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UXデザイナーとは?UIとの違い、仕事内容と求められるスキル、年収などを解説

  • 更新日 : 2021/12/29

UXデザイナーは、人の体験を設計する広義のデザイナーのことを言います。

数値化できない「感情」や「体験」をデザインするためAIに代替されにくく、今後ますます活躍すると考えられます。

・Webデザイナーとして今後も活躍したい人
・より社会に必要とされるWebデザイナーになりたい人
・デザイナーとしての年収をあげて稼ぎたい人

にとって非常に有効なキャリア選択肢です。

そこで本記事では、UXの定義をおさらいするとともに、UIデザインとの違いと、UXデザイナーの業務内容や年収、求められるスキルを徹底解説します。

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UXデザイナーの役割とは

UXデザイナーの役割は、ユーザーの「使いやすい」「楽しい」「心地よい」を実現できるようにWebサイトを構築することです。

UXは、それぞれどこからどこまでの領域を指すのか区別が難しい面もあります。
しかし厳密には、この2つには「良いUIがあるから良いUXが生まれる」という相互関係があります。

UXとは、ユーザーがサービスを通して得る体験のこと

UXとは、User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略で、ユーザーがWebサイトに触れて得られる経験や体験を指す言葉です。

訪れたWebサイトのUI(デザインやフォント、ボタンなど)が使いやすいものである場合に得られる「よかった」「感動した」「楽しめた」といった感情がUXとなります。

UIとUXは境界線が曖昧ということもあってしばしば同一視されることもありますが、Webデザインの世界では、厳密に分けることが望ましいと考えられています。

UXとは「ユーザーの良い体験」を指すものであり、Webサイトを構築する際の目標となるものです。

UIとの違い

これに対してUIは、UXを実現するための道標です。目標が達成できなければ、何が悪かったのかを考えて必要な改善策を練らなければなりません。

UIとはUser Interface(ユーザーインターフェイス)の略で、ユーザーどの「接点」や「境界線」の意味を持ちます。

インターネットが普及して以降、自社の商品やサービスを紹介する窓口としてのWebサイトを持つ会社が増えました。

今日では非常に多くの企業が自社のホームページを持っています。個人においてもWebサイトを作成・運営しているケースも少なくありません。

したがってWebサイトの場合は、訴求効果を低下させせないためにも、パソコンやスマートフォンの画面に表示される

・デザイン
・テキストフォント
・その他の外観

など、サイトユーザーが目で触れることのできる全てを指します。

UI/UXデザイナーはユーザーにとって利便性の高いサービス設計を行う

UI/UXデザイナーとはUIとUXを使って利便性の高いサービス設計を行う仕事です。

具体的にはユーザーに「使いやすい」「楽しい」「心地よい」と感じてもらえるものを作ります。

こういった「使いやすい」「楽しい」「心地よい」と思える要素は、時代の流れと共に変化します。

たとえば、以前は立体的なデザインやグラデーションがかけられたボタンが多くみられました。

それに対して、近年ではシンプルでフラットなデザインや、ベタ塗りのデザインが多くなりつつあります。

これはWebサイトを閲覧する媒体がパソコンからスマートフォンに移っていることが原因として挙げられます。

スマートフォンはパソコンとは異なり小さな画面であるため、余計な装飾や見づらいデザインは利用者から敬遠される傾向にあります。

こうした理由から、よりユーザビリティの高い仕様が選ばれるようになったのです。

UI/UXデザイナーはこういった時代やユーザーニーズの変化に柔軟に対応する必要がある仕事です。

UI/UXデザイナーの業務内容はサイト情報設計がメイン

UI/UXデザイナーの具体的な業務は、主に下記が挙げられます。

・ユーザー調査
・ABテスト
・SEO施策
・マーケティング
・工数管理
・情報設計
・サイト解析

「デザイナー」と職種名に入っていることから、絵を描いたりデザインをしたりするイメージがあるかもしれませんが、実際は、売上達成などを目標としたサービス設計を通して、より良いユーザー体験の実現を行う一連の作業を指します。

そのため、まずはWebデザイナーとしての実務経験を積んでから、UIUXデザイナーへのキャリアアップを目指す人も多くいます。

UI/UXデザイナーの平均年収は594万円とWebデザイナーより高い水準

UI/UXデザイナーは、単純に綺麗なものではなくユーザーに体験や感情を与えるデザインを制作します。

それに必要な高いスキルを求められるため、年収も高い水準となっています。

求人ボックスの給料ナビによると、UI/UXデザイナーの平均年収は594万円となっており、Webデザイナーと比べても高水準です。

さらに

・全体の給与幅 364〜972万円
・正社員の給料分布 592〜668万円

※給料ナビが、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」のデザイナーの結果+「求人ボックス」が独自に加工し算出

という結果から、働き方や勤務先によって変動すると予想できます。

比較対象として、Webデザイナーの平均年収が知りたいという方はこちらの「Webデザイナーの平均年収は?年収を上げるためにすべきことも解説」という記事をご覧ください。

つまり、体験設計から落とし込みまで一気通貫してアウトプットできるUXデザイナーまで成長すれば、そのぶん年収も上がりやすくなります。

またUXコンサルタントについては市場で活躍している人が少ない分、個人の営業力次第で仕事の幅が広がるでしょう。年収の大幅アップについても大きな可能性を秘めています。

UI/UXデザイナーとWebデザイナーの違い


WebデザイナーとUIデザイナーは、どちらもインターフェース上のデザインを担当します。

Webデザイナーは主にPhotoshopを用いて、やや凝ったビジュアルの制作も行います。

この時、見た目の良さにこだわるあまりサイトやアプリが使いにくくなってしまうこともしばしば見受けられます。

Photoshopの特徴・レビュー紹介ページ

一方で、UIデザイナーはサイトの設計を重視した仕事内容になります。XD、Sketch、FigmaなどのUI制作ツールを用いて、シンプルでユーザーフレンドリーなサイトデザインを行います。

Sketchの特徴・レビュー紹介ページ
Figmaの特徴・レビュー紹介ページ

流行りや派手なデザインという観点で見ると、Webデザイナーの手がけたものよりも物足りないものになる恐れもあります。ですが、ストレスフリーにサービスを利用するために求められるのはUIデザインです。

とはいえ、WebデザイナーであってもUIを意識することが当たり前になりつつあります。

UIUXデザイナーとWebデザイナーの最大の違いは「グロースハックまでを視野に入れたサービス設計ができるか」という点にあります。

ユーザー体験を改善するためにサービス設計をする場合、

・一旦サービスを公開した後も定期的にABテストを行う
・アクセス解析の結果をもとにクリエイティブの差し替えを行う

といったPDCAを回し続けながら、数字の改善業務にあたる必要があります。

グロースハックの業務には通常のデザイナーとしてのスキルに加え、UXとマーケティングの知識が求められます。そのため、UI/UXデザイナーの需要が高くなっています。

UI/UXデザイナーに求められるスキル|ユーザー調査スキルの5つの方法


UI/UXデザイナーとしての価値を高めるにあたって、最も重要なスキルはユーザー調査です。

いくらデザイナーが「良い」と思っていても、実際に利用するユーザーが「良くない」と感じた場合は、そのサービスにはまだ改善点があることを意味します。

UI/UXデザイナーはユーザビリティテストを実施することで、何が良くて何が悪かったかのフィードバックを直接集めることができます。

この調査の質が高まればその後の施策の精度も上がります。そのため、UI/UXデザイナーを目指す場合は必須で学ぶ必要があります。

これらの手法は書籍で学ぶのは難しく、実際に場数を踏むのが一番です。

そのため、Webデザイナーとして働いている間から現場で携われそうな機会があれば積極的に参加するよう動けると良いでしょう。ここでは、代表的な5つの方法についてご紹介します。

1. アンケート:用意した設問に回答してもらう王道な手法

こちらで設定した条件に当てはまるユーザーに対し、予め設定した設問・選択肢に回答してもらう、最もメジャーな調査手法です。

回答率の低さが課題になることがあるため、

・簡潔な設問に統一する
・回答のしやすい選択肢を用意する

など、ユーザーに負担をかけさせずに回答してもらう工夫が必要になります。

フォーム作成・管理ツールの比較・紹介ページ

2. ABテスト:クリエイティブを比較し数値検証を行う

ある期間にサイトに訪れるユーザーに対して、2つ以上の異なるサイトのデザイン・レイアウトやアプリのプロトタイプを用意。どちらがよりクリック率やコンバージョン率が良いかを検証する手法です。

デザインによって結果に差異が出たことを正しく実証するために、検証したい項目以外は同条件にそろえる必要があります。

ABテストツールの比較・紹介ページ

3. ユーザビリティテスト:サービス利用中のユーザーの行動や気づきを観察

ユーザーに実際のサイトやアプリを利用してもらい、ユーザーの行動の観察を通してサイトやアプリの問題点を発見する手法です。

例えば使いながら思ったことや感じたことをそのまま口に出してもらったり、使用中の表情や反応をチェックすることができます。

LPOツールの比較・紹介ページ

4. フォーカス・グループ・インタビュー:座談会形式でインタビュー

性別、年代、ライフスタイルなどに応じて少人数のグループを作り、座談会形式の調査を行うことです。

生の声を通して消費者のニーズや消費行動に対する理解を深めることが可能になります。

商品・サービスに対する評価を直接確認することもあれば、ターゲットユーザー層の理解度を深める目的で生活習慣や価値観に関する問いかけをするケースもあります。

5. ユーザーインタビュー:一対一で深掘りするインタビュー

1対1形式のインタビューになります。

サイト、アプリ、サービス、製品について、ユーザーがどう思っているのか、どのような改善を望んでいるのかなど、特定のテーマについて深掘りできるよう質問を進めていきます。

ユーザーの考えをより良く引き出すために、誘導的な質問にならないよう聞き方を工夫したり、緊張させない雰囲気作りの工夫が必要になってきます。

事業成長を設計できるUI/UXデザイナーは今後も活躍の場が増える


デザイナー人口が増加し続ける現在、単に見た目の良さを作り上げるだけでは付加価値を提供することが難しくなっています。付加価値がなければ、需要が下がっていく一方でしょう。

逆に言えば、すでにデザイナーとしての制作経験があり、それに+αでUI/UXデザイナーとして働くための視点や知識を身につければ、デザイナーとしての価値を上げながら活躍し続けることが可能です。

デザインに使うスキルを事業戦略や経営方針の決定時に活用できる視点を持つデザイナーは、今後重宝されると予測されます。

今後も長く必要とされるデザイナーになるべく、クライアントや自社が抱える課題解決を戦略設計から実装まで一括で支援できるUI/UXデザイナーを目指しましょう。

Webデザイナーの将来性に関しては「Webデザイナーの将来性は?需要の高いデザイナーになる方法とは」という記事でも解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

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