Webデザイナーにおすすめのキャリアパス8選!年収や求められるスキルを解説
- 更新日 : 2020/03/25
Webデザイナーとしての制作実績が増えてきた時に考えるのは、今後のキャリアパスではないでしょうか。
Webデザイナーは、Webデザイン以外のスキルを身につけることで、今後のキャリアアップや年収アップを実現できる可能性が高まります。
そこで本記事では、Webデザイナーのキャリアパスとしておすすめの職種8選と、その業務内容、年収、そして求められるスキルについて解説します。
今後のキャリアを考える上での一助となれましたら幸いです。
Webデザイナーとして長く活躍するには
Webデザイナーとして活躍されている、あるいはWebデザインを勉強中の方の中には、デザイン業務が「好き」「楽しい」といった理由で、Webデザイナーとして働き続けることを望んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
結論から述べると、Webデザイナーとして長く活躍するためには、Webデザイン以外の「+α」のスキル習得が必要不可欠です。
その理由の一つに、Webデザイナーの平均年収が挙げられます。
転職支援サービスを展開するdodaの調査「平均年収ランキング(2019年度版)」によると、全職種平均年収は408万円、「プロダクトデザイナー(工業デザイナー)」、「Webデザイナー」、「グラフィックデザイナー/イラストレーター」などのデザイナー職種を対象としたクリエイティブ系の平均年収が377万円であったのに対し、Webデザイナーの平均年収は348万円と、全体の平均より30〜50万円ほど低いことがわかっています。
※1:調査期間2018年9月~2019年8月の1年間にdodaエージェントサービスに登録した人の平均年収データ
出典:doda 平均年収ランキング 最新版(167職種の平均年収/生涯賃金)
近年、オンラインでもプログラミング学習を始めやすくなったことから、Webデザイナーとしてのキャリアをスタートさせることは以前よりも難しくはなくなりました。特にコーディングなどの”手に職”タイプのスキルは、転職時にも潰しがきくことから、Webデザイナーとして極める方も少なくないでしょう。
しかし上記の調査結果を考えると、Webデザインのスキルのみで中長期的にキャリアを築いていくことは、あまり現実的とは言えません。
なぜなら、Webデザインは企業がフリーのWebデザイナーへ安く発注し、コストを押さえる可能性も大いに考えられ、そうするとデザイナーにあてられる予算は自然と削減されます。また結婚や転勤、出産や介護など、様々なライフイベントが予想される中、パートタイムや時短給でWebデザインだけ請け負っていても、収入が上がる見込みはないからです。
つまり、Webデザインのスキルだけでは、業界で生き残っていくことは難しいのが現実と言えます。
Webデザイナーとしてのキャリアの選択肢は?
Webデザイナーとして長く活躍するためには、「組織の中でキャリアアップする」か、「Webデザイナーとして独立する」という、主に2つの選択肢があります。
自身の志向性や将来のライフイベントに応じて、どちらを選んでも決して間違いではありません。
まずは、大まかにどのような点が異なるのか、見ていきましょう。
①組織の中でキャリアアップを目指す
1つ目は、Webデザイナーとしての経験を活かし、組織の中でのキャリアアップを続けるという選択肢です。
Webデザイナーの仕事が一通りできるようになると、Webディレクターとしてのディレクションを担当するケースや、より高度なコーディング技術やサーバーの知識が求められるフロントエンドエンジニアなどの職種へ転換し、仕事の幅を広げていくのが一般的であるようです。
同じ企業の中で職種を転換するのも一つの方法ですし、転職して年収アップを狙うという選択肢もあります。
② Webデザイナーとして独立する
デザイン業務を極めて制作実績と年収をあげたいのであれば、フリーランス(独立)も選択肢の一つに挙げられます。
独立する場合は、Web制作周りの知識だけでなく、自分を売り込むための営業スキルやコミュニケーションスキル、また自身のマネジメント能力も問われるしょう。
Webデザイナーとして活躍するための8つのキャリアパス
ここからは、Webデザイナーのキャリアパスを、具体的な職種名とともに
・仕事内容
・必要とされるスキル
・年収
に分けて解説します。
ぜひ、ご参考いただけますと幸いです。
1. Webディレクター
・仕事内容
Webディレクターは、Webサイトの制作や進行、運営に関する責任者です。
デザイナー、エンジニア、ライターなど制作に関わる人を指揮・監督し、進行を管理します。Webデザイナーと比較すると、マネジメント色が強い職種です。
・求められるスキル
Webサイトの制作に関わる進捗管理やサイトの品質管理、人員管理を行うためマネジメントスキルや、チーム全体の統括を行う為リーダーシップや状況に応じて臨機応変に判断するスキルが必要です。
デザインスキルだけでなく、ヒューマンスキルも重視される職種です。
・年収
Webディレクターの年収は350~800万円程度です。
何万人ものユーザーが利用者するような大規模なWebサイトの制作経験がある場合は、年収も高くなる傾向にあります。
2. UIデザイナー
・仕事内容
UIデザイナーはWebデザインの中で利用者と直接関わる「ユーザーインターフェース(User Interface、UI)」をデザインする仕事です。
Webサイトやスマホアプリなどで表示されるフォント、ボタンの大きさや形、位置などを調整してわかりやすく使いやすいようにデザインを行うのが主な業務です。
・求められるスキル
ボタンの大きさや位置を見やすくするなどの設計スキルが必要となるので、Webデザイナーの業務内容と共通する点は多くあります。
より良いUIを設計するために、問題点を見つけて改善するスキルや、クライアントの要望とユーザビリティを満たすスキルが必要であるため、調査力やコミュニケーション力も必要です。
・年収
UIデザイナーの年収300~700万円程度です。
新規サービスの設計経験も他に、既存サービスの改善経験などもあると高い年収を見込める傾向にあります。
3. フロントエンドエンジニア
・仕事内容
フロントエンドエンジニアは、WebデザイナーのデザインをもとにHTML、CSS、JavaScriptなどを駆使して、WordPressなどCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の設計、実装、カスタマイズを行います。
Webデザイナーとしてのスキルを活用することで、デザインからサイトの実装まで幅広く行えるようになります。
・求められるスキル
HTML、JavaScript、CSS、などコーディングスキルが必要なほか、デバッグ、テスト、パッケージ管理などを行うスキルも必要です。
・年収
フロントエンドエンジニアの年収は350~800万円程度です。大規模なECサイトの構築経験やフロントエンド開発経験が多いほど、年収も高くなる傾向にあります。
4. Webプロデューサー
・仕事内容
実務の中心がWebディレクターであるのに対し、事業責任を負うポジションがWebプロデューサーです。年間の予算を決めて資金を調達するのが主な職務で、サイトの運営に伴う赤字やトラブルの責任も負う立場です。
Webディレクターとして経験を積んだ後、Webプロデューサーを目指すのが一般的なキャリアパスです。
・求められるスキル
事業全体の計画の立案や収益の確保、そのための施策立案などを行うため、経営者的な視点が必要で高いビジネススキルが求められます。
顧客とのコミュニケーションや均衡も、より難易度の高いものも増えるため、コミュニケーションスキルが求められる場面も多いでしょう。
・年収
Webプロデューサーの年収は400~900万円程度です。Webディレクターと同様に、大規模サイトの構築経験など、実績が多いほど高く評価される傾向にあります。
5. アートディレクター
・仕事内容
アートディレクターは、サイトや広告物のビジュアル表現の責任者です。
クライアントからの要望をヒアリングし、具体的な企画を立ててスタッフに指示を行い、日程や予算の管理をする仕事です。デザインに関わる業務を統括する立場であるため、Webデザイナーとしての経験をそのまま活かすことができます。
・求められるスキル
業務を統括し責任を負う立場であるため、デザインスキルだけでなく、プロジェクトや案件の進行管理する調整能力、顧客と交渉するコミュニケーション力も求められます。
・年収
アートディレクターの年収は300~800万円程度です。ディレクションや業界経験に応じて年収も高くなる傾向にあります。
6. Webマーケター
・仕事内容
Webマーケターは、SEO対策やリスティング広告などの施策の他、SNSアカウントを使った宣伝活動など、様々な手段を活用してマーケティングを行うのが主な業務です。
ユーザー獲得までの動線をどのように最大化させるかが主な仕事内容となりますので、Webデザイナーとしての経験は直接的には紐づきませんが、Webデザイナーとして得たユーザー目線の知見を活かすことができます。
・求められるスキル
各種ツールを利用してWebサイトを解析するスキルが必要です。
また、検索結果に上位表示させるためのSEO(検索エンジン最適化)や、コンバージョン率を向上させるためのLPO(ランディングページ最適化)などを行い、ユーザーを的確に誘導しコンバージョンへ導く対策をチームとして進めていくスキルも必要です。
・年収
Webマーケターの年収は300~700万円程度です。担当していた予算規模や、予算に対するコンバージョン率やPVなどの実績により評価されます。
7. フルスタックエンジニア
・仕事内容
フルスタックエンジニアとは、別名マルチエンジニアとも呼ばれており、すべての開発を自分一人で手がけられるオールマイティーなエンジニアを指しています。
フロントエンドだけでは実現できないサーバと連携したWebサービスを作ります。
・求められるスキル
フルスタックエンジニアは、プログラミングスキルはもちろんWindowsやLinuxなどのOSスキルやミドルウェアスキル、AWSなどのクラウドスキルが必要です。
特にクラウドスキルは企業規模に関わらず、クラウドサービスの利用が広がっている現在は絶対に取得すべきスキルです。
・年収
フルスタックエンジニアの年収は350~850万円程度です。
フルスタックエンジニア自体が定義が曖昧なため明確な年収は発表されていませんが、幅広い知識とスキルを要するフルスタックエンジニアは通常のエンジニアよりも高い年収が見込めます。
8. Webデザイナーとして独立
現在働いている会社から独立し、フリーランスという形でWebデザイナーを続けていく選択肢もあります。
・仕事内容
自分の能力や志向性にあった案件を自分で選べる点や、より自由な働き方ができる点はメリットと言えるでしょう。
・求められるスキル
独立して年収アップを叶えるためにはWebデザイン以外にも営業活動なども重要な要素になります。
Webデザイナーとしてのスペシャリストになろうとして独立したのに、営業活動に費やす時間が長かった、と言うフリーランスの方も少なくはありませんので、独立するうえでこの点は留意すべきです。
・年収
フリーのWebデザイナーの年収は平均300~400万円といわれていますが、中には100万円以下の人もいれば1000万円を超える人もおり、かなり差があります。
デザインスキルに加え、ディレクションやコーディングに加えて、自身を売り込む営業活動をバランスよく行える人は高い年収が見込めます。
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この記事では、Webデザイナーのキャリアパスについてご紹介いたしました。大きく分けると、以下の4つのパターンでのキャリアアップが見込めることがお分りいただけたかと思います。
・デザイン関連職
・エンジニア関連職
・ディレクション関連職
・独立
繰り返しになりますが、どの職種へのキャリアアップでもいえることは「デザインだけでなく、幅広いスキルを身につけることが大事」ということです。これからの時代に必要とされるのは、ただマニュアル通りのWebデザインをするだけのデザイナーではなく、「AIに代替できない、ユーザーのニーズを汲み取った価値あるWebサイトをデザインできる、人間のWebデザイナー」です。
昨今の世の中では「ホームページ・ビルダー」のような特別なスキル・知識がなくてもWebサイトを作成できるサービス・製品の登場もあり、純粋にサイトをデザインするだけのWebデザイナーの需要は下がっています。
今後、ビジネス界全体のAI(人工知能)化が進むことでWebデザイナーの働き方にも少なからず影響を及ぼすでしょう。
どの職種でのキャリアアップを目指すかは、それぞれの得意なことやチャレンジしてみたいことにもよりますが、自分の限界や領域を自分で決めることなく、「フロントエンドエンジニアはここのコーディングはどうやって進めているんだろう?」「アートディレクターのこの指示はどんな意図だろう?」など、小さなことでも興味を持ってみる事で、自分がより興味を持てることや、気づいていなかった好きな事に出会えるかもしれません。
まずは第一歩として「周りの異なる職種の働き方に興味を持つ」ことから始めてみましょう。
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