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UXデザイナーとは?仕事内容と求められるスキル、年収などを徹底解説 | MOREWORKS

  • 更新日 : 2024/10/15

UXデザイナーは、人の体験を設計する広義のデザイナーのことを言います。

数値化できない「感情」や「体験」をデザインするためAIに代替されにくく、今後ますます活躍すると考えられます。

・Webデザイナーとして今後も活躍したい人
・より社会に必要とされるWebデザイナーになりたい人
・デザイナーとしての年収をあげて稼ぎたい人

にとって非常に有効なキャリア選択肢です。

そこで本記事では、UXの定義をおさらいするとともに、UIデザインとの違いと、UXデザイナーの業務内容や年収、求められるスキルを徹底解説します。

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UXデザイナーの役割とは

UXデザイナーの役割は、ユーザーの「使いやすい」「楽しい」「心地よい」を実現できるようにWebサイトを構築することです。

UXは、それぞれどこからどこまでの領域を指すのか区別が難しい面もあります。
しかし厳密には、この2つには「良いUIがあるから良いUXが生まれる」という相互関係があります。

UXとは、ユーザーがサービスを通して得る体験のこと

UXとは、UserExperience(ユーザーエクスペリエンス)の略で、ユーザーがWebサイトに触れて得られる経験や体験を指す言葉です。

訪れたWebサイトのUI(デザインやフォント、ボタンなど)が使いやすいものである場合に得られる「よかった」「感動した」「楽しめた」といった感情がUXとなります。

UIとUXは境界線が曖昧ということもあってしばしば同一視されることもありますが、Webデザインの世界では、厳密に分けることが望ましいと考えられています。

UXとは「ユーザーの良い体験」を指すものであり、Webサイトを構築する際の目標となるものです。

UIとの違い

これに対してUIは、UXを実現するための道標です。目標が達成できなければ、何が悪かったのかを考えて必要な改善策を練らなければなりません。

UIとはUserInterface(ユーザーインターフェイス)の略で、ユーザーの「接点」や「境界線」の意味を持ちます。

インターネットが普及して以降、自社の商品やサービスを紹介する窓口としてのWebサイトを持つ会社が増えました。

今日では非常に多くの企業が自社のホームページを持っています。個人においてもWebサイトを作成・運営しているケースも少なくありません。

したがってWebサイトの場合は、訴求効果を低下させせないためにも、パソコンやスマートフォンの画面に表示される

・デザイン
・テキストフォント
・その他の外観

など、サイトユーザーが目で触れることのできる全てを指します。

UI/UXデザイナーはユーザーにとって利便性の高いサービス設計を行う

UI/UXデザイナーとはUIとUXを使って利便性の高いサービス設計を行う仕事です。

具体的にはユーザーに「使いやすい」「楽しい」「心地よい」と感じてもらえるものを作ります。

こういった「使いやすい」「楽しい」「心地よい」と思える要素は、時代の流れと共に変化します。

たとえば、以前は立体的なデザインやグラデーションがかけられたボタンが多くみられました。

それに対して、近年ではシンプルでフラットなデザインや、ベタ塗りのデザインが多くなりつつあります。

これはWebサイトを閲覧する媒体がパソコンからスマートフォンに移っていることが原因として挙げられます。

スマートフォンはパソコンとは異なり小さな画面であるため、余計な装飾や見づらいデザインは利用者から敬遠される傾向にあります。

こうした理由から、よりユーザビリティの高い仕様が選ばれるようになったのです。

UI/UXデザイナーはこういった時代やユーザーニーズの変化に柔軟に対応する必要がある仕事です。

UXデザインの5段階モデル

UXデザイナーの役割を深掘りするために、「UXデザインの5段階モデル」についてご紹介します。

こちらはJesse James Garrett氏が2002年に提唱したユーザー体験(UX)を設計するための体系的なアプローチです。プロダクト開発において一貫性のあるUXを実現するための指針となります。以下に5つの段階を詳しく説明します。

戦略(Strategy)

戦略段階では、プロダクトの目的とユーザーニーズを明確にします。ユーザー調査を通じて、インタビューやアンケート、エスノグラフィ調査などを実施し、深い洞察を得ます。

同時に、プロダクトの明確な目的を設定し、ターゲットとなるユーザー層を特定。さらに、解決すべき具体的な問題を明らかにすることで、プロジェクトの方向性を定めます。

要件(Scope)

要件段階では、戦略を基に必要なコンテンツと機能を定義。ユーザー体験をモデル化し、プロダクトに不可欠な機能とコンテンツのリストを作成します。

また、ユーザーストーリーを作成することで、実際の利用シーンを想定し、必要な要素を具体化します。

構造(Structure)

構造段階では、要件を満たすための全体的な情報設計とインタラクション設計を行います。情報アーキテクチャを設計し、ユーザーフローを作成することで、スムーズな操作性を実現します。

また、効果的なナビゲーション構造を決定し、ユーザーが迷わずに目的の情報にたどり着けるようにします。

骨格(Skeleton)

骨格段階では、ユーザーインターフェースの詳細設計を行います。ワイヤーフレームを作成し、画面レイアウトを設計することで、情報の配置や優先順位を視覚化。さらに、インタラクション要素の適切な配置を決定し、使いやすいインターフェースの基礎を作り上げます。

表層(Surface)

表層段階では、最終的な視覚デザインを行います。プロダクトの印象を決定づけるカラースキームを選び、読みやすさと美しさを両立するタイポグラフィを選択します。

アイコンや画像などのビジュアル要素を作成し、ユーザーの目を引きつつ、機能性を損なわない調和のとれたデザインを完成させます。

UI/UXデザイナーの業務内容はサイト情報設計がメイン

UI/UXデザイナーの具体的な業務は、主に下記が挙げられます。

・ユーザー調査
・ABテスト
・SEO施策
・マーケティング
・工数管理
・情報設計
・サイト解析

「デザイナー」と職種名に入っていることから、絵を描いたりデザインをしたりするイメージがあるかもしれませんが、実際は、売上達成などを目標としたサービス設計を通して、より良いユーザー体験の実現を行う一連の作業を指します。

そのため、まずはWebデザイナーとしての実務経験を積んでから、UIUXデザイナーへのキャリアアップを目指す人も多くいます。

UI/UXデザイナーの平均年収は645万円とWebデザイナーより高い水準

UI/UXデザイナーは、単純に綺麗なものではなくユーザーに体験や感情を与えるデザインを制作します。

それに必要な高いスキルを求められるため、年収も高い水準となっています。

求人ボックスの給料ナビによると、UI/UXデザイナーの平均年収は645万円となっており、Webデザイナーと比べても高水準です。

さらに

・全体の給与幅 334〜1,056万円

給料ナビが、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」のデザイナーの結果+「求人ボックス」が独自に加工し算出

という結果から、働き方や勤務先によって変動すると予想できます。

比較対象として、Webデザイナーの平均年収が知りたいという方はこちらの「Webデザイナーが年収1000万を目指すには?年収アップの方法と面接対策」という記事をご覧ください。

つまり、体験設計から落とし込みまで一気通貫してアウトプットできるUXデザイナーまで成長すれば、そのぶん年収も上がりやすくなります。

またUXコンサルタントについては市場で活躍している人が少ない分、個人の営業力次第で仕事の幅が広がるでしょう。年収の大幅アップについても大きな可能性を秘めています。

UI/UXデザイナーとWebデザイナーの違い

WebデザイナーとUIデザイナーは、どちらもインターフェース上のデザインを担当します。

Webデザイナーは主にPhotoshopを用いて、やや凝ったビジュアルの制作も行います。

この時、見た目の良さにこだわるあまりサイトやアプリが使いにくくなってしまうこともしばしば見受けられます。

・Photoshopの特徴・レビュー紹介ページ

一方で、UIデザイナーはサイトの設計を重視した仕事内容になります。XD、Sketch、FigmaなどのUI制作ツールを用いて、シンプルでユーザーフレンドリーなサイトデザインを行います。

・Sketchの特徴・レビュー紹介ページ
・Figmaの特徴・レビュー紹介ページ

流行りや派手なデザインという観点で見ると、Webデザイナーの手がけたものよりも物足りないものになる恐れもあります。ですが、ストレスフリーにサービスを利用するために求められるのはUIデザインです。

とはいえ、WebデザイナーであってもUIを意識することが当たり前になりつつあります。

UIUXデザイナーとWebデザイナーの最大の違いは「グロースハックまでを視野に入れたサービス設計ができるか」という点にあります。

ユーザー体験を改善するためにサービス設計をする場合、

・一旦サービスを公開した後も定期的にABテストを行う
・アクセス解析の結果をもとにクリエイティブの差し替えを行う

といったPDCAを回し続けながら、数字の改善業務にあたる必要があります。

グロースハックの業務には通常のデザイナーとしてのスキルに加え、UXとマーケティングの知識が求められます。そのため、UI/UXデザイナーの需要が高くなっています。

UXデザイナーに求められるスキル

UXデザイナーには以下のようなスキルが求められます。

共感力

ユーザーの感情や価値観を深く理解し、次の行動を予測する力が重要です。ユーザーの潜在的なニーズを把握し、それに基づいたプロダクト開発につなげることができます。単に機能性だけでなく、ユーザーの心理的満足度や使用体験全体を考慮に入れ、真に価値あるソリューションを提供することが可能となるでしょう。

また、異なるユーザー層の多様なニーズにも柔軟に対応できる能力を養うことができます。

マーケティングリサーチスキル

市場調査や分析を行い、その結果をプロダクト開発に活かす能力が必要不可欠です。ユーザーのニーズや課題を的確に把握するために重要なスキルです。競合他社の動向や業界トレンドも含めた包括的な調査を行うことで、市場における自社製品の位置づけを明確にし、差別化戦略を立てることができます。

さらに、ターゲットユーザーの特性や行動パターンを詳細に分析することで、より効果的なUX戦略を立案することが可能になります。

コミュニケーション能力

クライアントやチームメンバーと効果的にコミュニケーションを取り、アイデアや発想のプロセスを伝える力が求められます。複雑な概念や技術的な内容を、非専門家にも分かりやすく説明する能力が重要です。

また、チーム内での建設的な議論を促進し、異なる専門性を持つメンバー間の橋渡し役となることで、プロジェクト全体の円滑な進行に貢献できます。プレゼンテーションスキルも含め、自身のビジョンを説得力のある形で提示する能力も必要となります。

データ分析力

定性・定量データを分析し、情報の関係性を把握する能力が必要です。ユーザー行動の傾向や課題を特定できます。

アクセス解析やA/Bテストの結果など、様々なデータソースから得られる情報を統合し、意味のある洞察を導き出すスキルが求められます。また、データビジュアライゼーションツールを活用して、複雑なデータを分かりやすく視覚化し、チームメンバーやステークホルダーと共有する能力も重要です。

構造化・発想力

収集した情報を整理し、本質的な要素を抽出した上で、ユーザーのニーズに応えるアイデアを生み出す力が重要です。複雑な問題を分解し、優先順位を付けて体系的に取り組む能力が求められます。

また、既存の枠組みにとらわれない柔軟な思考力を持ち、革新的なソリューションを提案できることが大切です。

ユーザー調査スキルの5つの方法

UI/UXデザイナーとしての価値を高めるにあたって、最も重要なスキルはユーザー調査です。

いくらデザイナーが「良い」と思っていても、実際に利用するユーザーが「良くない」と感じた場合は、そのサービスにはまだ改善点があることを意味します。

UI/UXデザイナーはユーザビリティテストを実施することで、何が良くて何が悪かったかのフィードバックを直接集めることができます。

この調査の質が高まればその後の施策の精度も上がります。そのため、UI/UXデザイナーを目指す場合は必須で学ぶ必要があります。

これらの手法は書籍で学ぶのは難しく、実際に場数を踏むのが一番です。

そのため、Webデザイナーとして働いている間から現場で携われそうな機会があれば積極的に参加するよう動けると良いでしょう。ここでは、代表的な5つの方法についてご紹介します。

1. アンケート:用意した設問に回答してもらう王道な手法

こちらで設定した条件に当てはまるユーザーに対し、予め設定した設問・選択肢に回答してもらう、最もメジャーな調査手法です。

回答率の低さが課題になることがあるため、

・簡潔な設問に統一する
・回答のしやすい選択肢を用意する

など、ユーザーに負担をかけさせずに回答してもらう工夫が必要になります。

・フォーム作成・管理ツールの比較・紹介ページ

2. ABテスト:クリエイティブを比較し数値検証を行う

ある期間にサイトに訪れるユーザーに対して、2つ以上の異なるサイトのデザイン・レイアウトやアプリのプロトタイプを用意。どちらがよりクリック率やコンバージョン率が良いかを検証する手法です。

デザインによって結果に差異が出たことを正しく実証するために、検証したい項目以外は同条件にそろえる必要があります。

・ABテストツールの比較・紹介ページ

3. ユーザビリティテスト:サービス利用中のユーザーの行動や気づきを観察

ユーザーに実際のサイトやアプリを利用してもらい、ユーザーの行動の観察を通してサイトやアプリの問題点を発見する手法です。

例えば使いながら思ったことや感じたことをそのまま口に出してもらったり、使用中の表情や反応をチェックすることができます。

・LPOツールの比較・紹介ページ

4. フォーカス・グループ・インタビュー:座談会形式でインタビュー

性別、年代、ライフスタイルなどに応じて少人数のグループを作り、座談会形式の調査を行うことです。

生の声を通して消費者のニーズや消費行動に対する理解を深めることが可能になります。

商品・サービスに対する評価を直接確認することもあれば、ターゲットユーザー層の理解度を深める目的で生活習慣や価値観に関する問いかけをするケースもあります。

5. ユーザーインタビュー:一対一で深掘りするインタビュー

1対1形式のインタビューになります。

サイト、アプリ、サービス、製品について、ユーザーがどう思っているのか、どのような改善を望んでいるのかなど、特定のテーマについて深掘りできるよう質問を進めていきます。

ユーザーの考えをより良く引き出すために、誘導的な質問にならないよう聞き方を工夫したり、緊張させない雰囲気作りの工夫が必要になってきます。

事業成長を設計できるUI/UXデザイナーは今後も活躍の場が増える

デザイナー人口が増加し続ける現在、単に見た目の良さを作り上げるだけでは付加価値を提供することが難しくなっています。付加価値がなければ、需要が下がっていく一方でしょう。

逆に言えば、すでにデザイナーとしての制作経験があり、それに+αでUI/UXデザイナーとして働くための視点や知識を身につければ、デザイナーとしての価値を上げながら活躍し続けることが可能です。

デザインに使うスキルを事業戦略や経営方針の決定時に活用できる視点を持つデザイナーは、今後重宝されると予測されます。

今後も長く必要とされるデザイナーになるべく、クライアントや自社が抱える課題解決を戦略設計から実装まで一括で支援できるUI/UXデザイナーを目指しましょう。

Webデザイナーの将来性に関しては「Webデザイナーの将来性は?「やめとけ」「後悔」「食えない」ってなぜ?求められるWebデザイナーになるには」という記事でも解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

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