強を進めることができます。
独学でWebデザイナーになるならパソコン・イラストソフト・エディターの準備を
Webデザイナーになるための勉強はパソコンさえあれば誰でもできると思っていませんか?
確かにパソコンは必需品です。だからこそスペックをチェックしないと勉強が思うように進まない恐れもあります。
また、パソコンだけでなくイラストソフトやエディターも必須です。
- パソコン
- イラストソフト
- エディター
の3点は、Webデザイナーになった後も使うものなので、独学でスキルを習得するうちからより良いものを揃えていきましょう。
独学でWebデザイナーになるために、メモリがあるパソコンを用意しよう
PhotoshopやIllustratorを快適に使用するためには、ある程度の性能のあるパソコンの購入が必要になります。
特にデザイン・コーディング・サイト検証などを同時進行で行う可能性がある場合、メモリが足りないとパソコンの動作が遅くなってしまいます。
後からメモリを増設しなくても済むよう、前もって確認しておきましょう。
具体的なスペックは以下です。
・CPU:Intel Core i5以上推奨
・メモリ:16GB
・ハードディスク:500GB以上
・OS:Windows10もしくはiOS最新版(強いこだわりがない場合Macが無難でおすすめ)
・モニター:20インチ以上、フルHD(1920×1080)
デザインソフトはPhotoshopとIllustratorの2つを用意
Webデザイナーとして走り出すには、Photoshop、Illustratorの2つをインストールしておくと良いでしょう。
この時、Adobe Creative Cloudのコンプリートプランを契約するとプロトタイプの作成に便利なAdobe XDやホームページの制作編集管理が行えるDreamweaverなどのAdobeソフトも使えるため、実際にWebデザイナーとして働き始めてからも重宝するでしょう。
ただし、こちらのプランは1年契約で65,760円と決して安くはありません。
金銭的に厳しい場合はPhotoshopだけ使えるようにフォトプランを契約しましょう。Photoshop単体でも大体の作業は行えますし、月額980円(税別)から利用可能です。
・Photoshopの特徴・レビュー紹介ページ
・Illustratorの特徴・レビュー紹介ページ
無料で利用できるテキストエディタ
コーディング、プログラミングの勉強を行う場合に使うのがテキストエディタです。
もちろんデフォルトで用意されているメモ帳やテキストエディタのようなアプリケーションを利用しても問題ありませんが、プログラミング用のエディタを使った方が快適に作業を進められたり便利な機能を使うことができます。
Windows、Macのどちらでも利用できておすすめなのはAtomです。
便利なプラグインが多く、エディターのインターフェースが見やすいため初心者でもすぐに慣れることができます。
インターフェースは日本語じゃないとわかりにくいという方はTeraPadの使用がおすすめです。
Windows専用のテキストエディターですが、国産エディターのため説明文など全て日本語で記載されています。
スキル別:独学でどのレベルまで学べばいい?勉強方法を解説
今度は実際に必要なスキルをどのレベルまでできるようにすればいいのか、具体的な勉強法を交えて紹介します。
独学で習得する順序はコーディング→デザインソフト→デザイン
勉強する順番ですが、最初にコーディングに触れてからデザインの勉強をするのがおすすめです。
なぜなら、サイト制作の仕組みを理解した状態でデザインを勉強する方が、使い勝手のいいデザインを考えやすくなるためです。
また、Webデザイナーとしての適性を自分が持っているか判断する材料としてもコーディングが一番わかりやすいという理由があります。
現場で働いているデザイナーでも、コーディングに苦手意識を持っている人は多くいます。Webデザイナーを目指して挫折する人の多くがつまづいてしまうのです。
デザインソフトなど高価なものを揃えたのに、コーディングで挫折して結局勉強せずじまいという事態は避けたいですよね。そのためにも最初にコーディングに触れてみて、Webデザイナーとしての自身の適正を確認してみると良いでしょう。
独学でHTML/CSSを習得!まずはシンプルなページを作成しよう
HTMLはWebページを制作するためのマークアップ言語です。
ページに表示する文字や画像、リンクなど文書の構造を指定する役割を担います。
一方、CSSはWebページのスタイルを指定するものです。レイアウトやデザインの調整はCSSで行うことが主流です。
HTMLとCSSは言語の中でも最も基礎的なものであるため、短期集中で学ぶのが一番良いでしょう。
具体的には
・floatを用いた画像の並置
・問い合わせフォームの設置
など、シンプルなサイトを構築するために必要な機能を実装できるくらいのレベルまで仕上げれば十分です。
CSSについては
・border-radiusプロパティを活用して角の丸い枠を作くる方法
・text-shadowプロパティやbox-shadowプロパティを駆使して文字やボックスに影をつける方法
なども押さえておけると望ましいです。
まずは参考書とオンラインの学習ツールを活用しながら知識のインプットを行いましょう。
その後参考とするWebサイトを3~5つ程度、見た目通りにコーディングしてアウトプットを行うのがおすすめです。
Google Chromeの開発者ツールでサイトのコーディングを確認できます。答え合わせはもちろん、「このサイトのここの表現はどうやってコーディングしているんだろう?」と気になった時に確認してみるクセをつけましょう。
独学ではデザインソフトは基礎的な機能を把握し、簡単な画像編集を覚えよう
Webサイトのデザイン業務において最も重要になるのがPhotoshopになります。
サイトやバナーのデザインをするときに使うため、使用頻度が最も高くなるソフトではないでしょうか。
Photoshopは慣れれば簡単に操作できるようになります。最初のうちはいろんなツールやメニューバーを選択肢して、どこに何が配置されているか覚えるところから始めましょう。
中でもおさえておきたい機能は6つです。
- 選択範囲と画像の操作
- レイヤー
- ブラシ・シェイプ・グラデーション
- テキストツール
- マスク
- 色調補正とレタッチ
の基礎的な使い方が理解できれば良いでしょう。
Photoshopについては、実際にツールを使って試しながら覚えるのが学習の近道です。
わからないことが出てきた時に都度ネットで検索するか、Photoshopのチュートリアルページを確認しましょう。分かりやすく解説されているため、十分に解決できます。
Photoshop同様、Webデザインの現場で多用されるIllustratorについても
・ベタやグラデーションのオブジェクト作成
・アウトライン化で形を変える
といったごく簡単な操作が出来るようになっていれば問題ありません。
中には1日でも早くWebデザイナーとして働きたいという方もいらっしゃるかもしれませんが、もし効率的に勉強したいのであれば、Photoshopに絞って勉強しても良いでしょう。
なぜなら、現場でもPhotoshopを使う場面の方が多いためです。
また、Illustratorを使用する上で苦戦する方が多いベジェ曲線については、アイコンやイラスト作成を重点的に行いたい方でなければ保留しても問題ありません。
・Photoshopの特徴・レビュー紹介ページ
独学でWebデザイナーを目指す方は「良いデザイン」に触れ、真似るのが効果的
未経験のうちはどんなデザインが「良い」のか、言葉で説明することは難しいと思います。
デザイナーとして活躍するためには感覚とセンスの良さが問われるように見るかもしれません。ですが、実は良いデザインほど論理的な根拠に基づいて設計されていることが多いのです。そのため、「なぜこのデザインが良いのか」を深く分析し、理解する力が求められます。
まずは、デザインの基礎知識を本やインターネットから学びましょう。その後は出来るだけたくさんの良いデザインに触れることが重要です。
自分が憧れているデザイナーの作品やギャラリーサイトを見るのもいいですね。
また、日々の生活で溢れているデザインからも学べることはたくさん存在します。
・どうしてその作品に心を惹かれたのか
・どこがこのデザインのアクセントなのか
を自分なりに考えるクセをつけることで、デザインを見る目を養うことができます。
良いデザインの構成要素をインプットしたら、今度はWebデザインのトレースでアウトプットの練習です。
デザインを受け取る側に立った時と、相手に伝える側に立った時では同じデザインを見ても気になる点が異なってくるでしょう。
・どうしたらこちらの意図が相手に伝わるのか
・なぜこのデザインが良いのか
を試行錯誤を繰り返しながら考えることが重要です。
インプットとアウトプットを重ね、自分の引き出しを増しましょう。
一通り独学で把握したら実際にサイトを制作してみる
一通りデザインの実装方法を学んだら、Webサイト制作に挑戦しましょう。これまで学んだ知識を元にデザインからコーディングまで一通り行ってみましょう。
方法としては、架空のサイト作りとして、必ずサイトのコンセプトとサイトの目的を固めてから構成やワイヤーを固めるようにします。
実際にWebデザイナーとしてサイトを制作することになる時も、必ずクライアントが何かしらの目的を持って制作を依頼しています。目的を達成するためにはどのような構成がいいかを考えて制作すれば、より効果的な練習になります。
ここで制作したWebサイトは後述するポートフォリオでも活用できます。そのため持ちうる力を結集させたものを頑張って作りましょう。
スキル別:独学でのスキル習得に役立つおすすめの書籍5選
独学でも安心して活用できる書籍をスキル別に紹介します。
ここで紹介する書籍はあくまで一例です。
自分にぴったりの一冊を探したい場合は本屋に足を運び、実際に立ち読みをしてどのようなテイストで書かれているのかを確認するのがおすすめです。
同じ事柄が記載されていてもカラフルな紙面なのか、シンプルな記載なのか、写真を多用しているのかなど、本によって様々な工夫が施されており、本との相性によって内容の理解度も変わってくるためです。
コーディングでおすすめの4冊
スラスラわかるHTML&CSSのきほん
実際にWebサイトを制作しながらHTML/CSSの基礎を学べるような内容になっています。
PCサイトだけでなく、スマホ表示にも対応したレスポンシブサイトの制作方法もこれで学ぶことができます。
初心者でも分かりやすいようカラーで図説されているのも取り組みやすいポイントになっています。
1冊ですべて身につくHTML&CSSとWebデザイン入門講座
WebクリエイターボックスのManaがWebサイト制作の定番&旬のスキルを解説した1冊となっています。
こちらの書籍では基本的な制作知識をテク動かしながら学べる点はもちろん、最新のコードの書き方などトレンドを押さえた知識に触れられるのも嬉しいポイントとなっています。
HTML5&CSS3標準デザイン講座
この書籍の良いところは「なぜこの表現をするときにこのようなHTML/CSSを書くのか」といった部分までしっかりと解説されており、ただ見よう見まねで書くのではなく背景知識をしっかり理解した上でコードを書く練習ができることです。
基礎を強固にし一歩先のレベルまで触れてみたい方にとって最適な一冊となっています。
図解! HTML&CSSのツボとコツがゼッタイにわかる本
初心者でも理解しやすいように工夫されており、HTMLとCSSの基礎を学ぶのに適している入門書です。
本書の最大の特徴は、多数のイラスト図解を用いて解説していることでしょう。複雑な概念も視覚的に理解しやすくなっています。
デザインでおすすめの3冊
ノンデザイナーズ・デザインブック
今までデザインに触れてきたことがなく、これからデザインの基礎を学ぼうという方に適した一冊です。
デザインの4つの原則である近接・整列・反復・コントラストを多数の実例を通して学ぶことができます。
非常に分かりやすく、数多くのデザイナーを育ててきた一冊です。
なるほどデザイン
デザインする上で必要な基礎、概念、ルール、プロセスを図解やイラスト、写真などのビジュアルで解説しています。
「目で見て楽しめる」をコンセプトに作られているため、細かい字で堅苦しい説明がされているような本が苦手な人でもとっつきやすい内容となっており、デザインのヒントを得ることができます。
やってはいけないデザイン
デザインの専門家ではないが、仕事や個人的な理由でデザインを行う必要がある人々を対象として書かれた実用的なガイドブックです。
素人デザイナーがよく陥りがちな失敗や「やってはいけない」デザインの例を示し、それらを改善する方法を解説してくれます。
無料オンライン講座・学習ツールを活用するとコスパ・効率共に良い!おすすめ講座3選
最近では無料で質の高い講座をオンラインで提供しているサービスもあります。
独学でスキルを身につけようと考えている人にとって活用しない手はないでしょう。
より実務に近い感覚で学べるため、それだけ習得が早くなるというのが大きなメリットです。
Progate:知識を学んですぐコードを書く実践経験を積める
Progateはプログラミング初学者でも無理なく学習できるサービスです。
各項目で必要な知識を簡潔にレクチャーし、理解できたらそのまますぐに自分の手でコードを書いて練習することができます。
書いたコードの正誤判定もしてくれるため、自習ではなかなか自覚しにくい苦手分野を把握することができ、効率的な勉強ができます。
基礎レッスンであれば無料で受講可能で、月額980円を払うと有料会員登録になり、全てのレベルの受講が可能になります。
リーズナブルに学べるため、基礎レッスンだけでも活用してみてはいかがでしょうか。
ドットインストール:動画でプログラミングを学べる
ドットインストールはプロがコーディングしている様子を見ながら解説を聞くことができる動画サービスです。
動画1本あたり3分程度にまとめられているため、要点を学びたいときやささっと復習したいときに便利です。
ドットインストールは完全無料で利用できるため、いつでもどこでも動画を見て学ぶことができそうです。
Schoo:膨大なオンライン講座を楽しめる。生放送講座は無料で視聴可
生放送形式で自己啓発や英語などさまざまなスキル開発に役立つ動画を公開しているSchooでWebデザインの勉強も可能となっています。
Schooは大手企業や専門領域の第一線で活躍するプロフェッショナルが講師を務めているため、学べる内容も充実。
生放送だけであれば無料で閲覧可能ですが、月額980円を払えばこれまで放送されてきた4,600本の録画動画も見放題となります。
動画の数が圧倒的に多いため、Webデザインに関する動画内容も多種多様に揃っています。
これからのWebの未来やUI/UXデザインなど最先端の情報にも触れることができるため、スキル習得だけでなく知識の幅を広げるのに活用してみてください。
Webデザインを独学で進めることのメリット
ところで、「独学」と言うと選択肢の少ない人が泣く泣く取らなければいけない手段に思えるかもしれませんが、独学でWebデザインを学ぶことには、独学ならではのそれなりのメリットもあるものです。
空いた時間を有効活用できる
忙しい日々の中でも、自分のペースで学習を進められるのが独学の大きな魅力です。通勤時間や休憩時間、就寝前のひととき...そんな隙間時間を使って、少しずつ知識やスキルを積み重ねていけます。
オンライン教材やチュートリアルを活用すれば、スマートフォンやタブレットでいつでもどこでも学習できるので、時間の無駄がありません。
費用を安く済ませられる
独学なら、高額な専門学校や養成講座に通う必要がありません。インターネット上には無料や低価格の優れた学習リソースが豊富にあります。動画講座、eBook、オンラインコミュニティなど、予算に応じて選択できます。
また、必要なソフトウェアも、有料版の購入前に無料のオープンソース版で基礎を学べるので、初期投資を抑えられます。
つまづきポイントを深く理解できる
独学で壁にぶつかった時、自力での解決を目指して問題の本質を掘り下げます。なぜエラーが起きるのか、どうすれば改善できるのか - 試行錯誤の過程で得られる深い理解は、後々の学習や実務で大きな財産となります。
講師から答えをもらうのではなく、自分で考え抜く経験は独学でこそ積めます。
自身に合った学習方法を選択できる
人それぞれ得意な学習スタイルは異なります。独学なら、自分に合った方法で効率よく学べます。視覚的に理解するのが得意な人は動画教材を、じっくり読み込むのが好きな人はテキスト教材を選べます。
また、実践的に学びたい人はプロジェクトベースの学習に、体系的に知識を得たい人は系統立てたカリキュラムに取り組むなど、柔軟に学習方法を選択できます。
Webデザインの独学において気をつけたい注意点
Webデザインを独学で進めようと決めた際、事前に意識しておきたいポイントについてもご紹介します。
ある程度の期間が必要であることを心得ておく
Webデザインは一朝一夕でマスターできるものではありません。基礎的なHTMLやCSSから始まり、レスポンシブデザイン、ユーザーインターフェース設計、さらにはJavaScriptやフレームワークの活用まで、学ぶべき内容は多岐にわたります。
焦らずに、着実に進歩していくことが大切です。短期間での習得を目指すのではなく、3ヶ月、半年、1年といった長期的な視点で学習計画を立てましょう。日々の小さな進歩が、やがて大きな成長につながります。
質問をできる相手や環境を用意する
独学でも、全てを一人で解決する必要はありません。疑問点や行き詰まりを感じたときに相談できる相手や環境を持つことが重要です。
オンラインのWebデザインコミュニティに参加したり、SNSで同じ志を持つ仲間とつながったりすることで、質問や情報交換の場を確保できます。また、定期的に開催されるWebデザイン関連のミートアップやイベントに参加するのも良いでしょう。経験者からアドバイスをもらえる機会は、独学の大きな助けとなります。
作業環境の整備を怠らない
独学では自己管理が全てです。作業効率を最大限に高められる環境作りが必須となります。ディスプレイの配置、キーボードやマウスの選定、デスクの整理整頓など、細かな作業環境の調整も重要な要素です。
また、バックアップ体制の構築や、バージョン管理の習慣化など、トラブル対策も欠かせません。快適な作業環境は学習効率に直結します。
インプットのみに頼らない
Webデザインの知識を得るだけでなく、実際に手を動かして制作することが極めて重要です。理論と実践のバランスを取ることで、より深い理解と実践的なスキルが身につきます。
学んだことを即座に適用する習慣をつけましょう。例えば、新しいCSSプロパティを学んだら、すぐに自分のポートフォリオの中に組み込んでみる。または、架空のクライアントのためのWebサイトを作成するなど、実践的な課題に取り組むことで、スキルを磨いていけます。
最新情報の収集を怠らない
Webデザインの世界は急速に進化しています。新しい技術やトレンド、ツールが次々と登場するため、常に最新の情報をキャッチアップすることが欠かせません。
定期的にWebデザイン関連のブログやニュースサイトをチェックしたり、業界に詳しいインフルエンサーのSNSをフォローしたりすることで、最新のトレンドや技術動向を把握できます。また、オンラインの勉強会やウェビナーに参加するのも効果的です。
独学で制作したサイトやクリエイティブをポートフォリオに生かして求人に応募しよう
基礎的なスキルを身につけ簡単なWebサイトを作れるようになったら、ポートフォリオの制作に着手しましょう。
ポートフォリオは求人に応募する際に自分の現在のスキルや制作実績を正しく伝えるための重要な判断材料です。そのため、余裕を持って準備しておくことをおすすめします。
ポートフォリオの作り方は大きく分けて
- PowerPointを使用して作成する方法
- Webサイト制作サービスを使って作成する方法
の2つがあります。
どちらもで、自分にあった方法で準備しましょう。
ちなみに、未経験者の場合はクオリティや完成度以上に「ポートフォリオ用にサイトを一つ完成させた」という事実自体がスキル評価に繋がる可能性が非常に高く、門戸を開く企業の数も増えると考えられるため積極的にポートフォリオサイトを制作することをおすすめします。
なお、詳しいポートフォリオの作成方法は「一目置かれるWebデザイナーのポートフォリオ!作り方や注意点について解説」で解説しておりますので合わせてご覧ください。
・PowerPointの特徴・レビュー紹介ページ
・Webサイト制作サービスの比較・紹介ページ
独学で勉強するのは厳しいと感じたらスクールの検討を
記事の冒頭でもお伝えした通り、独学は勉強のスケジュールを始め、全て自分一人で情報収集を行って進める必要があります。
そのため途中で挫折してしまう人も少なくはありません。
これまでの章で紹介してきた流れを踏まえ、「自分に独学は難しいかも」と感じた方は、別の方法でWebデザイナーを目指すことも検討しましょう。
代表的な方法にはスクールに通って勉強する方法があります。
スクールでは現役デザイナーの講師から体系的に知識を学ぶことができます。また、目的別に最適なカリキュラムが用意されているため、通学する時間をしっかり確保できるのであればおすすめできる方法です。
以下に、Webデザイナーを目指す方におすすめのスクールをいくつかご紹介します。
インターネットアカデミー
インターネットアカデミーは、Webデザイナーを目指す方に向けた多様なコースを提供しているスクールです。受講者は通学とオンラインの両方から選択可能で、ライフスタイルに合わせた学習ができます。
就職や転職を目指す方に対して、企業紹介やキャリアサポートが充実しています。卒業生の転職成功実績も豊富で、特に未経験者にとっては心強いサポートがあります。
WEBCOACH
WEBCOACH(ウェブコーチ)は、未経験者からWebデザイナー、Webライター、Webマーケター、コーダーなどのスキルを学ぶためのオンラインスクールです。現役フリーランスのコーチによる個別指導が行われ、受講者のペースに合わせたカリキュラムが提供されます。
24時間いつでもLINEでコーチに質問できる体制が整っており、安心して学習を進めることができます。
テックアカデミー
テックアカデミーは、オンラインでプログラミングやWebデザインを学ぶためのスクールで、特に副業や転職を目指す方に人気があります。
現役エンジニアからの個別指導が受けられ、学習中の疑問や不明点をチャットやビデオ通話で何度でも質問できます。このような充実したサポート体制により、実践的なスキルを効率的に習得できます。
DMM WEB CAMP
DMM WEBCAMPは、DMMが運営するオンラインプログラミングスクールで、学習目的や適性に応じて選べる豊富なコースを提供しています。最短3ヶ月で転職を目指す短期集中コースがあり、未経験者でもプログラミングの基礎から実務に必要なスキルまで学ぶことができます。
卒業後も技術力を磨くための「卒業生コミュニティ」が提供されており、継続的な学習が可能です。
意欲があれば独学でもwebデザイナーになれる
以上、独学でWebデザイナーを目指すために知っておきたいことを紹介しました。
Webデザイナーになるための勉強は専門的な知識が多く、何から手をつけたらいいかわからず焦ってしまうかもしれません。
ですが、本記事で紹介したように、
・求められるスキルとレベル感を把握
・どのような勉強法が効果的かさえ知る
・着実に努力していく
といったステップを重ねていけば、独学でもWebデザイナーになることは可能です。
今は書籍やオンライン講座、個人ブログなど勉強に役立つコンテンツが非常にあふれている時代です。上手に情報収集をしながら独学を楽しむことも大事になります。
ぜひ、本記事を参考にWebデザイナーを目指していただけましたら幸いです。
また、未経験からWebデザイナーになるためのロードマップについては、
こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
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「WEBデザイナーはコーティングができないと厳しい?|必要性や勉強法を解説」
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【3名同時募集】若手中途Webデザイナー募集(未経験応相談)
私たちセルインタラクティブは、お客さんと同じ目線に立って 企画提案・デザイン・開発の全てを自分たちで手がけ、お客さんと一緒にアイデアを形にするクリエイティブカンパニーです。 すべての仕事において共通している思いは、 “価値を見つけ、つくり、高め、つなげる。そして、ファンを増やす。” ということ。 お客さんの依頼や問題の根本から見つめて最適なクリエイティブで解決することで、 最終的にはお客さんのファン・私たちのファンを、一人でも多く増やしていくことを目指しています。 中小企業〜大手企業のWebサイトをはじめ、展示施設のインタラクティブコンテンツ等変化の激しいデジタル領域での表現を強みとしつつ、 アーティストのMV制作、VI/CIやグラフィック制作など、 若い会社でありながら徐々に領域を広げ、 幅広いクリエティブで、クオリティを追求し、進化し続けています。 そんな私たちの考えに共感し、デザインやクリエイティブの力を信じる仲間を募集します。 ■業務内容 企画提案から納品まで、裁量を持って担当していただきます。 お客さんの顔が見え、仕事の上流から関わることができるため、 クリエイティブによる本質的な課題解決にコミットしていただけます。 ・調査、企画提案 ・見積もり&スケジュール作成 ・打ち合わせ ・クリエイティブワーク(Webデザイン、映像、アプリケーションetc) ・ディレクション業務(コーディング、撮影、コピーライティングetc) 上記の他にも、あなた自身のスキルや、興味、経験、志向を業務に活かしていただけます。 ・映像撮影、編集 ・モーショングラフィック ・イラストレーション ・コピーライティング ・3DCG 等
- 神奈川
- 新卒 / 中途
- 320万~500万
【中途採用:デザイナー】9割以上が直クライアント案件。多種多様なデザインを。
BtoC、BtoB問わず、様々なクライアントの各種制作におけるデザイン業務をお任せいたします。 ブランディングから携わることやプロモーションから依頼される案件もあり、デザイン業務だけでなく、企画提案から関わることができます。 クライアントとは直取引がほとんどのため、お客様との打ち合わせにも参加していただきます。 ご自身でのデザイン業務の他に、社外のパートナー(印刷会社やコーダー、カメラマンやライターなど)への指示出しも行いつつ、進めていただきます。 取り扱う媒体は多岐にわたりますので、様々な分野に関わり経験を積むことが可能です。 クライアントは有名アパレルメーカーをはじめ、コスメや食品、エンタメ関連など、お客様とのコミュニケーションを重視し、信頼関係を築きます。 流行に敏感でトレンドを意識している方にとてもおすすめです! 【具体的な業務内容】 ・デザイン制作 ・撮影ディレクション(立ち合いあり) ・お客様との打ち合わせ 【主な制作物】 ・WEBサイト ・ランディングページ ・パンフレット ・パッケージ ・広告 ・DM ・フライヤー ・動画 ・ブランディング
- 東京
- 中途
- 330万~500万
なぜつくるのか、から考えてデザインする。熱いビジョンを持ったデザイナー募集
nideのデザイナーにはWEBサイトをはじめ、 グラフィック広告や映像にいたるまで、ジャンルレスにデザインを手がけていただきます。 クライアントが望むものをただつくるだけでなく、私たちを含めた生活者のインサイトを見極めて、 多角的な視野で複数の解決策を提案することが私たちのモットー。 アウトプットを限定しない依頼や、相談段階からの依頼を受けることもあります。 特に近年では、企業や製品、サービスがもつべきブランドの中核概念の策定からビジュアルデザインまでを総合的に支援するプロジェクトも増えています。
- 東京
- 中途 / 契約
- 330万~550万